怪奇・蜘蛛女

生まれて初めて受けた人間ドック。
いろいろな体験をしました。

オット存命中はオットの会社が加入している健康保険組合で、
毎年無料の主婦健診を受けていました。
項目は、いわゆる特定健康診断に準じた内容。

なので、それより一歩も二歩も踏み込んだ検査は初体験。
採尿⇒体重・身長測定⇒血圧測定⇒採血⇒心電図
ここまでは、これまでも受けていた項目──
と、いいたいところですが、どでかい違いがありました。

これまで受けていた主婦健診は、当然主婦が対象。
女性に配慮してでしょう、内科医は別として、
直接測定するスタッフ全員が女性でした。

しかし、今年からは普通の病院で受けます。
世の中には女性看護師の方が男性より多いはずですが、
この病院はナースマン。
フジテレビの軽部アナ似のナースマンでした。
b0080718_21380715.png

非常に親切で、優秀な看護師でした。
しかし、心電図はご存じの通り、
お胸をべろんちょりせねばなりません。
毎年受けていたからわかりきっていたことですが、
悪あがきして尋ねました。
「どの程度(検査着を上に)上げればよいですか?」
ビーチクが見えるところまで上げて、
両腕を身体の脇に下ろすように言われました。
ここで恥ずかしがるとかえってご迷惑。
平気なババァのふりをして従いました。

以上が最初の関門でした。

心電図の次はおなかのエコー。
エコーと胃カメラは医師が担当するとのこと。

軽部氏が呼びにいって登場したのは、
医師というより芸術家っぽいジョージ・ハリスン似の先生。
b0080718_21500771.png

ここでいったん軽部氏退室。

先生は、念入りに私のおなかをエコーで調べてくれました。
そして、私に何かの生物の卵のような映像を示しました。
b0080718_21520538.png
無論この画像はイメージ。
実際は白黒でした。
植木鉢のようなシルエットをした空洞の底に、
白くて丸い卵が、3つほど見えました。
「胆石がありますね」
と先生が言いました。
これまで医師との会話で出てきた「たんせき」は、
痰と咳のみ。
胆石ですとぉ~!?
先生は何度もローラーを転がしパソコンを操作。
あらゆる角度から見た結果、
「すくなくとも4つありますね」
およそ6.5mm~10mm近いサイズだそうです。
胆石は取り除かなくてはいけないのかという問いに、
先生は特に症状がなければこのままでいい的な回答。

「では、次は胃カメラですね。いろいろ準備があるので─」
ここで先生いったん退室。

軽部氏再登場。
「胆石があるって言われました・・・」
トホホな声で訴えると、
「ああ、それで(時間が)長かったんだ」
「4つもあるって・・・」
「胆石がある人って結構多いみたいですよ」
慰めになっているのかいないのか。

先生が言っていた「準備」というのは、鼻麻酔などのこと。
これらはすべて軽部氏が担当してくれました。

最初に胃の中の泡を取り除く「消泡剤」15cc。
これは口から飲みました。
それほど不味くはないです。

続いて、細長い金属製のスポイトのようなもので、
鼻のむくみを抑える薬剤を鼻に注入。
確か、左右に3回ずつ、シューコ、シューコ、シューコ。

息を止めていないと気管に入って苦しいということを
ネットで予習していてよかったです。

続いて麻酔薬も同様に3回ずつ。
息を止めていたけど、少し気管に吸い込んでしまいました。
むせました。ゲホゲホゲーッホゲッホ。

間もなくしてハリスン先生登場。
私は観念して横臥姿勢になりました。
「あ、逆向きです、カメラあちらですから」
と注意され、左に向き直りました。

ネットでは、鼻からぎゅうぎゅう中は、唾は飲み込まずに
ティッシュに出し続けろと教えていました。
予習しておいて、本当によかったです。
始まる前からむせていたくらいですから、
胃カメラが通っている状態でむせたらエライこっちゃ。

軽部氏の言っていた通り、ハリスン先生の腕は確かでした。
一番の難所らしい、鼻から入ってすぐのところも
案外スムーズに通過。
身体の中を管が通っているのがわかります。

友達に、目はつぶらず開いていた方が
体が硬くならないでいいと教わりました。
なので大きく目を見開いてたのですが、
瞬きを忘れていたのか、大粒の涙がぽろぽろ。
痛いわけではないけれど、なぜか涙がぽ~ろぽろ。

鼻からカメラが入ると同時に、
軽部氏がずっと背中をやさしくトントン。
途中、軽部氏が管に流す潤滑ゼリーの補充を取りにいくため
席を離れた途端、にわかに不安に襲われました。
背中トントンの威力、侮りがたし!

「見やすくするために、少し風を送りますね」
胃の中に空気が入れられたもよう。
職場の同僚が話していたのは、これのことか。
その人(←すごい美人)胃カメラ後の画像診断中、
先生の顔面に思い切りゲップの波動砲をお見舞いしたとか。
ゲフーッ!!
「もう、ごめんなさいとしか言いようが──(笑)」

軽部氏戻ってトントン再開(ほっ)。
カメラの通りもスムーズに。
食道も、胃も、十二指腸も、ほぼ問題なしと言われました。

けれど、私の胆嚢にゃ「卵」がある。
あれは何の卵なのか。

そういえば、唾を拭くために、
私はいったい何枚ティッシュを使ってるんだ?

先生が「終了です」と言って、
丁寧に胃カメラを引き上げました。
異物が身体から抜け出るや否や、
待ってましたとばかりに
さらにあり得ないくらい大量の唾液。
まるで白血球が集結したかの如く、
濃密で粘着質のヨーダが絶え間なく出るのです。

軽部氏が、ティッシュをここに捨てるようにと
ゴミ箱を差し出してくれました。

捨てられません。
ヨーダが、切れないのです。
ティッシュを口から離そうとすると、強靭な糸がビロ~~~ン。

これは果たして「唾」なのか?
蜘蛛の糸ではないのか?
もはや自分が人間とは思えなくなりました。

親切な軽部氏も、蜘蛛女の奇ッ怪な姿に
ドン引きしたのでしょう。
「ここに置いときます」とゴミ箱を手放し、
そそくさと去っていきました(笑)


そう、上の卵の写真は、タランチュラの卵。
b0080718_22361741.png
そしてこれ☝はタランチュラのぬいぐるみちゃん
実際のタランチュラは、足の先から糸を出すみたい。

先生は、胆石(私の場合はコレステロールによる胆嚢結石)は
必ずしも除去する必要はないと言いました。
けれど調べてみたら、取り除くに越したことはないようです。

1:結石ができる時点で胆嚢が殆ど機能していない。
2:結石を放置しておくと癌になる確率が高まる。
3:肩こりや腰痛、みぞおち辺りの鈍痛など症状多数あり。

緊急性はないけれど、3はすでに自覚症状があります。
出来れば年内に手術を受けてしまいたい。

胆嚢結石の一般的治療は、胆嚢摘出だそうです。
石だけ取り除いても意味がない(再発する)からです。
袋ごと取り除いてしまえば、
少なくとも胆嚢癌になる可能性はゼロになる。

人間ドックを受けて良かったと思うことにしましょう。
だって、胆石による疝痛発作って、
陣痛並みに苦しく痛いそうなんですよ。
突然そんなのに見舞われて、
救急車で不本意な病院にぶちこまれるよりずっといい。

余談ですが、私は家に現れる蜘蛛を殺さずに
生け捕って、屋外に放す達人です。
95%の確率で、殺生することなくリリースできます。

もしかしたら、本当に蜘蛛女なのかもしれません──。















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by vitaminminc | 2016-07-09 23:07 | 健康 | Comments(0)
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