追いつかない

とんだ痴れ者です。

20日(月)、コタローは診察台に上がることも出来ませんでした。
こわばった私の両手が握り締める、キャリーバッグの中でうずくまったままでした。
バッグの上にはバスタオルをかけて、人の目に触れることはありませんでした。

受付担当ではなく、女医さんが応対してくれました。
少し困惑した表情で、「今日(きょう)はどうされました?」と訊きました。訊きながら、次の言葉を選んでいるようでした。
「血が混じったヨダレが出るようになったので─」
と私は新たな症状のことを訴えました。
─先生、コタローはやっぱりただの歯肉炎だったんだと思います。その証拠に、こうして出血まで始まったのだから。歯肉炎がだいぶ悪化しちゃったみたいなんです。
『あら、じゃあやっぱりお口のトラブルだったんだ』という私が望む反応を寄越す代わりに、女医さんは、これまで見てきた中で一番やさしい目で、真っすぐ私を見ました。
「今は、もう、どうしてあげることもできないの」
噛んで含めるように言うのでした。
「ステロイドが効かないというのは、もう、身体が勝てなくなってるの。ステロイドを注射してからまだ一週間しか経ってないのに出血が始まったということは、つまりはそういうことなの」
─ステロイド? そういえば、ステロイドを注射してもらったっけ。あれはいつだった? そうだ、おかーさんがうちに来た翌日。打ってもらったのだっけ。
「でも、少しでも炎症を抑えてもらえないかと思って─」
食い下がる私に、女医さんは辛抱強く説くのでした。
「もう薬ではどうにもならないの。この子にとって負担になるだけ。昭和天皇が亡くなる前、毎日のようにその日の下血量がニュースで流れてたの、覚えてます? あれは、もう手の施しようがない状態だったの。病気に勝てなくなると、身体のいろんなところから出血するものなの」
私は咄嗟にオットの死亡診断書の文字を思い出しました。病名は別にありましたが、直接の死因はその病気が引き金となった、『出血性ショック』と書かれていました。病理解剖の結果、(免疫力がゼロになり)ありとあらゆる臓器から出血していた旨、説明されました。

「居ても立ってもいられなくて─」
自分でも不思議でした。頭で理解しているはずなのに、なんで自分はこんな風にずっと受付の前に立っているんだろう。
「気持ちはすごくわかります。でも、もう長くないから、暖かくして、見守ってあげて。好きな物だけ食べさせて」
「全然食べられません」
─『食べられない』から始まって、食べられないままなんです。
「なら無理にあげなくていいから。貴女だってすごく気持ち悪いのに、無理やり食べさせられるのは辛いでしょう? 食べ物なんか見るのも嫌だと思う」
「水はあげてもいいですか?」
「もちろん」
「あの、シリンジで。嫌がるけど」
「嫌・が・ら・な・け・れ・ば。嫌がるなら無理にあげなくていい。猫は飲まず食わずでも一週間くらい平気で頑張っちゃう動物だから。暖かくだけしてあげて」
ハイ、ワカリマシタ、ソウシマス、アリガトウゴザイマシタ─たぶんそんなことを言って、ようやくオカンは受付を去ったのです。
コタローのオカンは、いつからこんなに聞き分けが悪くなったのでしょう。
受付を待っている人はいませんでしたが、待合室には診察を待つ患ニャや患ワン、そのご家族が何組かいて、ずっと私と女医さんのやり取りを聞いていたに違いありません。
帰る背に感じました。振り返って見ることはできませんでしたが、みなさんの視線が、絶対とても、温かかったです。

「なんだよ、コタロー、死んじまうのかよ」
土曜の晩、FIPの可能性が大きいことと、FIPが不治の病であることを説明しても、「何を言ってるのかさっぱりわからない」「頭が真っ白だ」と理解することを拒んでいたムスコでしたが、月曜の「もう長くないって」という私の言葉は嫌でも理解したようでした。

火曜の朝。健気にも、コタローがトイレでウンチをした痕跡がありました。立ち上がるのもやっとの身体で、よくトイレに入れたものだと思います。
先週金曜の晩、わずかながら口にできたマンマ。それが、黒っぽいどろっとした物体に変わっていました。
今まで見たことのない色と形状から、トイレを使えなくなるのは時間の問題だろうと悟りました。
コタローが現在寝ている場所のすぐ脇にトイレを移動させ、コタローに使用しているミニホットカーペットを含め、オシッコシートを敷き詰めました。

仕事から帰ると、ムスコから報告を受けました。
「コタローがトイレに入る手前で力尽きたみたいで、床にオシッコしてた。拭いといた」
すぐに眠眠に使用して余っていた紙おむつをコタローに穿かせ、ホームセンターまでおむつの買い足しに行きました。
「どんどん悪くなる。速いな」
改めてムスコが言いました。
「コタポ・・・」指先でコタローの額を撫でるムスメ。

転々と鮮血を帯びた薄茶色のシミが残るシートを交換する以外、何もしてあげられない自分が情けないです。
血液交じりの、濁ったヨダレ。ひどく汚れた顎を柔らかい布できれいに拭いてあげたいのに、出来ません。
真っ赤に爛れて腫れていて、触れること自体、拷問にしかなりません。
女医さんに言われたように、ただ見守るだけ。

お雛様みたいにやさしく可愛かったコタローでしたが、苦痛で目が吊り上がり、キツネのお面をつけているような面立ちになりました。
瞬膜が開いたままで、どこを見ているのか、見えているのかさえわかりません。
ピンク色だった鼻は薄いグレーにくすみ、肉球は、怖いくらい白くなりました。白い肉球になってしまいました。
名前を呼んでも、ほとんど反応しなくなりました。


気がつくとネットで「笑気ガス」を調べている有様です。


気持ちが全然、追いつきません。









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# by vitaminminc | 2017-11-22 11:22 | 生きもの | Comments(0)

FIPの可能性大

昨日の夕方。
また一段と症状が深刻化したコタローを病院に連れていった。
「こうして診ても口の中は赤くなってない。口内炎というより、気ちが悪いんでしょう」
と大先生。
「セミントラも嫌がる?」
女医さんに聞かれ、
「暴れて抵抗するようになったので、てっきり口が痛いのかとばかり。前はむしろシリンジで飲ませると喜んで舐めてたのに」
「困ったねぇ。どう思う?」
と大先生が女医さんを見た。大先生の診立てが、キー・ガスケル症候群から別のものに変わったのだと私は悟った。
「FIP?」
女医さんが言うのを大先生は否定しなかった。
「FIPというのは─」大先生が私に向き直って説明してくれた。「猫伝染性腹膜炎のことですが、お腹あたりが(腹水や胸水がたまって)ブヨブヨしちゃう湿性型はわかりやすいんですよ。この子はおそらくドライタイプ。正直、ドライタイプのFIPは診断が難しい。血液検査をしても、グレーが多くてね」
「グレー?」
「野良だった子は殆どが猫腸コロナウイルスを持っています。それが体の中で変異して、FIPを発症するかしないかの問題。もちろん発症してれば血液検査でわかりますよ。ただ、わかったところでどうすることもできない。だから敢えて血液を調べましょうと私は言わない」 
ただ病名を絞り込む、それだけのために、コタローの貴重な血を1滴だって無駄にしたくない。
「検査は受けないでいいです。薬はないってことですよね?」
「対症療法しかありません」
私はコタローを覗き込み、「ずっと気持ち悪かったんだね、かわいそうに」とつぶやいた。
女医さんが薬の棚を見上げて大先生に言った。
「姫マツタケ、出してみましょうか。でもまた嫌いなものが増えちゃうだけかな。ストレスになるかな」
「姫マツタケって、アガリクスみたいなものですか?」
「あげてみる?」
「コタローみたいになってる子によさそうですか?」
「1匹だけだけど、ピンポイントに効いた子がいました」と大先生が答えた。「もう、腎臓も肝臓もやられてて、長くはもたないだろうと思ってたような子だったんだけど、復活しましたね。今もふつうに暮らしてるそうですよ」
「あげたいです、コタローにも」
女医さんが棚から小さな袋を取り出して、私に手渡した。
「ただ、恐ろしく高価なんですよ」と大先生。「こういった類いのはみんなそうだけど、中でもこれはね」
「え…どのくらいですか?」
女医さんが答えてくれた。わずか30mlの小瓶に対し、諭吉っつぁんを1人差し出すと、野口くんが2人と小銭になって戻ってくるらしい。
「それはサンプルだから、無料で差し上げます。顆粒タイプのもお試しで1袋ついてるけど、猫はリキッドタイプ(←人がスポイトで与える)じゃないとダメみたい、自分からは食べないから」
帰宅するや否や姫マツタケをググった。医療機関でのみ取り扱いとなっているが、楽天でネット購入できることがわかった。しかも、2000円近く安く。
先生、裏切ってネットで買わせていただきます。生活かかってるもんで。
コタローに与えられるかどうかが問題。
膝掛けにくるんで抵抗できない状態にして、コタローの口の横からまずは1滴たらし入れた。
「カカカカカッ」
初めての味に、口を三角に開いて奇妙な声をあげる。
すかさずもう1滴。
今度は必死の抵抗の末、逃げられた。
本来であれば、コタローの体重だと1日に合計12滴は与えなくてはならないが、初日は2滴に終わってしまった。
病院で、安定剤のホリゾンと腎臓薬セミントラは毎日続けるよう言われたが、その正しさを痛感している。
なぜなら、体を襲うあらゆる不快感に、じっとうずくまり耐えているコタローが、短時間ながらも体を横たえて目を閉じ眠れるのは、ホリゾン服用後、2、3時間だけなのだ。
ほんのわずかまんまを舐めて、水を飲めるのも、その間だけ。

1日1日と、どんどん悪くなっている。
面立ちがすっかり変わってしまった。 
辛くてカメラを向けられない。
まだ1歳だなんて信じられない。
コタローではない、別の猫の世話をしているような気がする。
すごく高齢で、弱っている重病の猫。
私のそばに寄ってくることもない。
移動するのは、トイレに入る時くらい。
いい子だね。ちゃんとトイレの場所がわかるんだね。

女医さんに、病院で話したっけ。
「すごくたくさん食べてたんです、うちに来た当初は。カリカリを1粒ずつ、庭から点々とまいて、玄関ドアを開けた中までまいて、それで捕まえられたくらいで─」
いつもクールな女医さんが、やわらかい目をして、口元だけ泣き笑いみたいに少し歪めて、黙って頷いていた。
「もう、何でもいいから食べられるもの探して」と女医さんが言った。
「食べないことには体力がね」と大先生も言った。
「私が前に飼ってた猫は─」と女医さんが、「あれ何だっけ、魚の─カワハギだ。カワハギが突破口になった」と教えてくれた。
「カワハギですか?」
「そう。この際、猫の体に良くないと言われてるものでも構わないから、塩分も気にしなくていいから」
「人間も─」と大先生。「なんにも食べられなくなった病人でも、アイスクリームは口にした、とかあるでしょ?」

今夜あともう1回、姫マツタケエキスを4滴与えたい。
そうすれば今日1日の使用量をクリアできる。
今はまだホリゾンの力で横になって休んでいるから、もう少しあとになってから。

「薬=ストレスを与えている」というのが、なんともツライ。
コタローは、私が近づいただけでストレスを感じてるだろう。
あ、頭を起こした!

姫マツタケ様、コタローの体の中で大活躍してくれることをひたすら祈ります!








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# by vitaminminc | 2017-11-19 17:39 | 生きもの | Comments(0)

母─後日談

今週月曜の晩─つまり、母が私のところに一泊二日した翌日の晩、母から電話がかかってきた。
「今日届いたわよ、本! 本ッ当に嬉しい、ありがとう!」
土曜の晩に楽天ブックスに発注した、佐藤愛子さんの大ベストセラー「九十歳。何がめでたい」が届いたという知らせだ。
「とってもイイんですってね。みんなが言うから図書館に借りに行ったら、2000人も待っている人がいるって言われたの」
「なら丁度よかっ──」
「順番がきても、借りに来たことを忘れちゃってるかもしれませんねって、図書館の人に言われて。だからよかったわぁ」
「うん、丁度よかった、読みたかった本だったみたいで。私も同じ本を読みたくなって、一日遅れで自分用に買い足して──」
「お年寄りだけじゃなくて、子どもから若い人から、みんな読んでるらしいわね」
「そうだね。私もおかーさん世代の人の考えとかもっと知りたくて、自分でも読んでみようと──」
「本当にありがとう!」
「うん。毎晩少しずつ読んでみて。私も届いたら一緒に──」
「お土産(スノー・ドーム)もありがとう!」
「おかーさ──」
「夢のような二日間でしたわ」
「おかーさん!」
「なあに?」
「風邪、引かなかった?」
「引いてないわ。ちょっと喉がイガイガするくらいで」
でしょうね。そんだけ(こちらの話を聞こうともせず)一方的に大声張り上げてりゃ喉も嗄れますがな。

母は、先の週末の2日間のあいだに、かつて図書館で叱られたことが余程印象的だったのか、二度も語った。
1回目は私が迎えに行った車中。2回目は、ムスメと私と3人で、和食ファミレスでの食事の最中。
いずれも、話す声がデカ過ぎます、もう少し声のボリュームを落としてくださいと頼んだ直後。まるでもれなくついてくるおまけのように話すのだった。
「Gさんと図書館で話してたら、図書館員さんに注意されちゃったの」
そりゃそーだろ。図書館は閲覧の場であって、話をしに行く場所じゃない。
「それも、二度もよ!」
ゲッ!! 何がキライって、あたしゃ公共マナーを守れないヤツが嫌いなんだよ。それを我が母が・・・。
二度も注意されたということは、一度言ってもわからんちんだったってことではないか。恥ずかしい。
「こっちは迷惑をかけないように、小声で話してたのにねぇ」
ゲッ!! 絶対大声だったに違いない。小声でだって、図書館で話なんかするんじゃねー!
「筆談にしろや」
と私が言うのを、冗談として受け取り笑う母。あたしゃ本気です!
この時だって、ファミレス中のお客さんが振り向くくらいのボリュームで話すから、慌ててムスメと2人でたしなめたばかり。
「おばーちゃん、声が大きい」
なのに、ちっとも小声になっていやしない。
五百歩譲って、ボリュームを気にせず好きなだけ声を張り上げ話してもらうとしよう。
ダメダだめだ、絶対に駄目! 
なぜなら母は大声で話すのと連動して、必ず呼吸が荒くなる。
ままままま、そんなにコーフンしないでいいからっっっと止めずにはいられない。

基本的に、私は声が大きい人が苦手だ(特に♂)。
静かに、ゆっくり話す人が好きだ(オダギリジョー的に)。
女性も然り。
子バカになるが、母は40、50代の頃までは、割ときれいな声の持ち主だった。
もちろん、大声で話すような人ではなかった。
母の年齢頃の自分にはない品の良さが、母にはあった(ような気がする)。

幼児といういきものは、やたら声を張り上げる。
甥と姪が小さい頃、何度思ったことだろう──そんなに喚かなくていいよ、ちゃんと聞いてるからね。
母は、我が母は、聴力が未発達な幼児と同じようになってしまったことであるなぁ。
大きな違いあり。幼児の声は可愛いが、母のしわがれ声は可愛くない。
だからこそ、母には筆談を勧めたい。
常にノートとペンを持ち歩く。
相手の言葉が聴き取れないときは、相手にも書いてもらえばいい。
喉も酷使しないで済む⇒風邪と勘違いして不要な風邪薬を飲まずに済む⇒健康保持
「ほほほ、いつも書くもの持ってないとダメねぇ」
ダメだこのリアクション。実行する気、ないでしょう?

昨日楽天から届いた本「九十歳。何がめでたい」を5話ほど読んだ。
著者の佐藤愛子さんは私の母より多分3歳年上。娘さんは私より8ヵ月月上。
同世代母娘とあって、尚更興味深い。愛子さんの言葉を我が母の代弁として、噛み締めながら読んでいる。
『若者は夢と未来に向かって前進する。
 老人の前進は死に向かう。』
ドキッとくる一文が目に飛び込んでくる。
大丈夫、母だけじゃない、私だって誰だって、生まれた瞬間、死に向かっているんだと自分に言い聞かす。
佐藤さんのエッセイからは、高齢者の開き直り的「けっ!」という舌打ちが聞こえてきて、実に小気味よい。
明るくて、元気になれる。
母もちゃんと読んでくれてるといいなぁ。
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# by vitaminminc | 2017-11-15 16:59 | 人間 | Comments(0)

忙しい週末

先週末は忙しかった。

金曜日。前日になって急に決まった部署会議。
「病院に予約を入れていたので」という理由(←もちろん深紅の嘘)で出席を拒み、帝国ぃゃ定刻に帰った。
家に着いた私は、その週の半ばにギリギリセーフで届いた車椅子を巨大な段ボール箱から取り出し(もうコレだけで息が上がった)、取説を見ながら開いて折り畳んでの練習。
多くのクチコミを信じ、また専門メーカーが手掛けた製品だけあって、性能的にはまったく問題なし!
しかも販売元が、良心の欠片をつなぎ合わせて設立されたとしか思えないくらい、良心的な価格で提供しているから、ホント助かった。
しかし、車に積み込むのには一苦労。軽量と謳ってはいるけれど、結構重い。
母を連れて行こうとしているところに車椅子は置いてある。が、台数には限りがあるから、出払ってしまっている可能性は否めないのだ。
母は近所の買い物くらいなら二足歩行可能だが、長距離・長時間は絶対無理。今夏、某植物園にお連れした時に確認済みだ。
2年前の熱海・小田原への奇跡の強行軍を最後に、母の脚力は日に日に衰えている。仕方ない、もう91チャイなのだ。
私は折り畳んだ車椅子を抱えると、渾身の力を籠めて車の後ろに載せた。
母が寝泊りする部屋に掃除機をかけ、ベッドの布団に乾燥機をかけた。
居間に戻ってコタローの様子を見たら、どうにも具合が悪そうだ。
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辛そうな表情で、カタツムリのように丸まっている。
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私はコタロー(キャリーバッグ入り)を車の助手席に乗せ、動物病院に急行した。そして、栄養剤と安定剤入りの輸液をたっぷりしてもらってきた。

土曜の朝。実家の母に電話を入れた。
「今から出るから」
これより前、週のはじめには、手紙も送った。
「土曜の朝、家を出る前に電話します。私がそちらに着くのは、それから1時間45分~2時間後になります。到着したら玄関チャイムの音が聞こえるように、必ずテレビは消しておいてください。寒いので、防寒着の用意もお願いします」
いつだったか、実家に着いて玄関チャイムを鳴らしたのに、どうにもこうにも出てもらえないことがあった。いることはわかっていた。携帯から電話もしてみたが、電話にも出ない。家の中で倒れているんじゃなかろうかとひどく心配になった。だって、テレビが大音響で鳴り響いたままなのだから。
携帯で110番しようか迷いだした時、テレビの大音響に負けないくらい大きなクシャミが聞こえた。「ヒャッホイ!」と特徴的なのサウンドは紛れもなく母のクシャミだ。
しかも、テレビのある茶の間にいるに違いない。つまり、テレビを見ているわけだ。
私はテレビが置いてある窓辺に近寄り、テレビの背後にまわった。そして、怪しい人影となって母の視界に入り込んだ。
それにしてもウルセー! このテレビの音量、近所迷惑にならないか?
テレビの音がやんだ。私に気づいたらしい。玄関ドアを開けながら、母が言った。
「道、混んでた? ずいぶん遅かったわね」
私は到着してから10分も待つ羽目になった旨母に訴えた。玄関チャイムもだが、電話の音が聞こえないくらいデカイ音でテレビをつけてるのは問題。緊急の時に困るではないかと言うと、母はしれっと返した。
「あら。電話なんか鳴らなかったわよ」
家の中で私がかけている電話の音が鳴り続けているのを私は聞いている。テレビの大音量をかいくぐるように鳴っているのを。
携帯の発信履歴にもほら─まぁ途中で面倒くさくなって言い争うのは止めたのだけれど。

手紙にあらかじめ注意事項を記して送っておいたので、今回はちゃんとテレビは消して、私が押した玄関チャイムの音にもすぐに反応してもらえた。
母を乗せて一路目的地へ──といいたいところだが、3時間の行程の2時間まで走ったところで、ランチタイムとなった。
ナビに誘導されて初めて通る道だったので、この先走ったところで母の好きな回転寿司やがある保証はない。
「もう、ここでいいね」と、KP寿司に入った。
いつもはKR寿司かSSRなのだが。
母は実際回転寿司が好きで、よせばいいのに話し方教室でもみんなの前で話したことがあるという。
「娘がKR寿司に連れて行ってくれて、ご馳走してくれました、って話したら、急にみなさん笑ったのよ。なぜかしらね」
ヤ~~~~~メ~~~~テ~~~~。
「それは、回らないお寿司ではなく、回転しちゃってたからですよ、おかーさん」
「?」
「ずいぶんシワイ娘だなと、失笑を買ったのですよ、おかーさん!」
たとえ私がセレブで、惜しみなく回らないお寿司をご馳走できたとしても、おそらく母は「回転寿司の方がよかったわ」と平気で言ってのけるだろう。
なぜなら母は、目の前を通り過ぎていくいろんなお寿司をいつもこどものように目を輝かせて見ているから。
KP寿司を出ていくらも走らないうちに、同じ通りにKR寿司があるのに気付いた。
「しまった、もう少し走ってたらKR寿司があったのに」と私は嘆いた。
「KR寿司? さっきのが?」
「いやいや、さっき入ったのはKP寿司。私はどっちかというとKR寿司のが好きなんだよね。おかーさんはSSRも好きだよね」
「あら、さっきのお店はHM寿司だったでしょ? SSRじゃなかったわよ」
「違います! さっき入ったのはKP寿司!」
「HM寿司に見えたけどねぇ」
「KPだってば!」
と、有名回転寿司チェーンの名を挙げ連ねているうちに、案の定曲がる道を1本間違えた。
「どうして? この機械(←ナビのこと)壊れてるのかしらね」
母の大声が狭い車内に鳴り響き、頭が痛くなりかけて間違えたのだということは伏せて、ナビは正常だとだけ答えた。
ついでに、すぐ横でそんな大声を張り上げなくても十分聞こえますとも。
「あら~。自分ではひそひそ声で話しているつもりだったけど。耳の遠い人は、自分の声もよく聞こえないのかしらね」と母は相変わらず大声でつぶやいた。

やっと目的地に着いた。
「ずいぶん遠いのね」と母は言った。
私の家からは1時間で来られるけれど、実家からだと3時間かかるのだと説明した。
母は引き算をした。
「みん子ちゃんとこと、2時間も離れてるのね。もっと近かったらよかったのに」
私は母を車の中に待たせたまま、入り口に走った。そして車椅子を借りられることを確認した。
「うしろに車椅子、載せて来たんだけど、こっちで借りられるから、入り口までは歩こうね」
母に車の後ろの車椅子を見せた。
「あら、こんなのまで用意してくれて。大変だったでしょうに」
「でも今日は上げ下ろしが大変だから、公園のを借りる」
「自分で歩けるのに」
「いや、無理だって」
「そうかしら」
母は、駐車場から公園の入り口までのわずかな距離もきつそうだった。
「だから言ったでしょ」
母が入り口付近のトイレを借りている間に、入園券を買った。
母と手をつないで公園内に入った。
入り口を見上げて、母が嬉しそうに言った。
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「も、み、じ、見ナイト?」
「夜間ライトアップされるんだよ」
ゲートを入ったところで車椅子を借りた。
母を車椅子に座らせて、私は持参した袋の中からニットの帽子と手袋とマフラーとひざ掛けといった防寒グッズを取り出しては母の身につけていった。
「いたれりつくせりね」と母が笑った。
私自身、武蔵丘陵森林公園に足を踏み入れるのは初めてだ。全国で一番最初につくられた国営公園で、広大な敷地は、東京ドーム65個分に及ぶという。
ライトアップは日の入りに合わせて、夕方16時半から。自然が好きな母のために、昼間の紅葉狩りも楽しんでもらおうと、14時半に現地入りした。
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平地だと車椅子を押す手も軽い。ただ、丘陵公園だけあって、なだらかであっても上り坂はしんどい。はぁはぁ言いながら車椅子を押した。
母は途中何度も気にして、「降りて歩くわよ」と言ったが、そんなことをされたら余計大変だ。
車椅子を押しながら、おかーさんと手を繋いで歩くことはできないと説明すると、ようやく納得したのか、おとなしく座って紅葉を愛でてくれた。
植物園だけでもかなりの広さだ。腕がおかしくなる前にいったん休憩所に入って休むことにした。
珈琲やビスケットなどのほかに、クリスマス・グッズが売られていた。
母がスノー・ドームを手に取って「わぁ、なんてきれいなんでしょう」と感嘆の声を上げた。
「おみやげに買ってあげようか?」と訊くと、珍しく遠慮しないで「うん」と頷いた。
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店内はライトアップを待つ大勢の客でにぎわっていた。
車椅子だと動けるスペースが限られている。
迷惑にならないよう店の外に出て、生垣見本園やハーブ見本園などを見てまわった。
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園内にアナウンスが流れ、ライトアップが始まった。
「わぁ~、きれいね」
「もう少し暗くなるともっときれいになるよ」
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北風が強く吹いていたが、母は防寒グッズのおかげで寒くないと言った。
私も車椅子を押しているので寒くはなかった。
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都心部や観光地にはもっとすごいライトアップが施されているのは知っている。
が、ライトアップで浮かび上がる紅葉というのも幻想的で、なかなか良かった。
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細い枝先にまで取り付けられたLED。たくさんの樹林にこれだけの照明を取り付けるのは、本当に大変な作業だろうとしみじみ思った。

感激した母を帰りの車に乗せ、しばし思案した。
本当はそのあと温泉に連れていく計画だったのだが、坂道の車椅子押しでへとへとになったので、安全重視で潔く中止した。
ちょうど金沢の旅行からムスメが帰ってきたところだったので、近所の和食ファミリーレストランに女三代で食べに行った。
ムスコは私たちが家路に着く前に夜間のアルバイトに出てしまっていた。
食事はムスメの驕り。私はデザートのみ驕り(笑)。

コタローの様子がよろしくない。
輸液後はいつもなら少しは食欲の回復が続くのに、いくらかなりとも食べられたのは1回きり。あとはまた食べなくなった。
しかも、水が入ったお皿の前で、じっとうずくまり、しきりに舌を出し入れしている。
これは、飲みたいのに飲めないでいるのでは?

日曜日。老人の朝は早い─はずなのに、母はよく眠っていた。
母に置手紙を残し、9時のOPENに合わせるように、またしてもコタローを病院に連れて行った。
さかんに舌を出し入れしていること。胸元にこぼれた唾液の痕跡があること。今まで嫌がることなく飲んでいたセミントラまで嫌がるようになったことなどを告げた。
「そうか、口内炎かぁ。輸液する時、入れてあげればよかったね。ステロイドを入れようか迷ったんですけど、まだそこまでじゃなかったから止めておいたんですよ」
と先生が言った。
確かに、急に悪化していた。
ステロイドを注射してもらったコタローが、ごはんを口にすることができたのは、お昼近くになってからだった。
食欲不振⇒栄養不足(ビタミンB欠乏)⇒口内炎⇒ステロイド⇒食欲不振 
負のスパイラル!
口内炎にもいいというハチミツも試したが、イマイチに終わった。
土曜の晩、母に書籍を1冊、コタローの口内炎サプリを1本、楽天で注文した。
今は、そのラクトフェリン系サプリが届くのを待っている状態。

母は、なんと通算11時間も眠った。休日の中高生並みの睡眠時間である。途中1回目が覚めたけど、気持ちがいいのでそのままぬくぬく二度寝したそうだ。
あまりにも起きて来ないので、正直焦った。紅葉を見に連れていって、変に疲れさせてしまったことが原因で、昇天してしまったのではないかと思った。
注意深く観察してみると、なんとも健やかな寝息をたてているではないか。そのまま起こさずに食事の支度をした。
お腹を空かせて起きてきたムスメが、おばーちゃんを起こしに行った。
朗らかな母の声。
「あらよく眠っちゃったわ」
母は、紙パンツを穿くようになる前は、頻尿で夜中に何度もトイレに起きていた。
私が勧めてもがんとして穿こうとしなかったくせに、同世代の人に「それに紙パンツって温かいのよ。おなかが冷えないでいいわよ」と勧められるとコロッとなびいた。
以来、夜中に何度もトイレに起きなくて済むようにはなったが、今回のように長時間眠れたのは本当に珍しいと自分でも驚いていた。
「みん子ちゃんが寝る前にお布団(乾燥機で)を温めてくれたおかげかしらね」
ブランチを食べたあと、母のために録画しておいた高野山と空海のテレビ番組を見せながら、母の爪を磨いた。
年輪のように深く刻まれた、母の爪の縦じわ。
やすりで擦ってもなかなか平らにならなかった。
「もっとゆっくりしてってほしいんだけど、明日仕事があるから」と私は詫びて、母を車で送る時間であることを伝えた。
一度車に乗ってから、母は紙パンツを穿き忘れていることを私に告げた。
「でも大丈夫」と母は言う。
「大丈夫なわけないでしょう。2時間かかるのに、もつはずない。渋滞するかもしれないし、絶対に穿いて」
「前に大丈夫だったことあるもの」
「絶対大丈夫じゃないから。途中でトイレに行きたいと言われても、急に停まれないんだよ」
「そうかしら」
「何を根拠に大丈夫っていうの? 押し問答している間に穿いてくれればいいものを」
「前に大丈夫だったから」
「大丈夫じゃないってば! 車の中でお漏らししたら、新車買ってもらうからね!」
母が吹き出し、ようやく車を降りることに同意した。
これだけで10分のロス。
前に、私が古いカーナビにだまされて、大した距離でもないはずなのに、なかなか目的地にたどり着けないことがあった。
その時の母の機嫌の悪くなりようといったらひどいものだった。
カーナビをぼろクソにけなし、新しいカーナビとやらを買ったらどうなのと息巻いた。
そして、「ああ、トイレに行きたい」を横で連発され、運転していても気が気でなかった。それに懲りてカーナビを新調したと言っても過言ではない。
あの日の悪夢をケロッと忘れ、「前は大丈夫だった」と真逆のことを頑固に言い張る母。
でも、もう91チャイなのだ。憎めるわけがない。
今回の母は、実家に送り届けるや否や、勝ち誇ったように言った。
「平気だったわよ」
「何が?」
「1回も(紙パンツの)お世話にならないで済んだわよ」
そりゃ、ほとんど眠っていたからですよ、おかーさん。。。
「ああ、本当にいい2日間だった! ありがとう」












可愛い母を降ろし、埼玉に帰る道中、私はいつも切ない。
























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# by vitaminminc | 2017-11-15 14:09 | 人間 | Comments(0)

キー・ガスケル症候群?

コタローの病名がほぼキー・ガスケル症候群であることわかった。
病名はついたけれど、原因(神経毒)はいまだに解明されておらず、従って特効薬もない。
水が飲めなくて脱水症状に陥ったら輸液、食べられなくなったら強制給餌、目が乾ききったら点眼薬といったように。
キー・ガスケル症候群の諸症状の中で、コタローの症状と合致しているのは、「食欲不振」「元気がない」「瞬膜が出っぱなし」の3項目。
不幸中の幸いで、コタローは前回処方された自律神経調整剤の残りがまだ少しあるので、薬のチカラでわずかながらも毎日餌を食べている。
瞬膜も、一日中出っ放しとまではいかず、気づくと出ている時間帯がある、という感じ。

5日の朝、我が家の猫を3匹まとめて病院に連れていった。
コタローは本来ならワクチンの接種月。とても受けられるような健康状態ではないので、相談のため。
うずらとくーちゃんは、限界まで伸び切った爪を切ってもらうため。

この日の担当は女医さん。動物第一主義が高じて飼い主に厳しい。しかもせっかち。だからのんびり屋の私とは相性が悪い。
コタローを診察台の上に置くや否や、女医さんが険しい声で訊いた。
「今日は?」
「コタローのワクチンの─」
このあと私はこう続けるはずだった。「接種の月ですが、こんな状態なのでもちろん注射はなしで連れ帰ります。今日は相談に来ました」
けれど話を最後まで聞かずにまくしたてられた。
「ワクチン!? どうしてそんなに無理してまでワクチンを打ちたいの? もちろん予防のためでしょうが、こんなに痩せ細って弱っているのに、ワクチンを打ったりしたら、逆にワクチンにやられちゃう!」
「いえ」ようやく説明させてもらえる。「このようにワクチンを打ってもらえるような状態じゃないので、一応相談させていただきたくて」
そして、1/2錠だとコタローには強すぎたので、1/4錠にして飲ませたこと、量を減らしただけ食べられる量も減ったこと、薬服用後は顎の筋肉がおかしくなるのかやたら歯ぎしりしながら噛むこと、薬を飲まないとどうにもこうにも食べないこと、比較的機嫌はよく天使みたい(←すみません、親バカで)なことなど。
女医さんは気の毒そうな声で言った。
「薬がなくなっても、何とかして少しずつでも食べさせないとね。もうワクチンは(打たないで)いいでしょう。外とかに出してないでしょ? なるべくストレスを与えないようにしてあげて」
「ハイ」
「もしも身体によい変化が訪れて、たくさん食べられるようになって、体重が元に戻ったらワクチンを受けに連れて来て」
「ハイ」

うずらを捕まえるのはいのちがけだ。なぜならうずらが死に物狂い(←文字通りコレ)で抵抗、反撃してくるから。
それでも、猫ちゃん用フレンドリー・フェロモン「フェリウェイ」の効果か?
いつもならコブラのごときシャーッ!!(マジ怖い)とゲッ!!という威嚇砲(マジ超コワイ)を連発し、鎌と化した爪を炸裂させ流血騒ぎとなるのだが、この日はゲッ!!一発のみだった。
とはいえ、正気を失ったいきものほど恐ろしいものはなく、こちらの心臓はバクバク。
診察台の上にうずらをのせて、端的に説明した。
「うずらは超ビビリで捕まるまでは凶暴ですが、病院では固まります」
その通り、これ以上小さくなれませんというところまで縮こまって動かなかった。
女医さんは、介助なしで、慣れた手つきで両手両足の爪を切ってくれた。

くーちゃんは、この日キューブ型ハウスの中でまどろんでいるところをハウスごとネットに入れられた(笑)
あとで私が器用にハウスだけネットから取り出し、ネットに入ったくーちゃんをキャリーバッグに入れた。
いつもなら捕まったあとは寡黙になるくーちゃんが、この日は往路車中で鳴いていた。
オシッコがしたかったらしい。
診察台の上にのせる時、いち早く女医さんが失禁に気づいた。
そして、新しい新聞紙と尿取りシートを持ってきて、キャリーバッグの中に敷いてくれた。
私は端的に説明した。
「くーちゃんは、スイッチが入ると凶暴になります。以前ご迷惑をおかけしました。前科者です」
女医さんはちょっとだけ苦笑して、やはり介助なしでくーちゃんの両手両足の爪を難なく切ってくれた。

本日は2匹分の爪切り代1080円也。

女医さんは私にコタローを任せると、自分はうずらとくーちゃんのキャリーバッグを両手に持ち、駐車場に停めてある私の車まで運んでくれた。
猫にはやさしいが、飼い主には厳しい、を撤回。
たぶん、両方にやさしい。

コタローに根気強くマンマを食べさせる。必要に応じて手遅れにならないよう、その都度病院の手を借りる。
諦めずに、ガンバルしかない。
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赤い縞々はエビちゃんの蹴りぐるみ。元気にキックする姿が見られなくなって、早3カ月以上。とても悲しい。










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# by vitaminminc | 2017-11-06 22:43 | 生きもの | Comments(2)

キメラんない

とても魅力的113.pngどちらか1つにキメラんない種(?)族。



ホームセンターの園芸コーナーで私の目をくぎ付けにして我が家にやってきたガーベラちゃん
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両性具有(?)のあしゅら男爵
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ネットで見つけた胸元のナプキンが愛らしい子猫ちゃん
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我が家のピカソニック・キャット,くーちゃん(相変わらず任侠チックなイイ目してるわぁ)
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# by vitaminminc | 2017-11-03 17:49 | 趣味 | Comments(0)

迷走の果てに見えたもの、それは──

皿の底だった。



ようやく光が見えた。実際、皿の底は銀色に光っていた。
エサを入れたのちに見るそれは、本当に久しぶり。
食欲不振による初診が8月上旬。コタローの食欲不振は3ヵ月近くも続いていたのだ。

先週金曜日。
体重を測ったら、2500gしかなかった。
すぐに病院に連れて行った。

「う~~~~ん。困りましたね」と先生もため息。「ステロイドは効かなかったと」
「病院から連れ帰った直後は若干増えましたけど、劇的といえるものではなくて、前回輸液していただいた後と似たようなもので─」
そう。ほんの少し、食べる量が一時的に3口だったのが5口に増えた程度。ステロイドが効いたというよりは輸液のおかげ。
その輸液にしても、痛い思いをした割に「食欲が回復した」とは言えないのだ。
「食道狭窄症でも食べられなくなるけれど、それだと必ず吐いたりするからねぇ」
「全然吐かないです」
「ウンチは?」
「食べる量が微々たるものなので、それでも2日に1回はちゃんとしたのが出ています」
「う~~~ん。となるとやはり胃腸ではないな」
「救いは、こんなに食べられないのに、常に機嫌だけは良さそうなんです。しっぽをぴんと上に立てて、ゴロゴロ言いながらおでこをこすりつけてきたり─」
私の説明を聞いて、先生の目がキラ~ンと輝いた気がした。
「拒食症ですね」
要するに、内臓疾患ではなく神経系の疾患ということだ。猫にもあるんかい、拒食症!
食いしん坊すぎて飼い主を悩ませるワンちゃんが多いのとは対照的に、猫は食べな過ぎて飼い主を悩ませる動物。先生は明快に説明してくれた。
「先生、実は私、藁にもすがる思いでネットで食欲不振で検索して、猫のフェロモンまで買い求めたんですよ。コンセントに差して揮発させるタイプの─」
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「フェロモンね、以前は3種類出ていましたけど、2種類はもう製造中止になってますね。今残ってるのはフレンドリーになるタイプ」
「え? フェリなんとか(←フェリウェイ)って、食欲不振には効果ないんですか?」
「ない(←言い切り)。とにかくフレンドリーになるタイプですね」
「じゃあもともとフレンドリーなコタローには必要なかったんだ。ほかの凶暴な2匹に使った方がいいかしら」
「うん。そっちに使ってみるといいかもしれないね」
なんてこった! 5000円も投資して必要のないフェロモンを入手するとは。ま、うずらとくーちゃんに使って仲良くさせるか。
フェリウェイは、飼い主に噛みついたり、多頭飼いで喧嘩が絶えない猫、発情期で気が荒ぶっている時などに有効とのこと。

「先生、何とかならないでしょうか。栄養失調になる前に、もう、なんでも試せるものは試したいです! 拒食症に効く薬、ありますか?」
先生は穏やかな笑みを浮かべ、「食欲増進剤のようなものはあります。試しますか?」と言った。
「ホリゾン。これは食欲不振に効きます。自律神経に働きかける薬ですね」
「注射ですか?」
「いや─」先生は実物を見せてくれた。「錠剤です」
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「え? 錠剤は飲ませられないかも─」
「簡単に水に溶けますよ」
「ならシリンジで与えられますね」
「1日1錠。半分に割って、朝晩1/2ずつあげてみてください」

早速金曜の晩、1/2錠を水に溶いて、コタローに与えた。
コタローはシリンジで飲ませられた後、「心外だ」という顔で、何度もまずそうに舌なめずりしては口中を清めていた。
そして、服用後10分も経たないというのに、なんと! エサが入ったお皿に顔を突っ込んだではないか。
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カリカリをガリガリ歯ぎしりさせながら、音を立てて食べ始めた。
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食欲不振による初診が8月7日。この食いつきっぷり、かれこれ3ヵ月以上目にしていなかった光景。
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入院して点滴を受けた後に少し食欲が出るには出たが、皿の底が見えるには至らなかった。
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私は嬉しくて嬉しくて、とにかく嬉しくてたまらず、そばでずっとコタローの名を呼び続けた。
自然にそうなってしまい、自分でも止まらなかった。悪夢にうなされ、何度も目を覚ますくらい、ずっと気に病んでいたから。

コタローが、生きようとしている! 自律神経調整剤の力を借りてではあるけれど。

ところが、もりもりエサを食べ、ゴクゴク水を飲んだ後、コタローは突然酔っ払いに変身した。
おっととと、おっととと─四肢の踏ん張りが効かず、千鳥足状態。目も完全にイッチャッている。
そのうち、へなへなと床にへたり込んだ。
病院での先生の説明は、こうだった。
「眠くなる成分が入っているから、もしかしたら1日中ずーーーっと寝てばかりいる感じになるかもしれません」

睡魔に襲われているのか? コタローを抱き上げて、寝床に移した。
素直に横たわったものの、すぐには寝なかった。
イッチャッテる目で、くだを巻くのだった。
目を閉じてからも、猫以外の何かが乗り移ったように、しばらくブツブツと寝言をいっていた。
みんなで思わず笑っちゃえたのは、コタローの呼吸がいたって正常だったからだ。
それでも心配になり、【猫 ホリゾン】でネット検索したら、コタローと同じように食欲不振が続いた末にホリゾンを服用した猫ちゃん(17歳♂)のブログにたどり着いた。
その子は1錠服用した15分後に、驚きの食欲回復が見られ、やはり同じように酩酊状態に陥ったとのこと。
まだ診療時間内だったのだろう、飼い主さんが病院に問い合わせると、先生の答えは「効き過ぎたようですね。2時間くらいで元に戻りますよ」だったそうな。

そうかそうか。体重だけみればコタローは子猫と同じ。だからコタローの先生は1錠ではなく1/2錠ずつ飲ませるよう指示していたのだな。
翌日からは、さらに半量─1/4錠ずつ朝晩2回、1日1/2錠に変えてみた。
与える量が減った分、食べる勢いや量が実にわかりやすく減りはしたけど、3回のうち1回は若干酔っ払いに変身する。
服用後は必ず食べてくれるわけだし、コタローには今の量が妥当な気がする。
これで縮んだ胃袋が元に戻って、自律神経のバランスの崩れも修復できたら万々歳だ。
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写真は本日午前中に撮った1枚。

そんなわけで、コタローは只今腎臓の保護薬セミントラ(←おそらくこれは一生)と、自律神経の調整薬ホリゾンを服用中。

追伸:フェリウェイをうずらとくーちゃんがいる部屋(つまり私の寝室)で使ってみた。
穏やか&フレンドリーになるというより、2匹にそれぞれ「わけもなく多幸感に包まれる」症状が出て、元気に遊びまわり、飛びまわっている。
お陰で私は夜中の騒音で睡眠不足。安眠妨害以外のなにものでもない。
このフェロモン、くーちゃんを迎え入れた直後、情緒不安定になったうずらにこそ使ってあげるべきだった。。。。
そうしていたら、あるいはベッドを尿まみれにされることもなかったかもしれず。自分の知識欲の無さがうらめしや。
高価なフェロモンゆえ、ワクチン接種などで病院に連れて行った日にだけ使うとするか。





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# by vitaminminc | 2017-10-29 14:55 | 生きもの | Comments(0)

闇【勤】後ろメタジマくん

昨日18時過ぎ。
ケーブルテレビで映画「闇金ウシジマくん」を観ていたら、電話が鳴った。
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ディスプレイを確認したところ、フリーダイヤルからかかってきていた。
どうせまた何かの営業だろうと思い、留守電に任せて受話器を取らないつもりでいたが、何かが引っ掛かった。
フリーダイヤルの番号。
下4桁に、見覚えがあった。
き、勤務先やんけーッ! 
留守電のアナウンスが応答する直前に受話器を取った。
女性社員の安堵の声。
「ホゲホゲさん(←私の苗字)ですね? よかったー、ご無事で。心配してたんですよ。今日ホゲホゲさん、出勤日なのにいらっしゃらなかったから──」
あんぎゃー!
自分でも意外だが、今の会社(勤続12年目)どころか、これまで勤めた全ての勤務先に対し、無断欠勤なんかやらかしたことはない。今回が生まれて初めて。
バカなので寝込むほどの風邪を引かない。だから、まず休まない。遅刻どころか社員よりも無駄に早く出勤するのは前に述べた通り。
勤怠に関してだけは、非の打ち所がないほど高評価なのである。
もちろん、よんどころのない大変な事情で欠勤せざるを得なかったことはあった。
そんな時は(当たり前のことだが)どんなに緊迫した場面であっても、必ず始業時刻30分前までには連絡を入れたものだ。
だから、社員が敢えて遅い時間になってから電話を寄越したのは、寝坊の類のチンケな遅刻あるいは欠勤と思われたからではない。
日頃から、「いかんせん母親が高齢なもので、いつ何時体調を崩すやもしれず、そうなったら突然仕事を休まなくてはなりませぬ、このことだけは是非頭の片隅に入れておいてくださいね」と伝えていた。
ゆえに、「何か不測の事態が起こったに違いない」と判断した社員が、「対応に追われているホゲホゲさんの邪魔にならないよう」私を気遣い、「少しは落ち着いた頃」を見計らって、様子伺いをしてくれたのだ。
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消し忘れた「闇金ウシジマくん」の音声が流れる中、「申し訳ありませんっ」を連発して、脱力しつつ受話器を置いた。
月に最低2日間は土日祝日にシフトを入れないといけないルールである。
前回のシフトがどうだったかを確認せぬまま今回のシフトを提出した私は、先週、先々週と2週連続して土曜出勤していた。
いくらなんでも3週連続はありえない。そう信じて疑わなかった私は、金曜に退社する時、
「じゃあ私、明日は休みですんでよろしく~~~」なんて手を振りながらいそいそと帰ったのだった。
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あ~っはっは! 一寸先は闇。
このたった1回の不始末で、「勤怠面だけは信用できる」という私の数少ない、いやたった1つの強みを失ってしまった。


でも、相変わらず「闇金ウシジマくん」の山田孝之はカッコエエなぁ!
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# by vitaminminc | 2017-10-22 12:23 | 趣味 | Comments(0)

似てるてる坊主~2017 秋麗の侯編~

2階ホールの本棚の中に飾ってある猫の写真を見て、突然気づいてしまった。
2年前に天に召された、眠眠(享年10歳)
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ギョロ目が印象的な名優・渡辺いっけい
映画でもドラマでも、この人が出ているシーンはもれなく好き。その意味が、ようやくわかった(笑)



コタロー、相変わらず食が細いけれど、毎日それなりに機嫌よく過ごしています。
ガリガリに痩せていて見た目が寒そうなので、先日楽天で猫用ちゃんちゃんこを購入しました。
着せてみたら、嫌がらずにゴロゴロ喉を鳴らしていました。
でもそれは、動かずにいた時だけ。
歩こうとしたら慣れぬ裃に、一歩も踏み出すことができず、途端に不快感をあらわにしました。(写真は階段で大あくび)
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もちろん、すぐに脱がせました。
見た目と違ってコタロー本人は暑がりなのです。
コタローの定位置になってる居間のあちらこちらに、身体が冷えないよう敷物をセットしました、
それらを避けるように、わざわざ何もない冷たいフローリングに直に寝てたりします。
この秋一番の冷え込みとなった今朝は、さすがにベッドで寝てましたけど。(写真は窓辺)
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# by vitaminminc | 2017-10-18 14:35 | 趣味 | Comments(0)

食欲と読書

この秋の中、私の目下の楽しみは、仕事から帰って7粒ほどいただく美味しい銀杏。
地元の友だちEちゃんが、毎年届けてくれる。ウハウハ言いながらありがたく頂戴しているが、まるで売り物のように完璧な状態(敷地内で収穫⇒洗浄⇒天日干し)にしていらっさるのはご主人とのこと。大変な労力を費やされているだけあって、翡翠の如く美しい色艶。素朴で味わい深く、秋そのものといった風味。
本当に美味しい。
Eちゃん、ご主人、ありがとうございます。
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それから、就寝前に読む本。
秋に入ってから、何かないかと亡きオットの書棚を物色して、佐伯泰英の時代小説を手に取った。
「居眠り磐音 江戸双紙」。今現在、文庫本で50巻目が出たか出るかしている超人気シリーズで、10年ほど前にNHKでドラマ化もされている。
剣豪磐音役を山本耕史が演じたようだが、どうもイメージが違う。オットがドラマを観なかったのも同じ理由だろうか。山本耕史が悪いというわけではない。どちらかといえばむしろ好きな俳優だ。ただ、磐音をやるには肌が白く、つるんとし過ぎているような気がする。別に原作の中で、磐音は肌が浅黒いだのキメが粗いだのといった描写など一切ないのだが。

オットの書棚には32巻まで揃えてあった。私は今、11巻目まで読み進めたところだ。
それにしても──こんなに面白いのに、なんで生前、オットは私に教えてくれなかったのだろう。私が意外に時代小説も好きだってこと、知ってたくせに。

悔しいから、私は読んでやる。オットが読めなかった33巻以降も、自分で買って読んでやるからな!
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# by vitaminminc | 2017-10-15 19:33 | 趣味 | Comments(0)

お助けロイド

今日は、うずらとくーちゃんのゴハン事情について語るつもりでしたが、急きょ予定を変更してお送りしますです。
考えてみたらふたりのマンマは、くーちゃんのマンソン劣頭条虫事件以来ずっとロイヤルカナン消化器サポート(可溶性繊維)。それにコタローの食べ残し(腎臓にやさしい高齢猫用フード)が加わっただけ。語るほどのものではござ~せん。

くまのぬいぐるみのような足をしたくーちゃんと、カメラを敵と思い込んでいるうずらの近影を挟みつつ(神経質なうずらはなかなかカメラでキャッチできないので1枚のみ)、内容はまたしても虚弱体質王子・コタローに関してであります。
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本日夕方、コタローを病院に連れて行きました。
仕事から帰ってコタローのマンマ皿を見たところ、朝入れたまんま(マンマだけに)でした。
こりゃアカン!
コタローを抱っこして体重を計測。
ふ、増えている!(私がな)
これだとコタローの体重が5000gはあって欲しいところ。が、コタローをおろして測り直した我が体重、心まで重くなりました。
んなこたどーでもよい。
差し引き計算したコタローの体重、悲しいことに、2600gを下回ろうとしておりました。
もう手に負えません。
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今回は、私自ら先生に頼みました。
「ステロイドを試したいです」と。
前回先生は言っていました。コタローの食欲がこのまま戻らないようであれば、ステロイドを試すのもありと。
インターネットで下調べしたところ、自己免疫疾患による食欲不振にステロイドはかなり有効らしいです。
また、先生に副作用について訊いたら、次のように教えてくれました。
ステロイドの副作用はずっと続けた場合に生じるものであって、今回のように単発的に与える場合はまず心配ないそうです。それに、人間よりも犬の方が、犬よりも猫の方が、ステロイドの副作用は少ないというデータがあるとのこと。
不思議なことに、ステロイド(いわゆる免疫抑制剤)は、猫の身体と相性がいいようなんですね。
安心しました。
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薬剤入りの輸液はことのほか皮下で凍みて辛いので、先生は少しでも痛みが和らぐよう、希釈の意味も込めて(?)今回もたっぷり輸液してくれました。
投入したステロイドは2種類。速効性タイプと、じわじわ長く効くタイプ。
コタローは3本の注射器が空になるまでの間、じっと耐え抜きました。強いなぁ!
頑張ったのだから、ステロイド治療が功を奏して、もりもり食べられるようになるよ、きっと!
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帰宅してしばらく経つと、ヤケ食いみたいにカリカリを音を立てて食べました!
すごい! 速効性ステロイドの威力でしょーか。久しぶりに耳にする快音です。
でも、だいぶ胃が小さくなっているようで、勢いの割に、食べられた量はまだちょっとだけ。
これからじわじわタイプのステロイドに助けられて、徐々に食欲が増えていくことでしょう。







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# by vitaminminc | 2017-10-13 23:09 | 生きもの | Comments(0)

猫にゴハン

我が家のにゃんこの食事情をば──


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性格的には人懐こくて最も育てやすいのだが、食事面では最も悩まされている。

ま~、ほんとに食が細い。
写真のように、まつ毛も可憐な美少年(←親バカ)のコタロー。
現在、コタローのためのフードの買い置きは、ドライ,ウエット合わせて20種類を超えている。
楽天,ホームセンター,ドラッグストアで買い漁ったありとあらゆるフードが、大きな段ボール箱の中でひしめき合っている。
見向きもしなかったフードでも、諦める必要はない。忘れた頃にあげてみると、今度は食べたりする。
逆に、食べたからといって調子に乗って同じフードをまとめ買いするのは危険だ。2回目は見向きもしなかったりする。

ま~、とにかく食が細い。
いつまで経っても3000gに戻らない。2600g~2800gを行ったり来たり。
デカ王子・眠眠は、コタローと同じ月齢(12カ月)の頃は軽く5000g超えて、先生に「大きな子だねぇ」と笑われていた。
まるで子猫のように軽く、壊れそうなコタロー。


あまりにも食べなくて、こりゃまた病院に連れて行くしかないかな~と思い始める頃、何かを感じ取ったかのように、突然食べ始めたリする。
(あ。そういえばボク、今日ゴハン食べるの忘れてたかも)てな感じである。
それでも、具合が悪いならやはり連れて行くしかないのだが、撫でるとピンと立てた尾が天を指すし、ゴロゴロ機嫌よく喉を鳴らす。
誰かが水道の蛇口をひねろうものなら、どこからともなくすっ飛んできて、流し台だろうが洗面台だろうが飛び乗って、水をねだる。
流水王子・眠眠は器用に顔を傾け、上手に流水を直飲みしたものだが、コタローはとことん下手である。
水の出をうんと細くしてあげても、思い切り鼻に浴びて(なんでやねん)、結局器に入れてあげないと飲めない。

本日も、朝からちょびっとしか食べていないことがわかったので、夕方医者に連れて行くしかないと踏んだ。
でもダメ元でと、うずぴとくーちゃんを捕獲した、あのギロッポン野良猫界の守護神・那須高原のホールデン・コールフィールドが、コタローのために送ってくれたスープタイプのフード「無一物」を小皿に入れてみた。
前回は、2、3度舐めただけで止めてしまい、残りすべてがくーちゃんの胃袋におさまるという残念な結果に終わった。
しかし、今回は素晴らしい「呼び水」となった。
無一文ぃゃ無一物を半分飲んだ後、「シーバ香りのまぐろ味セレクション15歳以上」を私のてのひらから小袋の8分目くらいまで食べられたからである。
この量、昨今のコタローにしてみたら、久々の快挙である。

コタローは、腎臓をいたわるに越したことはないので、腎臓ケアのフードをチョイスしている。
自然、老猫用フードにたどり着く。痩せ方からしたら高カロリー食品を与えたいところだが、子猫用は厳禁なんである。
かといって医療用にしてしまうと、腎臓サポートはあまりにも不味い。
くーちゃんでさえ舌を出さなくなるのは必至。
くーちゃんにはダイエットになるからいいかもしれないけれど、コタローが食べなきゃ意味がない。
その点、11歳以上や15歳以上向けは、体にやさしいだけでなく、美味しさもそこそこ保たれているようだ。
くーちゃんはもちろん、気難し屋のうずぴも意外に(コタローの食べ残しを)食べている。







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# by vitaminminc | 2017-10-12 21:33 | 生きもの | Comments(0)

ワタシとコドモ

vs ムスメ

 ムスメと2人でダイエット・レースをしている。
 週に最低1回以上、同じ日の同じ時間帯に体重計に乗る。
 そして、前回の自分と比較して、より減量に成功した方が、相手から300円受け取るのである。

 この競争の言い出しっぺはムスメであった。
「嫌だ」
 と私は断った。
 年齢的に新陳代謝が落ちている。圧倒的に不利である。
 しかし、ムスメは食い下がった。
「友だちとの付き合い上、外で食べないわけにはいかない」と言うのである。
 外食はハイカロリーになりがちだから、こっちはこっちでハンデがあると言うのである。
 金曜の晩に、土曜は朝から。確かに毎週1、2回はしっかり外で食べてくる。
「まあ、いいでしょ」と私はOKした。

 あきれるくらい緩いレースである。増量してたって成立し続けるのである。
 前回の自分より1キロ太ったって、嘆くことはないのである。
 1300g増えちゃったムスメから300円もらえるからである。
 で、今現在、プラスマイナス私が900円勝っていて、体重はと言うと、700g減。
 誤差の範囲である。
 これのどこがレースなのか。
 自分たちに甘すぎるってんで、ムスメが博奕を提案した。
 即ち、それぞれの理想の体重を設定し、より早くそれに到達したら1000円ゲットというもの。

 私もムスメも3キロ減量しなければならない。
 途方もない話である。
 ノー残業デーで早く帰れるというムスメから誘いを受け、駅までムスメを迎えに行って、そのままイタリアンレストランに直行した。
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 ピザ食べ放題。よせばいいのにドルチェまでつくコースを選び、ウップ!となるほど二人で食べまくった。
 もしかしたら、900円負けているムスメの作戦かもしれないと思いつつ、食欲の秋を体現してしまった。

 不毛なレースは続く。



vs ムスコ

 ムスコはよく私をからかう。
 私が録画しておいた番組を熱心に観ていると、わざと視界に入って来る。
 そして、目の前で歌を唄い出す。
 一応私向けにセレクトしているのか、20年近く前のヒット曲だったり、時には昭和歌謡だったり。
「ちょっと、見えないからどいて」というと、小憎らしい表情で、益々テレビ画面に被さってくる。
「それにうるさい。何言ってるのか聴き取れないじゃん!」と文句を言うと、スマホだかiPodだかをいじくって、益々ヴォリュームを上げる。
「今、いいとこなんだから、ホント止めて!」と立ち上がると、
「いい齢して半パン穿いてんじゃねーよ」と抜かす。
「ハーフパンツじゃありません」と反論する。「これは膝丈より長いです!」
 すると、
絶妙なズボン丈のズボンなんか穿いてんじゃね~よ」
  とからかってくる。
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(写真はイメージです)

 怒ろうにも笑いが邪魔して怒れない。
 奇妙なボキャブラリーにやられて、テレビのリモコンの停止ボタンを押すしかないのである。
「絶妙なズボン丈って─」と言い返そうとしただけで笑い崩れてしまう(←アホ)。

 母の笑いのツボを知り尽くしているムスコ。
 新聞を広げるとわざわざその上に寝そべり、人の視界を占領する猫のようである。

 そこまで可愛くないけどな。

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# by vitaminminc | 2017-10-08 16:16 | 笑い | Comments(0)

ゼロじゃなかった(コタロー退院)

 27日。ひたすら回復を祈りつつ、朝一で病院に連れてったコタロー。
 私の目の前で直ちに右腕に点滴器具を取り付けられたコタローは、そのままひょいっと抱っこされて病室に連れてかれた。コタローはおとなしいので、ネットやエリザベスカラーは不要。

 同じ日の夕刻。面会に訪れると、何がどうなったらこうなるんです?てな顔のコタローがうずくまっていた。
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 隣のケージの子が私の気配に興奮して鳴きっぱなしなので、早々に引き揚げた。もっと一緒に居たかったけど幸いなことに、とことん眠くなるのが点滴の魔力。コタローがうとうと眠ってくれたおかげで後ろ髪を引かれずに済んだ。
「ありがとうございました」
 帰ろうとしたら、先生からマッタがかかった。
 血液検査の結果が出ているので説明するとのこと。
 怖いこわいコワイ。耳を塞ぎたくなった。
 椅子に腰かけてドキドキして待っていると、先生が「正常!」と一言。
「あんなに悪かった数値、ほら、このようにほとんどすべて正常に戻ってます」
「え! ホントですか?」
 嬉しくて涙がじわ~~~~。
 目にハンカチを当てながら、「点滴の威力ですか?」と訊いた。
「う~~~ん。正直わからない。何かが原因で、一時的にひどくダメージを受けていたことは間違いないです」
 人間も発熱を伴うような重症の風邪をひくと、一気に腎・肝機能の数値が悪化したり、白血球が異常な数値を示すことがある。コタローもそうだったのだろうか。
 病名(急性腎不全)をつけざるを得ないほどの数値だっただけに、先生もキツネにつままれたような顔をしていた。それでも祝福の笑みを浮かべて、
「これなら明日には退院できます」と太鼓判を押してくれた。
 ただ、今一つ食欲が完全回復には至らないので、帰宅後もずっと食べられないようなら、自己免疫疾患が疑われるので、そっちの治療を試みましょうと言われた。
 熱なし、下痢なし、嘔吐なし。食欲なし。でも、おうちに戻ったら、食欲も戻るかも。

 28日夕刻。
 コタローを迎えに行った。スゴイ! 目に生気が!
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 やはり点滴は皮下注射と違う。血液に入ってダイレクトに身体中を巡るだけのことはある。
「うにゃにゃうにゃにゃ」
 とコタローはしきりに私に話しかけてきた。たぶん、なんでこんなとこに置いてくんだよーと文句を言っているのだろう。が、点滴はとことん眠くなる。文句を言いながら、大口を開けて欠伸を2度3度。
 ほかの子の診察を終えた先生自らコタローを診察室に運んでくれた。
 診察台の上で、点滴器具を取り外してもらう瞬間、コタローが暴れた。針を抜かれるまでおとなしくしてりゃいいものを、なまじ元気になったものだから。ちょいと流血(汗)。

 後部座席にコタローのキャリーバッグを乗せて帰宅。家に着いて車のドアを開けた途端、コタローが飛び出て焦った。
 キャリーバッグの閉め方が甘かったようで、元気になったコタローが中で動き回っているうちに開いてしまったらしい。
「コタちゃ~~~ん」
 と私はつとめてさりげなく、コタローが自由の身になっていることに気づかせないように、そっと玄関ドアを開けて、
「さあ、お入り~~~~、おうちだよ~~~~」
 と猫なで声でお誘いした。
 コタローは敷地内から路地に出ようとしかけ、足を止めた。
(あれ?)
 開け放したドアの向こうに、懐かしいコタローのおうちが両手を広げて出迎えていた。
(そうそう、こっちこっち)
 コタローが思い出したように、すっ飛んで家の中に飛び込んでいった。急いでドアを閉め、私は喜びに震えた。
 奇跡ってあるんだな。
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 先日ムスメと二人で、かつて我が家で暮らし、今は天国にいる猫やわんこのお墓参りをした。そこで今うちに暮らす猫たちの健康を祈念してきたのが、功を奏したに違いない。

 猫は、奇跡だ。奇跡の化身だ。
 会社の元同僚の実家で飼っていた猫も、13歳の時に慢性腎臓病と診断され、「もって3、4カ月」と言われたのに、20歳まで生きたそうだ。
 しかも、危篤状態に陥るたび輸液はしてもらったが、点滴入院は一度もしなかったという。
 さすがに肝硬変になった時は「もって3日」と言われ、家族みんなで見送るための心の準備をしていたところ、突然元気になってむしゃむしゃごはんを食べ、何事もなかったかのように天寿をまっとうしたという。
 この時は先生も「肝硬変はふつう治るわけないんだけどなあ」と驚きを通り越して呆れていたそうだ。

 猫という生き物にとっては、数値が示すものなど時として意味をなさないのかもしれない。自分が生きると思ったら生き続ける、そんなところが(病気に気づかないでいるところが)、ありそうな気がする。

 わずかではあるが、昨日よりも今日の方が食欲が出てきた。
 頑張って食べようね!
 ムスコが言っていた。
「コタローは、食べてる時に背中を撫でてやると、割と食べ続けるよ」
 体重を測ったら、入院前と同じく、まだ2700gのまま。
 元気に動き回っているせいだろう。
 頑張れ! 頑張れ!
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# by vitaminminc | 2017-09-29 20:10 | 生きもの | Comments(4)

ゼロじゃない(コタロー入院)

輸液する前のコタロー
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居間の片隅でぐったり。餌も殆ど食べられなかった。


日曜日。午前中に輸液。晩のコタロー
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夕方、居間の片隅用にと買ったベッド。縁の部分が枕代わりになって、なかなか具合が良さそう。


月曜日。輸液翌日のコタロー
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階段をあがって、2階のホールに置いてあるソフトケージの屋根(ハンモック代わり)に上れた!
でも皮下注射をした痛みだろうか。目が死んでいる。発病前は、ここにいる時は、寝起きであってもいつも得意顔を見せていたのに(T_T)
夜半過ぎに、居間を歩き回ってリハビリ(?)に精を出していた健気なコタローとしばらく遊んだ。
嬉しそうにゴロゴロ喉を鳴らし、私の手を甘噛みした。だいぶ気分が良さそう。


火曜日。輸液後3日目のコタロー
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輸液した水分・栄養剤が、皮膚からじわじわ浸透して、ゆっくり全身に行き渡った頃。
右腕のむくみがなくなり、全身の痛みから解放されたようだ。わずかながら食欲も出てきた。
目に力あり。なんて可愛いんだろう。入院を決めた。

症状が悪化したからではなく、良くなったから入院させる勇気が湧いた。
今頃どうしているかな、コタロー。
診療時間内ならいつでも面会OKらしい。
場所見知りする猫にとって、入院は心的ダメージが大きいよね。
午後の診療が始まる16時頃、様子を見に行こう。迎えに来た!ってぬか喜びさせちゃうだろうけど。
コタロー。無遅刻無欠勤─鍵当番の社員待ちをするくらい早く出勤して、仕事には真面目に取り組んできたけれど、今朝、平気で嘘ついちゃった。
「すみません、だいぶ、体調が悪いので、本日、休ませて、いただきます」
「だいぶ」のあとに「コタローの」が抜けただけで、嘘とは言えないか。いやいや、かなり演技してたよな、声で。






最近のうずぴ
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コタローが口をつけなかった、ありとあらゆるフードをようやく食べるようになった。
警戒心が強いので、食べつけない物にはすぐに舌を出さない、都会育ちの箱入り娘。
ご覧ください、この、おろしたてのように真っ白い清潔な靴下を。ああ眩しい。

グローブ型ブラシにも慣れて、私がブラシを手にはめると必ず「きゃあ113.png」と叫んですっ飛んでくる。
「にゃあ」ではない。「きゃあ」。女子高生なもんで。
利口なくーちゃんは、私が部屋のドアを開けた時点ですでに「ブラッシングしてもらいます」態勢でスタンバっているから、うずぴはいつだって2番目。
でも、くーちゃんの横で、正座している私の膝に額をぐりぐり押し付けながら、まるで自分もブラッシングしてもらっているかのように(←エアブラッシング)背中の次は脇腹、そしてまた背中というふうに身体の向きを変えて身もだえする、JKうずぴ(笑)。



最近のくーちゃん
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コタローの食べ残しのみならず、それを拒否ったうずらの分まで残さずペロリ。
まあ、コタロー用のまんまだから微量ではあるのだけど。
おかげでますますにゃんこ先生(夏目友人帳)の体型に似てきた。小さなアンヨと丸いしっぽも。
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今年に入ってから、実は黒い毛に白髪と思しき白い毛が混じり始めた。
まさかまさか、推定より遥かに熟女ってこと? 那須高原で捕獲したそこのアナタ、白髪が混じってきたように見えるんですけど?

くーちゃんへのブラッシングは、力加減を誤ると速攻で噛まれるので、要注意。
「違うだろ!」程度な噛み方だけど、くーちゃんだっていつ力加減を誤るやもしれず。
くーちゃんは、うずぴのブラッシングを始めても、しばらくは「うずぴに飽きて、また私に戻るかも」てな体で受けの態勢でいるけれど、見切りをつけた途端、超クール。私の手の届かない場所までサッと移動。
そしてこちらを振り返る顔には「ふん!」と書いてある。いやホント。それ見て何度吹き出したことか。
食い意地は張っているけどプライドは富士の高嶺より高い。
歩いている後ろ姿の可愛さをお見せできないのが、ただただ残念!


 猫の腎不全にお詳しい方は、きっと「バカ! 一刻も早く点滴を受けさせんかい!」と歯ぎしりされていたことでしょう。
 いろいろな事情に邪魔されて、思考回路が遮断されたりするんであります。
 現にコタローを入院させて家に帰って来て、最初に何をしたか、考えたかというと、(居間からコタローが出て来ない、また体調が悪いんだろうか)てなもんです。探しましたよ、さっき自分で病院に連れてって入院させたばかりのコタローを。
 早く回復してくれないと本気で頭が壊れそう。
 
 急性腎不全は、程度にもよるけれど、初期の集中的点滴治療で【回復】する子もいるといいます。
 もちろん、治るわけではないとのこと。それでも中には回復した後、亡くなるまでの間、ずっと点滴や輸液に頼ることなく、セミントラの服用のみで普通に生きられた子もいたそうです。
 過剰な期待を抱かぬようエンジンブレーキは使用しつつ、ゼロじゃないなら前進するしかないでしょう。
 アクセルを踏まない足はない(なんだ、この日本語)。

 ゼロじゃないならば。





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# by vitaminminc | 2017-09-27 12:58 | 生きもの | Comments(0)

水袋搭載

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 コタローの右腕の付け根の球状のコブは、本日たっぷり輸液してもらった証。
 元気がなくて食欲がなくて、どうしようもなくて、やむを得ず病院に連れて行った。
 輸液後なので表情が幾分柔らかだが、病院に連れて行くまでは目の光が消え失せて、素人目にもいかにも病猫にしか見えなかった。
 コタローを一目見るなり、先生も言った。
 「また悪化しちゃったようだね」
 と顔を曇らせた。
 本来なら入院させるレベル。嫌と言うほどわかっちゃいたけど、諸事情により拒否。入院ではなく輸液を希望した。

 慢性腎不全だった眠眠は、初めの頃は進行が緩やかで、即腎臓サポートフードに切り替えて、スタート時の輸液は確か2ヵ月に一度だった。そして検査の数値を見ながら、月に一度、半月に一度、というように徐々に回数が増えていき、通院代が嵩むので在宅輸液に切り替えたのだった。

「入院させる場合は、一週間はみてください」とコタローの先生が言った。「3日間で大体効果の善し悪しがわかります。個体差があるので、入院させたことで数値が下がる子が多いとはいえ、全然変わらない子もいます。中にはかえって数値が高くなってしまう子もいる。入院させる以上絶対治してくださいと言う人がいますが、正直無理です。ただ、3日間様子を見て、数値が変わらなかったり悪化するようであれば、(うちの治療方針としては)退院させます。急性だからといって腎不全が治るわけではないですからね」
 以上、あくまでも急性腎不全のケース。慢性腎不全は3日間で好転しなくても一週間続けることである程度は数値が下がることが多いという。


 私にお金の使い道に困るほどの余裕があれば、入院させていたのかな。
 でも、強烈に連れて帰りたかった。
 入院させて一時的に回復しても、いくらも経たないうちにすぐにまた、入院させる前以上に悪化してしまった眠眠のことが頭をよぎった。コタローの先生は、眠眠が入院した、別の病院の担当医とは全く違う。
 『入院させてあげないとかわいそう』というようなプレッシャーを与えたりしない。一通り詳しく説明した上で、飼い主に決めさせてくれる。

 強烈な拒絶反応を起こしながらも、結構悩んだ。次の患者さんが待っていることが気になったが、結果的にはもう一人の先生が後の患者さんを診ていて、私とコタローは午前の部の最後の患者になっていた。

 入院させて行う点滴は、文字通り血管に細い針を刺して1滴ずつゆっくり注入していくから痛みは少ないし、血液にのって体の隅々まで十分行き渡る利点がある。その一方、時間がかかるので、慣れない環境下に長時間身を置き、自由を奪われることによるストレスは免れない。
 入院させてかえって数値が悪化する場合があるのは、ストレスによるものだろう。高い医療費を支払った結果、かえって具合が悪くなるなんて、飼い主にとっては二重の苦しみだ。

 そして、ぶっとい針を皮膚にぶっ刺す輸液(皮下注射)は、短時間で大量の水分補給が可能であるが、皮膚から漏れ出てしまうことも少なくない。しかも痛みは点滴の比ではなく、かなり辛い。また、写真のように、輸液後浸透するまでの間、身体の一部に水分が集中し、膨れ上がった状態になる。

 輸液を終えて帰宅したコタローは、恐ろしい病院に連れていった悪役=私が近づいても逃げることなく、おとなしく撫でさせた。いいウンチも出た。家に帰れてホッとした表情を見せてくれた。
 
 今唯一の慰めは、セミントラ(腎臓病の水薬)をさほど抵抗されることなく、確実に飲ませられていることくらい。
 「急性」という言葉が頭についている病気の怖さを実感している。眠眠の時の、一体何倍の速さで進んでいるだろうか。眠眠の時でさえ、あれよあれよという間に悪化していった印象なのに。

 だからこそ一緒にいたい。毎日触れていたい。ゆとりのない者にはゆとりのない者なりの方法─ただひたすら愛情を注ぐ─で、コタローの病気と向き合っていくしかない。

 追伸:さきほどムスメと2人で、ペット霊園にお参りに行ってきた。納骨堂に眠る眠眠の遺骨の安置期限が今月いっぱいで切れるので、更新するか共同墓地に埋葬するかの返事がてら、納骨堂への最後のお参りに行って来た。
 亡くなってから一度更新して、1年間延長してもらっていたが、今回はマイ(享年18歳♀猫),ぽぽ(享年15歳♂犬),茶尾(享年3歳♀猫)が眠る共同墓地に、眠眠(享年10歳♂猫)も移してもらうことにした。
 眠眠はじめ共同墓地の面々に、冥福を祈るとともに、うずらとくーちゃんとコタローの健康を祈願してきた。

 霊園に出かける前に、庭でモフを見かけた。もっふもふの見事な毛並みを見て、ああ、元気でいるんだなと安心した。


 


 

 
 




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# by vitaminminc | 2017-09-24 17:35 | 生きもの | Comments(2)

ラブレター

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 愛するみん子ちゃん

 お手紙嬉しく拝見しました。
 「はじめまして・・・」お手紙書くのは初めてよネー。自分乍ら筆不精だったなあと反省しております。
 七月十一日~十三日は本当にありがとう。幸せをしみじみ味わったせいか、あの日から夢見が善くなりました。
 毎晩、何故か? どうしてか? 大掃除して、せっせとコンクリートを磨いている夢ばかり見て、疲れて情けなくなっていました。
 ところがです。
 みん子ちゃん、孫みん(←ムスメの名)ちゃんがきてくれてから、夢が陰から陽にガラッと変身したのです。
 物事に積極的で明るく、美しい夢を見るようになりました。嬉しい嬉しい事です。
 ありがとう!
 今日は早速朝から鳥がゆ、昼は焼きビーフンを頂きました。美味しくて、ほっぺたが落ちそうです。
 では又、これからは、せっせとラブレターを書きたいと思っています。
 お体には充分気をつけて、皆さん、仲良く元気でお暮し下さい。
 
  九月十日                  みん子母
 みん子様


 先日、91歳の母から届いた書簡である。
 原文をそのまま転記したので、一部訂正あり。私とムスメが帰省したのは、7月ではない。8月11日~13日の誤り。

 母から手紙を受け取ったのは、本人が言うとおり「初めて」とは言わないまでも、年賀状を除いたら、母の娘となって以来、通算一、二通程度。
 敬老の日用に、レンジで加熱しただけで簡単に食べられる中華粥や焼きビーフンを贈ったのだが、その礼として手紙をしたためてくれた。

 亡父は結構筆まめな人で、字もなかなか達筆だった。母は文章を書くのが苦手で、自分があまり字がきれいでないことに劣等感を抱いていた。もっとも私が知る限り、母の字は決して下手などではなかった。小学校に入学した時、学用品に書いてくれた名前なんかも、むしろ「きれい」だった。
 なぜそんなに引け目を感じていたのかよくわからない。ただ、書き慣れた文字を書く父より劣ると自認していたのは確かだろう。
 
 働き盛りで多忙を極めていた40代~50代、母は毎晩寝る前のペン習字を欠かさなかった。ペン習字といっても倹約家の母のこと、日ペンの美子ちゃんみたいな通信教育を受けていたわけではない。
 どこで調達したやら、ひらがなのお手本のようなペラ紙を横に置いて、それを見ながら広告の裏や不要になった紙に書いたり、お手本を紙の下に敷いてなぞったりをひたすら繰り返していた。
 「お父さんの字はほら、一字一字が上手いわけじゃないのよ。字配りが良いのね」
 と、母はゴミ箱から拾いでもしたのか、父の書き損じをながめてしみじみ言ったものだ。
 絵心もあった父は、字に置いてもバランス感覚に優れていたのかもしれない。それに比べて母の字は、一字一字は何年もペン習字を続けていただけにきれいなのだが、文にすると少なからず稚拙な印象を受けた。
 (ひぃぃ。PCが固まって編集機能が無効になってしまい、急遽スマホにて続きをしたためておりますです)
 母の字は、几帳面なくらい、一字一字がすべて同じ大きさで、それが敗因だったように思う。
 文(ふみ)を書くのが苦手だから字がぎこちないのか、字がぎこちないから文を書く気が失せるのか。
 結局、何年も何年も独学で続けたペン習字の成果は、生かされることなく幕を閉じたのだった。

 ここ3年くらいの間に母の聴力は著しく衰えてしまった。電話をかけても会話にならないのは日常茶飯事。最近じゃその電話の呼び出し音も聞こえないらしく、いつかけても出ないので、2階に同居している兄に母の安否を問う始末。
 私は父に似て筆まめな方なので、母の日以降はもっぱら電話ではなく手紙を書くようにしている。
 ある日、私はふと疑問を覚えた。私だけが手紙を書いて、母が「手紙着いたわ」と電話を寄越す。その電話に私が何を言おうが母の耳には聞き取れない。「ごめんなさいね、何を言ってるか聞こえなくて。でもお手紙嬉しかった」と母が締め括る。
 これではキャッチボールになっていない。頑なに返事の手紙を寄越そうとしないのは、握力が弱っていてペンが握れないからなのだろうか。それを確かめる意味もあって、私は手紙に書いた。
 「たまにはお手紙くださいな。昔、生欠伸を噛み殺しながら、あんなに毎晩ペン習字を続けていたじゃありませんか。勿体ないですよ」
 そのあと受けたのが、電話ではなく冒頭の手紙だ。
 驚いた。思っていたよりずっと筆跡も確かで、内容もしっかりしているではないか。91歳が書いたとは思えない。
 ムスメも同様の反応。
 「ご高齢の顧客の中にはペンさえ握れなくなってる方もいるからね。おばあちゃん凄い。若いね!」
 ムスコにも見せてみた。
 「まあ。なんて綺麗な字なのでしょう」⬅ムスコはクソ汚い悪筆。
 母上。貴女は私にラブレターを書くために、毎晩あんなに一生懸命ペン字を習っていたのでしょう。
 貴女の字は、かつて父が書いていた、伸び伸びとした字とは違います。どこか慎ましやかで、少しぎこちないれど、私の目には相変わらず綺麗。
 とてもとても懐かしい字です。またお手紙ください。
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# by vitaminminc | 2017-09-18 12:29 | 人間 | Comments(0)

仙猫コタロー(追伸あり)

コタローが一日に口にする食べ物は、ちゅ~るなら1本弱。仙人ぃゃ仙猫か。
頼みの綱のちゅ~るだが、最近これもあまり好まなくなってしまった。

あるいは、ウエットタイプの鶏ササミ・ゼリー仕立て。
これの、ゼリーの部分のみ(オイ)。

殆ど食べてくれない日は、水に溶いた粉末カリウムをシリンジで与える。
栄養失調になると、カリウムが不足して吐きやすくなるという。
これは、眠眠を介護している時に得た知識。今そんなことになったら即脱水症状だ。

こんなコタローにも、まるで奇跡のような日が訪れたりする。
何が原因で体調が良いのやら。
見当もつかないが、朝から元気な鳴き声が響く。
発病前に叫んでいた、あのヤンチャな雄たけびだ。

「なになに、どうしたの?」
嬉しくてコタローを、ガリガリで綿のように軽いコタローを抱き上げる。
クネクネもがく。やっぱり元気。ゆうべだってろくに食べられなかったのに。
昨夜、綿が飛び出た蹴りぐるみを繕ってあげたせいなのか? 巨大エビにタックルして蹴り蹴りしている!
久しぶりに見たぁ~、コタローがじゃれつく光景~。

あまりにも食べないので、いろんな種類のフードを集めて、プラBOXに入れてある。
「なにか食べられそう?」
コタローはBOXの中に丸い頭を突っ込む。いちいち可愛い。
ふんふんと中を調べ、金色に輝くスティック状の袋を口にくわえて取り出す。

「これ食べるの?」
床に置いて私を見上げている。光物に反応しておもちゃにするなら、自分で投げ飛ばしてるはず。

「そうかそうか、食べるのね」
ちょっと前に与えた時には見向きもしなかったけど、今日は食べる気らしい。
見ただけでウッとならないよう、大匙すり切り1杯ほどを上品に皿に盛る。

カリカリカリカリ・・・嗚呼、久しぶりに聴く快音。なんて健康的な音色でしょう。
私は喜びに震えながら、いつでもおかわりできるよう、小袋を手に見守る。
しかし、カリカリいう音は1分で途絶えてしまった。
皿を見ると、半分残ったまま。

(ちょっと疲れちゃったボク)というように、コタローはこれまた珍しく、階段をのぼっていった。
見に行くと、ソフトケージの屋根をハンモック代わりにしていた。
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うん、それでも今日はだいぶ体調がいいみたい。目にも光が宿っている。

コタローは先に述べたように、どことなく犬っぽいところがある。
実は、セミントラという水薬が割と好き。
箱をくわえて来て「飲ませて」とせがむことがある。
味が好きなのか、飲んだ後に気分がよくなるのを学習したのか。

先日、「セミントラの飲ませ方」をムスコに伝授した。
「こうやって左腕で抱きかかえて保定、左手で顔を固定する」
「うん」
「で、顔の横から─牙の後ろのとこに小さなスペースがあるから、そこにシリンジの先をちょっと入れて、ちょっと押す。やってみて」
「─あれ?」
コタローの顎に水分が!
「ちょっと、絶対こぼさないでよ! これ高いんだから」(←このように失敗すると思い、練習では中身は水)
「高いの?」
「いや、値段だけじゃなくて、1滴1滴がコタローにとって大事なの!」
「こんな感じ?」
「そう。一気に押したらむせちゃうから、少しずつだよ。一度嫌にさせちゃうと後々大変だから」
「わかったわかった」
コタローはすでに十分嫌気がさした模様。


上半身と下半身がスクリュー。変わった寝相のコタロー(このまま爆睡することもしょっちゅう)
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冷感タイプの敷物の上で箱座りするコタロー(痩せてるくせにかなり暑がり)
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ブログ更新中、背後のベッドに寝に来たコタロー。痩せっぽちすぎて1才に見えない。まるで子猫。毛艶いと悪し(涙)
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昨日の朝、1年以上振りに庭に現れたモフ! しゃがれ声といい三黄眼といい、相変わらずデビルチックで愛らしい(笑)
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ついでに、襲撃される恐れがあったのでシャッターこそ切れなかったが、隣家の屋根の上に二羽のカラス! ひぃぃ、こっちをガン見!
ここに来るとなんか食うもんあるかもかぁ~~~ カラスに知れてもた。
コタローの食べ残し、外猫ちゃんが来ていないにも関わらず餌皿に入れておくのは厳禁ネ。

追伸:朝からろくすっぽ食べていないので、さきほど(10時半頃)鶏ササミゼリー仕立てをあげたが、案の定一口も食べない。
なのに、フードBOXの真ん前に座ってこっちを見上げている。
「ほかに食べたいものがあるの?」
BOXの蓋を開けてみた。
するとなんと、下の方に入れてあったサーモンのゼリー仕立てのパウチを、わざわざ上のものをどかして咥え上げたではないか。

おもちゃをくわえて来てご主人様の足元に置き、「さあ、遊びましょう!」とアピールする猫ちゃんの動画はよく見る。
コタローは、本当にコレを選んだのだろうか? 食べるために?
いまだ半信半疑で、さっき鶏ササミを入れたばかりの同じ皿に、サーモンを入れてみた。
すると、鶏ササミは除けて、本当に自分で選んだサーモンだけをわずかながら食べた。平らげられないのが悲しいけど。

以前はサーモンを食べないからササミにしていたのだが、その時々によって食べられるものが変わるらしい。
一見わがままなようだけど、発病するまでは好き嫌いなく、与えられたものを食べていた。
なので、今は本人(猫)の意思を尊重するしかない。
それで少しでも食べてくれるなら、私も安心できるというもの。

それにしても、コタローはどうやって中身とパッケージを結び付けているのだろう?
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# by vitaminminc | 2017-09-13 09:38 | 生きもの | Comments(2)

炊飯器の耐震強度

ありそうで、意外に実践されないヘマ。

炊飯器なるものを使い始めて早30年。
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やっちまったぜオッカサン。

計量した米を、内釜を外したまま炊飯器の中に。

ザッと音を立てて、入れちまいやした。

まだ計量カップ1杯目だったから良かった。

あ”ッ!! 

と気づいた瞬間、米はすでに釜底センサー剝き出しの炊飯器の中に1粒残らず身投げしてやした。

私の嘆声を聞きつけたムスコが、ワクワクした表情でキッチンにやってきた。

「何、どうしたの?」

「コレをはめる前に、お米入れちゃったョ」

ムスコは愉快そうに笑うと、カレースプーンで釜底の米をすくっては内釜に移してくれた。
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ふだんは家庭ゴミを集積所まで出しに行ってくれる以外、殆ど家事の手伝いなどしない。

しかし、こうした非日常的でバカげたアクシデントに限り、率先して手を貸してくれる。

「アカンな。きりがない」

ムスコは炊飯器をコンセントから外した。

「めんどくせー、もう逆さにしてあけよう」

炊飯器を持ち上げた瞬間、米粒が何粒か床に落ちて散らばった。

「なんだ? 今どこからこぼれ落ちたんだ?」

炊飯器はまだ逆さになる前だ。

炊飯器を持ち上げ、底の部分を確認するムスコ。
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「これはまずいパターンか? とにかく米をあけちまおう」

流し台の上に洗ったままセットし忘れていた内釜に、哀愁を帯びた一合分の米を一気に移した。

そして中の米を取り除いた状態で、炊飯器を振った。

やはり、炊飯器の底にいくつも開いている穴から米が何粒か床に落ちて、あちこちに散らばった。

ムスコは炊飯器の釜底センサーを指で押しながら言った。
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「う~~~んヤバイね、この隙間から入っちゃったよね」

再び炊飯器をシェイクする。

何粒か床にこぼれ落ちる。

炊飯器をシェイクする。

何粒か床にこぼれ落ちる。

炊飯器をシェイクする。

何粒か床にこぼれ落ちる。

「この音からして─」

炊飯器をシェイクする。

「残り4、5粒とみた」

何粒か床にこぼれ落ちる。

「あ、ほんとだ、今4粒落ちた」と私が米粒を拾う。

「あれ? まだ音がするな」

ムスコが炊飯器をシェイクする。

2粒落ちる。

「まだ残ってる」

ムスコの耳の高さで炊飯器が思い切り振られる。

どんなバーテンダーだ(笑)

落ちない。でも音がする。

狂ったように炊飯器が振られる。

落ちないくせに音だけする。

「これだけ振られる炊飯器、この世でこれ一台だぞ」

最後の1粒が落ちた。

「おお、ついに音がしなくなった!」

パ〇ソ〇ックの炊飯器は、地震に強い!

今、自信をもって言える。

その後炊いたご飯は、一層美味しかった。










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# by vitaminminc | 2017-08-30 08:46 | 笑い | Comments(0)

ネコねこ猫neko猫ナッツ

コタローが、腎臓病を発症した。それと、ほぼ猫白血病(無意味なので、再検査はせず)。
今日の検査で判明。
保護した当時の血液検査では、猫白血病は陰性。
ただ、その時も先生はきちんと説明してくれた。
このウイルスは感染していたとしても、血液検査に顕れるまでに2ヵ月間のタイムラグがあること。
だから本当の意味で「陰性」と言えるのは、1回目の検査で陰性➡完全室内飼いを条件に2ヵ月後に再検査して再び陰性だった場合に限ること。

私はいいことしか受け入れたくなかったので、1回目の結果をすべてとした。
ただ、頭のどこかで警告が出ていたらしい。
コタローに対するうずらの反応が尋常でなかったため、2匹を対面させるのを避けてきた。
ドア1枚隔ててコタローが至近距離に来ただけで、うずらは狂った。流血必至の危機的状況だ。
見かねたくーちゃんが背後から近づいて、うずらの後頭部に思い切り猫パンチをお見舞いしたこともあった。
正気に戻させようとしたのか、あまりにも見苦しいので単純に頭にきたか。

くーちゃんもキレると牙を使う。恐ろしい凶器。
でも狂気のうずらと違って落ち着けば理性を取り戻してくれそうな安心感あり。
凶暴なうずらをケージに追い込み(←掃除機をかける仕草を見せるだけでOK)、くーちゃんだけは自由にさせた。
コタローと接する機会を与えた。
にも関わらず、なぜかくーちゃんの方でブレーキがかかり、部屋から出てくれないのだった。

初診の時、毛づやの悪いコタローを診て、先生が予想した通りになった。
「この子は生まれつき何らかの疾患を抱えているかもしれないよ」
くーちゃんが、コタローと接するのを拒んだのは、野生の本能からだったのか。
「互いのために、ほかの2匹と離した方がいい」
言われるまでもない。うずらからコタローを守るためだったが、結果的にうずらを守ってもいたわけだ。

コタローは、大好きなおもちゃで遊ばなくなった。
ちゅ~る以外、まともにえさを食べていない。
熱なし、下痢なし、便秘なし、嘔吐なし、食欲なし。
一番ないのが元気。
生後11ヵ月の男の子。本当ならヤンチャ盛り。なのになぜ?
私の額は血の気が引いて、まるで干潟だ。

目にしたくないものを、今日処方された。
眠眠のときと同じ水薬。
現実を突きつけられた。
b0080718_11411766.jpg

この薬を見て痛感した。
「ああ、つまり、コタローの病気は、決して治ることはないんだ」

今日は検便用にコタローの便も持参した。
が、食欲不振であっても嘔吐や下痢を伴わない場合はお腹の虫は考えられないから必要ないと言われた。
ここの先生は無駄な検査はしない主義。

「腎臓病とわかった以上、腎臓サポートフードに切り替えるべきですよね?」
確認する私に、
「それに越したことはないけれど─」と先生は言葉を濁したまま、次の言葉を私に一任した。
「でもあれ、まずいから食べてくれないんですよね。今まだ赤ちゃん用フードなんですが、食べてくれそうなものでもいいですか?」
「いいですよ。ただ、成猫用フードに切り替えた方がいいでしょう。お薬だけは毎日決まった時間に1日1回与えてください」
若い臓器は、進行が速いということだろうか。

眠眠の時は、痩せても5キロ体重があったから、メモリは5だった。
コタローは3キロ。もうすぐ1才なのに、なんて痩せっぽちなんだろう。
メモリ3までを明日から毎日シリンジで与える。

猫白血病で亡くなった茶尾プーが突然発症したのも、夏の終わりだった。
コタローは、腎臓病も抱えている。

私は、覚悟を決めた。
長く、は望まない。それを望んだら、苦痛も長引くから。
短くてもいい。できる限り、コタローの好きなように生きてほしい。

半分子猫のくせに、やけにやさしくて、妙におとなしくて、呼べばどこからともなくやって来る。
どこかはかなげな感じがして、ずっと不安だった。
でもそれが現実のものになるのが、ここまで早いとは思わなかった。
今日は薬と水分をたっぷり輸液してもらった。
痛い針を長時間、ずいぶん頑張った。うんといい子で頑張った。
私の瞼の内側を絶え間なく流れ落ちるしょっぱい滝を、遠隔操作でコタローに注入できたらいいのに。

久しぶりにブログを書いたと思ったら、こんな内容。
なんてこったとしみじみ思う。
でも、私自身精神的にバテてしまわぬよう、できる限り普通に、ふつ~~~~に過ごそうと思う。
まあ、かえって不自然だし、無理ではあるけれど。
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「天使」という言葉がこんなに似合う子を、私はそうそう知らない。
コタロー、初めてのお使いだったのかもしれないけど、もっとゆっくりしてっていいんだからね。

私の額の血、どこに行っちゃったんだろう。



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# by vitaminminc | 2017-08-27 14:03 | 生きもの | Comments(2)

停まる恐怖

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愛するペットとの暮らしに、日々心癒されているみなさん。
今日はこの夏一番の暑さでしたが、いかがお過ごしでしょうか。

実は、私が住んでいる地域は、割と雷が落ちます。
そうなると、当然同時に停電になります。
ま、大抵はすぐ復旧しますけど。

部屋の照明は、復旧するとすぐに自動的につきます。
でも、はたしてエアコンはどうだっけ?
確か照明以外は人の手でスイッチを入れ直さなくちゃダメじゃなかったっけ?

少なくともウチの電化製品はそう。
留守にしている間に停電にでもなったらどうなるでしょう?

猫たちのために、ずっとつけているエアコン─。
私が帰るまで運転停止の状態が続いたりしたら─。

みるみる部屋の温度と湿度が上がって、猫だって熱中症になってしまうでしょう。
本来私は雷が好きなんですけど、停電になることを思うと怖くて仕方ありません。

猫より暑さに弱いわんちゃんと暮らしている方の心配は、尚更だと思います。
雷が落ちなくたって、所詮エアコンも精密機器。
いつ何かの拍子に故障するやもしれません137.png

命の危険を感じるほどにまでなった、日本の猛暑。
しみじみ怖いです。。。
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# by vitaminminc | 2017-07-10 22:21 | 自然 | Comments(0)

フールス

 先週の昼下がりに訪れた産婦人科医院の建物は、新築されたばかりでピカピカだった。
 およそ20年前にムスコを産み落とした旧建物は、まだ県道沿いにひっそりと佇んでいた。顔色はさほど悪くない。優しい薄桃色の壁は、現役を退いたばかりの老人の頬のように血色がよい。
「さて、どうやって時間をつぶそうか」
と考えあぐねているように見えた。
 だが、容易に想像がついた。広大な敷地の奥にオープンした建物にバトンを渡し、ゆくゆくは取り壊される運命だろう。おそらくは、駐車場の一部―【車輪の下】―として生まれ変わるに違いない。
 子宮がん検診を終えて、ピカピカの建物から出てきた私は、改めて旧建物を見上げた。
 最も県道沿いに位置した、2階の個室。西陽が窓ガラスを照らして、鈍く反射している。
 あの部屋で私は過ごした。会陰縫合部痛とひどい乳腺炎痛とに苦しんだ私は、食事も喉を通らず、一睡もできなかった。何度も看護師に痛み止めの薬をくださいと訴えたが、「痛いのはみんな同じ。赤ちゃんに母乳をあげようという人が薬に頼ってどうするの」と取り合ってもらえなかった。
 鎮痛剤を飲まずに我慢したところで乳腺炎で母乳はまったく出ない。私が一番辛かったのは、痛みのせいでムスコを十分に抱っこしてあげられないことだった。
 そのうちに、いつもの検温時間に頭が少しふわふわします、と看護師に伝えて、私の血圧を測った看護師が慌てて先生を呼ぶ事態となった。ストレッチャーで集中治療室に運ばれた私は、酸素マスクをつけられ、複数の点滴を受けた。
 先生が看護師を静かに叱っていた。
「痛みには個人差があるんだよ。患者の訴えにはきちんと耳を傾けて、必ず私に報告しなさい」
 自覚はなかったが、痛みにより急性高血圧症に陥ったらしく、かなり危ない状態だったようだ。
「本当にごめんなさい」
 看護師に何度も頭を下げられ、手厚い治療を受けた私は、ようやく我慢できる程度の痛みに落ち着くことができた。
 美味しいと評判の食事も摂れるようになり、心身ともにみるみる回復して、思う存分ムスコを抱っこすることができた。
 そんなドラマチックな記憶が詰まった特別な場所、私たち母子の古巣が、老朽化して取り壊されようとしている。
 ムスコも来年は成人式。
 時の経過を実感した。


 タイトルの「フールス」について:童謡「七つの子」の歌詞─やまの【ふるす】にいってみてごらん まるいめをした いいこだよ─から。
 おチビだった私は、この【ふるす】を古巣とは理解できず、「フールス」という名称の特別な場所と思っていました。



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# by vitaminminc | 2017-07-09 04:34 | Comments(0)

似てるてる坊主~2017 七夕編~

何度聞いても冗談としか思えない、絶叫議員・豊田まゆ毛 チガウ 真由子氏の眉毛
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カミキリムシの立派な触角
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# by vitaminminc | 2017-07-07 19:24 | 趣味 | Comments(0)

苦毛です

〇ート製薬の男性用制汗剤「デ・〇ウ」のCM149.png
インパクトでかすぎます。
正視に堪えません。

肉体美を披露して、男性フェロモン大放出。「カッコイイ」と絶賛する声がある一方で、眉をしかめずにはいられない輩も。
私はもつろん、後者であります。
そもそも男オトコした人種が苦手。若い時分から、どこか女の子っぽさが感じられる男性の方が好みでした。安心できるから。

あのCMを初めて見た時ゃ「なんじゃコリャ!」と嫌悪感に襲われました。「なんでこんなことやらされちゃったの!?」
爽やかさが売りの制汗剤のはずが、あの異様な暑苦しさ。伊藤英明よ、貴方は何に目覚め、何を捨ててしまわれたのか。
苦手というか、苦!! 
あれは男性用ですからね。ターゲットを100%男性に絞って制作すると、絵づらはああなるわけですね。
男性から見たカッコよさのみを追究すると、ああなっちまうんです。いいのです、買うのは男性だから。
私のようなおばちゃんが、画面を見て「気持ちわりー」だの「暑苦しー」だの文句を言おうが、一向にお構いなしです。
でもね、何の前触れもなくスポットCMなんかでいきなり見せられる方はたまったもんじゃありません。
何より許せないのは、あの、袖なしYシャツ。まだ上半身裸でヌリヌリしてくれた方がマシ。ひゃはははは・・・。
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いYシャツとい〇〇毛。補色効果による残像が必要以上に脳裏に張り付くってんだよ145.png


映画「陰陽師」の源博雅役で名笛葉ニ(はふたつ)を吹くピュアな伊藤英明が大好きだったムスメ。
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オェオェ騒いでいる母の横で、諦めとも取れるトーンで言いました。
「仕事は、選ぼうよ・・・」


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# by vitaminminc | 2017-07-06 09:15 | 趣味 | Comments(0)

耐性GKBR

あれは確か、昨日? 一昨日? あららら? とにかく、つい最近我が家で起きた事件でございます。

朝一で大学に行くべく玄関ドアを開けたムスコ、開けると同時に「わ!」と叫びました。
3m奥まった廊下で見送りに出ていた私の視界にも、その物体は飛び込んでまいりました。
そのとんだ物体ヤローは、
「あ~、やっと開けてくれたか。ただいま~」とまるで飲み明かした午前様のように、待ってましたという勢いで玄関に飛んで入って来たのでございます。
ムスコはすかさず玄関に設置しておい(て良かっ)たスプレー缶を手に、そいつを迎撃しました。
狙い撃ちしたのに、逃げられでもしたのでしょうか、「え! 嘘だろ? 遅刻する、もう限界だ」とか言いながら、それでも続けざまに噴霧しました。
そして、「じゃあ行ってくる」などと捨て台詞を吐きますので、私はあわてて「〇#√∑×△♭!!」言葉にならない非難&哀願&脅迫の意を表明しました。
ムスコはサイレントな舌打ちをしながら、玄関ドアをオープンするや否やビニール傘の先っちょでパターゴルフをしてGKBRを外に弾き跳ばしました。
あまり跳ばなかったようですが、玄関の外に出してくれただけで暫定十分。
その後、騒ぎを耳にしておおよその察しはつけていたであろうムスメが、念のため確認しました。
「何? 玄関に変な虫でもいたの?」
「GKBR」
「う”!!」
「ダイジョーブ。ムスコが外に出してくれたから」
そう聞いて、ムスメは少しほっとしたようにバッグを手に取り、パンプスに足を入れました。
「なんか薬品みたいな感触─」
「ムスコが結構シューシューやってたから、少し(薬の成分が靴の中に)入っちゃったかもね」
「どこ? まだその辺にいるの?」
「たぶんまだポーチのどこかにいると思う。踏まないように気をつけて」
ムスメの出勤時刻となりました。
ムスメはこわごわ玄関ドアを開けました。
そして、チラッと右斜め下を見て、
「ひゃあ~~~~」という、幽霊チックな声をあげました。
まったく、怖がりでございます。しかし、ムスメは意外なコトバを付け足したのでございます。
「まだ生きてる、ピクピクしてる─」
噓でしょ!?
「行ってきます」
ムスメは、あとはよろしくとばかり、逃げるように走り去りました。

嘘でしょ? まだ、生きて、おらるる?
あんなにムスコが、ピンポイントで、至近距離から、噴射し続けたというのに?

にわかには信じがたく、私も恐る恐る玄関ドアを開けました。
そして、さきほどムスメが注いだのと同じ方向に視線を注ぎ、のけぞりました。
本当に、まだ息絶えておいでになってはおられないのでございます。日本語が変になりますです。

シャコタンのごとく平たい最低地上高、ポマードで固めたようなテカリ具合、もはや昆虫界の暴走族というべきGKBR。
そやつが、本当に、仰向けにひっくり返った状態で、四肢をピクピクさせておらるるのでございます。

ごめんなさい、ごめんなさい、きっとムスコのコントロールがド下手クソ級に悪かったのでございましょう。
そんなに苦しめるつもりは毛頭ござーせん、今、今、このばあやが息の根を止めてさしあげますからぬえぇぇぇ!
私はすぐさま玄関の内側に戻り、10分ほど前にムスコが使用していた ゴキ 武器を手に取りました。
でもって、再び玄関の外に出るが早いか、ポーチにあるスタンド付き植木鉢の下でピクピクしておらるるGKBRに、とどめをさしてさしあげました。

結構長く、心持ちしつこく噴霧しましたです。
なのになのに、ひゃぁぁぁ、まだ、まだピクピクしておらるるではございませぬか。
その恐怖たるや、こっちのこめかみも負けずにピクピクした次第でございますです。

私は思わず洗車&植木の水やり用ホースを握り、ピクピクing GKBR目がけて高圧洗浄しましたのでございますです。
GKBRは、清らなる水流に乗って、速攻側溝へそっと消えて行かれましたです。

どーゆーことです?
改めて武器を手に能書きを読みました。
「秒殺効果」と謳っておりますです。
ど・こ・がッデム!!135.png
ボディーなんか黒地に金帯、白縁取りの黒抜き文字&赤文字でございますよ。
この色の組み合わせは、よくマムシドリンク系滋養強壮剤のラベルなんかにも使われますですね。
「秒殺」という文言は、600秒くらいにも使用可なんでしょうか。
言っときますけど、確実に昇天したから水で流したわけじゃないのでございます。


医薬品の効果効能には限界があるのか。
GKBRは生まれながらにしてあらゆる耐性をもっているのか。

いまだに残像が恐ろしいです。
ピクピクが、この上なく恐ろしかったです。。。
それ以上ピクピクを見てられなくて、水の勢いで視界から消したのです。
下手したら、タガメにメタモルフォセスして、今頃側溝で泳いでいるかもしれません。。。


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# by vitaminminc | 2017-06-30 19:24 | 笑い | Comments(0)

家を出てから帰るまで

服を裏返しのまま着ていたことに
気づかなかった。
朝は二人の子どもが一緒だった。
職場のフロアには今日は11人いた。
みんな気づいたら遠慮会釈なく
笑いながら指摘してくれるはずなのに
なぜ?
裏か表かわかりにくい服なのかというと
まったくそんなことはない。
胸元のボタンからしてアウト。
一目見て裏返しとわかる。
まあ自分を筆頭に、家族、同僚、みんな揃って見逃したわけだけど。
これもやりきれない蒸し暑さのせいなのか?
仕事の帰りに寄ったドラッグストアでは
買い物客や店員のうち、何人かは気づいたに違いない。

だって、裏返しってことがすごくよくわかるんだもの。
普通なら。



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# by vitaminminc | 2017-06-30 01:03 | 人間 | Comments(2)

ハンモック

b0080718_17164841.jpg
今朝のコタローです。
どういう状況か説明します。
コタローが乗っているのは、ソフトケージのお屋根の部分。
通気性を高めるため、三方の囲いのみならず、屋根までもがメッシュ素材。
まるでハンモックのような寝心地なのでしょう。
伸び伸びとして、ちょっと得意気に見えます。

が、この直後(笑)
ソフトケージの手前がひしゃげていることから予測できる通り、案の定、見事に滑り落ちました。
おかしかったのは、足から比較的ゆっくり滑り落ちたので、しばらくケージに背中を預けたまま、2本足で立っていた点。
ビックリまなこで立ち竦むコタロー。
まるでアタゴオルの住民みたいでした。
カメラを構える前に猫に戻ってしまいました。
残念‼
b0080718_17335976.png




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# by vitaminminc | 2017-06-26 17:36 | 生きもの | Comments(0)

梅雨前線上の似てるてる坊主

母の日に91チャイの母と訪れた川口のグリーンセンターにいた、コチラと
b0080718_06015103.jpg







































ムーミン谷のニョロニョロ
b0080718_06031586.png














余談になりますが、2019年埼玉県飯能市の人工の湖・宮沢湖畔にオープン予定の、
世界初となるムーミンのテーマパーク「メッツァ」
そこの顔となるムーミンのクオリティーが、今からちょっと心配。
なぜなら、本場フィンランドのムーミンワールドの主がこんな感じだから。
b0080718_06202826.png




















まるで某国のディズ似ーランド内を徘徊しているドラ似非もんレベル119.png
b0080718_06054004.png














ニッポンの(つーか埼玉の)ムーミンは、どうか手足にシワが寄りませんように!



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# by vitaminminc | 2017-06-25 06:26 | 趣味 | Comments(0)

朝っぱらから独り言

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私がカメラを手にしただけで
シェルターに逃げ込むうずぴ
だからうずぴの写真はいつも
マジおんなじ感じ

b0080718_06010760.jpg
おやじ座りして毛繕いする↑
↓乙女なくーちゃん
b0080718_05413470.jpg


b0080718_06013096.jpg
やせっぽちのコタロー
寝姿が変
後足だけ座布団敷いてるし


今日はだんはんの祥月命日
なので
今日も東京の東端まで
お墓参りに行ってきやす

仏壇前でも詫びたけど
墓前でもお詫びせねば

落下させて怪我を負わせた上に
油性マジックで
傷を誤魔化したこと

だんはん的には
後者に対して
怒り心頭のはず

ごめんなすわゎい!!
血が出ている擦り傷を
見るにしのびなく
絆創膏で蓋をするかの如く
思わずマッキーで入れ墨を

ほらね、早死にすると
ろくなことないでしょ
生きてりゃ妻の奇行も
阻止できたろうに
さぞや歯痒いこってしょう

こどもたちは元気にしてるよ
まあ、私を筆頭に
みんな仕事で疲れちゃいるけど

ムスコなんか
課題の多さを嘆いてるくせに
バイト掛け持ちして
単位落とさないように
見守ってやって
身代り地蔵になってやるとか

ぉおっと(夫)‼
落としたのは、あたいかい!?










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# by vitaminminc | 2017-06-23 06:51 | 人間 | Comments(0)

大家さんちの本家付近のトトロのともだち

「そういえばさぁ──」
横殴りの雨が吹き付ける昼下がり、不意にムスコが教えてくれた。
「知ってる? となりのトトロの裏話」
「ああ、よくネットで都市伝説になっている、さつきとメイはすでに死んでいる説のこと?」
「違う違う、伝説じゃなくて、本当の話」
「なになに? 教えて教えて157.png
「文化人類学の授業で教授が(固有名詞は伏せて)話してたんだよ」
というのは──メイがとうもろこしを抱きかかえて道に迷ったシーンで出くわすヤギ。
b0080718_15121776.png













あれは本当はヤギではない。この世に存在しない生きものなんだと。
なぜなら、ヤギには上の前歯(門歯)がないから。なぜかしらよぎる親近感。
あるのは頑丈な歯茎(歯板)のみで、前歯は下顎にしかないという。
b0080718_15140188.png














「へー、知らなかった」
「宮崎駿も知らなかったくらいだからね(笑)」
どうやら反芻(一度食べて飲み込んだものを口の中に戻して何度も噛んではまた飲み込む)動物に見られる身体的特徴らしい。
ウシを代表に、シカ、ヤギ、ヒツジ、さらにキリンさんも、上の前歯が退化してなくなっているとのこと。
上顎の歯茎がまな板の役割、下顎の前歯(門歯)が包丁の役割を果たし、効率的に草を食むための進化形。
b0080718_15133409.png











ネットで調べてみたら、上の画像の如くテレビですでに取り上げられていたようで。
知ってる人は、もう知っている?
「だからね」とムスコは小気味よさげに言った。「となりのトトロには、トトロ以外にもファンタジーな生きものが出てたって話」
b0080718_15125046.png














👆よく見るとキョワイ👆

雨音が激しくなってきた。
「あ~~~、4時限のためだけに大学(←片道2時間)行きたくねーっ! 電車、止まっちまわないかな」
「この程度の雨で止まってたまるかい」
ムスコは昨夜バイトの夜勤に入り、今朝方帰って来た。
ひと眠りして、危うく寝過ごしそうになっているのを帰宅した私に起こされた。
そして眠い目をこすりこすり、昼ご飯を食べながら、トトロの話をしてくれた。
「駅まで送ってあげる」裏話を教えてくれたお礼である。
「うひょ169.png
ムスコが嬉しそうにニヤッと笑った。心なしかヤギの目に似ていた。






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# by vitaminminc | 2017-06-21 15:58 | 趣味 | Comments(0)


日々の暮らしに「ん?」を発見


by みん子

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