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父性本能逆撫でガラクタと母性本能くすぐりパンダ

 3月28日に新居に引っ越して以来、なくしたら困る「家の鍵と車の鍵」を迷子札のようにジャラジャラと首から提げ、日々ダンボール箱と格闘してきた。
 もともと整理がド下手なので、疲れてくると殊更非建設的な作業しか出来なくなる。たまたまダンナが休みで家にいる時、そうした状況に陥った現場をバッチリ目撃された。
「ただ右のモノを左にやって左のモノを右に移すだけじゃ、いつまでたっても片付かないだろーが」
 まったくその通りである。でかいダンボール箱の中身を小さいダンボール箱2つに詰め替えていた私はその件については反論しなかったが、一応事実関係だけは伝えておいた。
「こっちは朝(=ダンナが目覚めるはるか前)からごはんの支度をしたり、洗濯しながらですんで(片付けに専念できねーっつの)」
 その後ダンナは片っ端からダンボール箱の中身を出していった。
「ほら、納戸の押入用収納ケース、空にしてやったから、そこにママの
ガラクタ入れるように」


 一方、首からパンダの財布を提げたムスコ。本日デパートの駄菓子売場で、小銭と格闘していた。
 駄菓子やさんのレジのお姉さんは、そんなムスコの様子をこぼれんばかりの笑顔で見守っていた。ムスコが頬を紅く染めながら、見るからに取り出しにくそうなデザインのパンダ財布から小銭をつまみ出し、
「あれ? まだ足りない」
 などとつぶやき再び指を突っ込むと、お姉さんはもう我慢ができませんとばかりに口を開いた。
「うふふ♪え~と、あと・・・」
「13円」
「ふふ♪そうね、あと13円かな♪」
 そして本当に‘かわいくてたまらない’という笑顔でじっとムスコを見つめるのだった。いや、親バカでなく本当に。

 実はこのパンダ財布、必殺母性本能くすぐり殺しアイテムなのである。コレを首から提げられると、私なんかつい小銭をあげたくなってしまう。扱いにくい財布の奥まで手を突っ込んで、必死で小銭をつかもうと下を向いて格闘するムスコの姿を見たくてたまらなくなるのだ。
 支払いを済ませた後もレジのお姉さんは、ムスコとパンダ財布の両方に、母性本能メロメロといった熱い視線を投げかけ見送ってくれた。
父性本能逆撫でガラクタと母性本能くすぐりパンダ_b0080718_0201466.jpg

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by vitaminminc | 2008-04-06 00:26 | 子ども | Comments(0)