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無駄口 一葉

 土曜の昼下がり。仕事から戻った私は、上半分視界が狭まった状態でぼんやりとテレビを見ていた。日本語クイズの番組で、助数詞に関する問題が出ていた。

 ハガキの数え方は、何も書いていないものは一、二枚と数え、文字などを書いたものは一、二通と数える。配達という二次的要素が加わる場合も同様。だが、ハガキにはこれら以外にも数え方があるという。さて、それは何でしょう?

「葉書」と書くくらいだ。一、二葉だろうと予想した。
 当たってはいたものの、読みを間違えていた。単位の「葉」は‘ハ’ではなく‘ヨウ’だった。
 そしてこの「葉」は、特に思い入れのある内容が書かれている場合に使うのだそうだ。
五千円札の肖像画が頭に浮かぶ──樋口さん・・・貴女ってお人は・・・そうだったのですね──感動した。
 美しい葉を愛でて鑑賞するように、思いが込められたハガキは一、二葉。思い入れの深い写真や絵も一葉、二葉と数えるらしい。ひゃ~! 初めて知ったヨウ!

 興味がわいた私はネットで「みんなの知識・ちょっと便利帳」というページを見つけた。その中の作品に出てくるものの数え方〔助数詞〕のコーナーがお勧めである。ここでは、「葉」など助数詞が使われている小説の一節を紹介している。ほほ~、こんなふうに使うのか。聞きなれない助数詞であっても、その使い方を学ぶことができるのだ。

 <例>太宰治 「猿面冠者」より
 ──そこへ、ほんとうに風とともに一葉手紙が彼の手許へひらひらと飛んで来た。

 世の中は変わった。入魂メールも一葉、二葉と数えてもらえるのだろうか。ちなみにこのような「ブログ」の数え方は、『メインの部分+下位ブログの全部=1ウェブログ』というらしい。なんかピンと来ない。今回は葉っぱ数枚分は思いを入れている。いや、もうちょっと葉が茂った感じ。1茂みとでもカウントしておくか。
Commented by みんみん梅桜紫陽花彼岸花 at 2008-04-26 23:33 x
あのね、お姉さん!一葉、二葉・・・が、ひとは、ふたはっていうのはおもろいなぁ。そういう天然さって、このプログの命やね。ところで、葉って、いい字やろ。僕は好きやなあ。世界の上には草冠をいただき、世界の下には、木がしっかりと支えを今日もゲットできたことをうれしく思うよ。
Commented by vitaminminc at 2008-04-28 15:10
みん花さま。ほんまや~!「葉」の字の真ん中には「世界」がある~。草の冠をかぶった世界・・・なんか「アポロ神」のイメージが湧いてきます!
これだから漢字って好きだなぁ。わがムスメは今年度漢検2級に挑戦するようです。
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by vitaminminc | 2008-04-26 18:53 | 助数詞 | Comments(2)