2008年 07月 30日
金魚のフン張り
銀色キンギョの銀ちゃんが用を足さなくなって、どのくらいになるだろう?
銀ちゃんは、家の建替でアパートに仮住まいしていた冬、生命の危機に瀕した。尾ひれの付け根から下が、まるでギックリ腰にでもなったかのようにダラリとなって、ほとんど泳げなくなった。半逆立ち状態で底砂利に顔を突っ込むように身体を支え、ピクリとも動かない姿を見ては、何度「死んでいる」と錯覚したことか。餌も食べられなくなってやせ細り、腰の曲がった姿を見ては、墓の心配ばかり。仮住まいの敷地に埋めるのは忍びない。かといって自宅は基礎工事中。何処に埋葬してあげよう──家族の誰もが、銀ちゃんが死ぬのは時間の問題だと思い、疑わなかった。
しかし☆
銀ちゃんは復活した。
何が良かったのかいまだにわからない。水を換えたわけでも餌を替えたわけでもない。なのにある日水槽を見ると、銀ちゃんがゆっくり泳いでいた。態勢を立て直し、痩せた身体で泳いでいた。曲がった尾ひれではうまく舵取りが出来ない様子だったが、それでも泳ぐ銀ちゃんの姿を久しぶりに見れて、とても嬉しかった。
その後徐々に食欲が戻り、曲がった尾ひれも少しずつ真っ直ぐになって、何とか無事新居に連れ帰ることができたのだった。
銀ちゃんは新居に戻ってからすっかり健康を取り戻した。水槽の水換えが済んで、光り出した水の中、銀ちゃんは以前より何倍も元気になった。
鱗の光沢真珠の如く、尾ひれのしなやかさ絹の如し。健康的に肉がつき、一回り大きくなった。
だが☆
何かがおかしい。何がおかしいのか気づくまで、1シーズンかかった。キンギョに付き物の、アレが見当たらないのだ。そう、金魚のフンが。
ふつうならこれだけ食欲旺盛であれば、当然排泄量は多くなり、水も汚れる。ところが、金魚にとって「身体の一部」ともいうべきフンが、ちっとも姿を現さないのである。
金魚のフンという慣用句があるように、以前の銀ちゃんはたとえ餌をやり忘れようともフンだけはぶら下げていた。
たまたま? 偶然排泄‘直後’の姿ばかり見ているのだと思った。だから以前にも増して注意して観察するようにした。それでもやっぱり銀ちゃんは醜態をさらさない。
私1人の観察では見落とす可能性がある。子どもたちにも注意して観察しろと言いきかせた。
「きっとママには心を(←肛門をだろ)開いていないんだよ」と笑ったムスメも、いまだフンつき銀ちゃんを目撃できずにいる。
とうとう銀ちゃんには懸賞金がつけられた。
フンをぶらさげている姿を目撃し、ママに知らせることが出来た者には銀貨を1枚進呈。
ネットで「金魚の便秘」について調べてみた。
ウンコたれの金魚にも便秘があると知ってまず驚いたが、ココア浴(水10リットルに対し、1gの純正ココアを溶かした中で金魚を泳がせる)というのがたいへん有効と知って二度びっくり。
ただし、ネットで調べた金魚の便秘は、鱗が松かさ状に逆立つ「肌荒れ状態」が認められたり、おなかがパンパンに膨らむなど、それなりに病的な外見となるようだ。
その点、銀ちゃんは大いに違う。見た目はいたって健康そのもの。肌はなめらか、色艶最高。肥り過ぎても痩せすぎてもいない。美人の代名詞だった頃の藤原紀香を髣髴とさせるような抜群のプロポーションである。(←親バカ。♂かもしれないのに)
せっかくこんなに元気なのだから、しばらくこのまま様子を見てみようと思う。下手にココア浴などさせて、万が一弱らせてしまうようなことになったら、今度は自己嫌悪のあまり私が便秘になってしまう。そんなことになったら私は肌荒れ&ポンポコリン。間違いない。
「美人は用など足さないものよ」
銀ちゃんは今日も絹の羽衣のような尾ひれでモンロー・ウォーク。おいしそうに餌を食べている。
摩訶不思議。食べたものはいったい何処へいっちゃうんだろう。
だって3月末にこちらの新居に越して来て以来、フンをしている姿を目撃していないんだもの。
銀ちゃんは、家の建替でアパートに仮住まいしていた冬、生命の危機に瀕した。尾ひれの付け根から下が、まるでギックリ腰にでもなったかのようにダラリとなって、ほとんど泳げなくなった。半逆立ち状態で底砂利に顔を突っ込むように身体を支え、ピクリとも動かない姿を見ては、何度「死んでいる」と錯覚したことか。餌も食べられなくなってやせ細り、腰の曲がった姿を見ては、墓の心配ばかり。仮住まいの敷地に埋めるのは忍びない。かといって自宅は基礎工事中。何処に埋葬してあげよう──家族の誰もが、銀ちゃんが死ぬのは時間の問題だと思い、疑わなかった。
しかし☆
銀ちゃんは復活した。
何が良かったのかいまだにわからない。水を換えたわけでも餌を替えたわけでもない。なのにある日水槽を見ると、銀ちゃんがゆっくり泳いでいた。態勢を立て直し、痩せた身体で泳いでいた。曲がった尾ひれではうまく舵取りが出来ない様子だったが、それでも泳ぐ銀ちゃんの姿を久しぶりに見れて、とても嬉しかった。
その後徐々に食欲が戻り、曲がった尾ひれも少しずつ真っ直ぐになって、何とか無事新居に連れ帰ることができたのだった。
銀ちゃんは新居に戻ってからすっかり健康を取り戻した。水槽の水換えが済んで、光り出した水の中、銀ちゃんは以前より何倍も元気になった。
鱗の光沢真珠の如く、尾ひれのしなやかさ絹の如し。健康的に肉がつき、一回り大きくなった。
だが☆
何かがおかしい。何がおかしいのか気づくまで、1シーズンかかった。キンギョに付き物の、アレが見当たらないのだ。そう、金魚のフンが。
ふつうならこれだけ食欲旺盛であれば、当然排泄量は多くなり、水も汚れる。ところが、金魚にとって「身体の一部」ともいうべきフンが、ちっとも姿を現さないのである。
金魚のフンという慣用句があるように、以前の銀ちゃんはたとえ餌をやり忘れようともフンだけはぶら下げていた。
たまたま? 偶然排泄‘直後’の姿ばかり見ているのだと思った。だから以前にも増して注意して観察するようにした。それでもやっぱり銀ちゃんは醜態をさらさない。
私1人の観察では見落とす可能性がある。子どもたちにも注意して観察しろと言いきかせた。
「きっとママには心を(←肛門をだろ)開いていないんだよ」と笑ったムスメも、いまだフンつき銀ちゃんを目撃できずにいる。
とうとう銀ちゃんには懸賞金がつけられた。
フンをぶらさげている姿を目撃し、ママに知らせることが出来た者には銀貨を1枚進呈。
ネットで「金魚の便秘」について調べてみた。
ウンコたれの金魚にも便秘があると知ってまず驚いたが、ココア浴(水10リットルに対し、1gの純正ココアを溶かした中で金魚を泳がせる)というのがたいへん有効と知って二度びっくり。
ただし、ネットで調べた金魚の便秘は、鱗が松かさ状に逆立つ「肌荒れ状態」が認められたり、おなかがパンパンに膨らむなど、それなりに病的な外見となるようだ。
その点、銀ちゃんは大いに違う。見た目はいたって健康そのもの。肌はなめらか、色艶最高。肥り過ぎても痩せすぎてもいない。美人の代名詞だった頃の藤原紀香を髣髴とさせるような抜群のプロポーションである。(←親バカ。♂かもしれないのに)
せっかくこんなに元気なのだから、しばらくこのまま様子を見てみようと思う。下手にココア浴などさせて、万が一弱らせてしまうようなことになったら、今度は自己嫌悪のあまり私が便秘になってしまう。そんなことになったら私は肌荒れ&ポンポコリン。間違いない。
「美人は用など足さないものよ」
銀ちゃんは今日も絹の羽衣のような尾ひれでモンロー・ウォーク。おいしそうに餌を食べている。
摩訶不思議。食べたものはいったい何処へいっちゃうんだろう。
だって3月末にこちらの新居に越して来て以来、フンをしている姿を目撃していないんだもの。
食べちゃうんじゃないかしら?
出す→ソッコー食べる→出す→ソッコー食べる
究極の循環エコライフ。銀ちゃんたら、自分のフンが「意外とイケル!」ということに気づいてしまったのね♪素敵♪
出す→ソッコー食べる→出す→ソッコー食べる
究極の循環エコライフ。銀ちゃんたら、自分のフンが「意外とイケル!」ということに気づいてしまったのね♪素敵♪
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vitaminminc at 2008-07-31 15:46
ラク太母さま。するってーと銀ちゃんのフンは、あのだらしなく長く、はかなげに細いブツではなく、「太く短い」タイプなんで消化?
すごい! なんたる自給自足っぷり。
これぞ究極のエコライフ。
でも銀ちゃんなら、そんな太く短い食事で
ずぶっとく長く生きてくれそうな予感・・・。
すごい! なんたる自給自足っぷり。
これぞ究極のエコライフ。
でも銀ちゃんなら、そんな太く短い食事で
ずぶっとく長く生きてくれそうな予感・・・。
by vitaminminc
| 2008-07-30 23:23
| 生きもの
|
Comments(2)