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再会

 約1年ぶりに貴方に会えました。恥ずかしながら、自分の胸の高鳴りを抑えることができませんでした。
 たとえ貴方が堕天使と呼ばれていようとも、そしてこの世界でどれほど屈辱的な仕事をしていようとも、貴方の目を見ればわかります。
 貴方は澄んだ瞳をしています。いつの日かきっと、再び天界に呼び戻される時が訪れるであろうことを。
 そのときは・・・・寂しくてちょっと泣いてしまうかもしれません。でも必ず最後には、とびきりの笑顔で貴方を見送ることを誓います。
 
 ところで、「1年1組23番 丸和 太郎」ってアナタ、コレ! 去年と同じじゃないですか。
 堕天使が落第するなんてシャレにならないじゃない。もうちょっとこう──セロファンをあてがうときの姿勢のように、本腰入れて勉強したらどーなんですか!
 子ども達も見てるんですからね、しっかり頼みますよ、ホントにもう。

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           ↑ぎょう虫検査セロファンの専属モデル丸和 太郎さん
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by vitaminminc | 2007-04-25 16:02 | Comments(0)

脇get away!

 友達A「ねぇ、ムスメ~(←娘の名前)、夏のプールの話なんだけどさぁ・・・」
 ムスメ「なに? 水着のことなら心配ないよ、ワタシ子供っぽいのしか持ってないから」
 友達A「違うよ、そうじゃなくて、脇の下、剃ったりしてる?」
 ムスメ「剃ってない。おかあさんが剃ると濃くなるからって」
 友達A「だよね? ウチ(←‘自分’という意味)もおんなじだよ」
 ムスメ「どうしたの? 急に」
 友達A「もうすぐ夏じゃん? 実は去年みんな(←当時同じクラスだった仲良し友達)でプールに行ったときにさぁ、ウチくらいだったんだよね、剃ってなかったの」
 ムスメ「へぇ、そーなんだぁ」
 友達A「でさ、修学旅行のときにね、ウチら(←ムスメ含む)ん中じゃ一番おしゃれな・・・」
 ムスメ「Bちゃん?」
 友達A「そう、お風呂のときにこっそり見たら、Bちゃんも剃ってなかったんだよね」
 ムスメ娘「あっはは・・・Bちゃんもかぁ」
 友達A友「それ見ちゃったとき、なんかウチらって・・・とか思ったらしみじみ哀しくなってさぁ」
 ムスメ「あっはははは・・・Cちゃん(←ウチら所属)も同じようなこと言ってたよ。こないだ帰りの電車の中でその手の話題が出たんだって。Cちゃんもやっぱ剃ってない系だから、みんながどういうふうにお手入れしてるかって話で盛り上がってるの聞きながら、ただ微笑むしかなかったらしい」
 友達A「ヤバくない? ウチら・・・」

──以上の会話は最近ムスメが教えてくれた第二次性徴奇譚を再現したものである。聞きながら、私はずっと笑い続けていた。類は友を呼ぶようである。ムスメの友達がみんな共産圏出身というわけではない。いまどきの女子中学生にしては珍しいくらい素直で純朴だ。私は彼女たちが可愛くて仕方ない。
 ところで、誤解されると困るので言い添えておく。私は別にムスメに「成人するまで脇役を大事に育てろ」なんてことは一言も強要していない。確かに「剃ると濃くなる」とは言った。だからレーザー照射による脱毛まで提案したが、本人が怖がったので、剃らずに処理する方法を推奨している。ムスメが「剃ってない」と言ったことに嘘偽りはない。ムスメは修学旅行前に、除毛クリームでお手入れしていったのだ。なぜAちゃんにその点を説明しなかったのか? 相変わらずの不思議少女だが、いつもお手入れしているわけではないので力説するまでもないと思ったのか。めんどくさいので省略したのか。もともと必要なこと以外気が回らないタチ(←言われたことしかやらない)だから、たぶん後者だろう。

 いずれにしてもうちのムスメ、‘ウチら’の一員としてAちゃんと共に決意を固めたようだ。
 「このままではいかん!」
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by vitaminminc | 2007-04-24 11:17 | Comments(0)

エラー・ニューロン

 私は大変若々しい。だからすでに肉体の痛みからは解放された。筋肉痛で動きが不自然だったのは、昨日までの話。
 実は、久しぶりに晴れた金曜の夕方、近くの公園でムスコとキャッチボールをやった。先日発奮してはみたもののあいにくの雨つづきで、外でキャッチボールがやれたのは、結局先週の金曜日が最初となった。
 前日までの悪天のせいで、公園の芝生はまだ湿っていた。早速「ゆうボール」でキャッチボールを開始。が、3回に1回はどちらかが球拾いに走るという有様。お話にならない。
 そこで気分転換に、途中別のボール遊びをすることにした。なんと呼ばれるホビーグッズか忘れたが、両者左手に盾のようなものを固定する。表面がマジックテープで覆われた直径20cm余りの円盤状の盾だ。ボールはというと、これがケバケバした材質でできていて、おもしろいように盾にくっつく。2、3年ほど前に一度やったことがあるが、当時ムスコはリーチもアンヨも短くて、まったくボールを取ることができなかった。
 しかし、いかに運痴のムスコでも、それなりに四肢も伸びた。左手を伸ばしさえすれば、吸い付くようにボールを捉えることができる。進歩したものだ。これで少し自信を回復したムスコ、自分から「また普通の(ゆう)ボールでやってみたい」と言い出した。
 今度はエラーする回数も激減。なにしろ私はコントロールだけはいい。ムスコは直立不動でキャッチしたりしている。それに比べて、私は走る。ひたすら走る。またまた走って、さらに走る。
 なぜならムスコはコントロールが悪い。かといって「ゴロで返せ」とは言えない。相手に真っ直ぐ投げられるようにすることも、欠かすことのできない大切な練習だ。
 だから私は走る。またもや走る。ひたすら走る。何がミラー・ニューロンだ。これではエラー・ニューロンではないか。しまいにゃ歩く。歩きながら文句を言う。
 「ちょっと! いい加減、相手が取りやすい球をちゃんと投げなさいよ!」
 ムスコは照れたように笑った。
 そうこうしているうちに、どうにかサマになるようにはなった。つまり、
 「あの親子は何をしていますか?」という質問に、10人中8人が、
 「ハイ、キャッチボールをしています」と答えるくらいには上達した。

 当日は心地よかった疲労感が、筋肉痛という名の敵に変わったのは翌日。土曜の晩から日曜の昼過ぎまでは、まるで大リーグボール養成ギプスでもつけているような、ガクガクした動作になっていた。横っ飛びに球に喰らいついていたわけではない。ただ大きく逸れた球を拾いに走り、真っ直ぐど真ん中に投げてあげていただけなのに。なんでこうなるの?
 日頃いかに筋肉を使っていないかを思い知らされた。
 まったく・・・! ムスコよりも私が鍛えられてどーする。日曜日に壊れた人型ロボットのような動きをしていた私に代わって、生まれて初めてダンナがムスコのキャッチボールの相手を(いやいや)した。
 その結果、ムスコは左手薬指にひどい突き指をして帰ってきた。まだキャッチ未完成のムスコ相手に、どんな球を投げたのやら。手加減というものを知らんのだろうか? 昨夜見たムスコの指は、ドス紫色に腫れていた。エラーぃこっちゃ。これでは数日間、また練習がお預けになってしまう。
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大リーグボール養成ギプスTシャツ↑↑↑
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by vitaminminc | 2007-04-23 16:03 | 子ども | Comments(0)

ジンジンの星

 心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんが、「はじめてBASEBALL BOOK」(発行/ミズノ㈱)の中で、‘キャッチボールの不思議なチカラ。’と題し、次のようなことを述べている。
 「ミラー・ニューロン」というのは脳の中にある細胞で、「共感」に深く関わっているといわれる。
 たとえば親子でキャッチ・ボールをした場合、親がボールを受け止めるのを見ている子供も、ボールを受け止めた感覚を実感する。そして親がボールを投げるのを見て、子供もボールを投げる感覚を覚える。親にとってもそれは同じ。子供がボールを投げるところを見れば、自分もボールを受けた感じを覚える。
 言葉では伝わらないこと、伝わりにくいことがある。人間は「ミラー・ニューロン」によって、それを伝え合うことができる。キャッチボールは繰り返し、繰り返し、お互いの心を交換し合う遊びであり、いま失われつつある「親子の絆」を結び直す、きっかけになるかもしれない。

 おぉ! と思った。亡父の思い出で、私が最も好きだった光景というのが、まさにキャッチボールをしている姿だったのだ。休みの日にはよく家の前で兄とキャッチボールをしていた。ふだんおっかない椿堂も、兄とキャッチボールをしている時はすごく優しい顔をしていた。ストレス解消だけでなく、父は息子との絆を確認し合っていたに違いない。この春社会人になった甥も、小学生の頃は父親(つまり私の兄)が当たり前のようにキャッチボールの相手をしてくれたョと話していた。私のダンナがムスコと一度もキャッチボールをしたことがないと知ったときはひどく驚いていたものだ。
 
 そうなのだ。その驚きの実態が今、かわいいムスコを窮地に立たせているのである。
 小4になったムスコは、学校の体育の授業で、今月はソフトベースボールをやる。その影響もあってか、近所の通学班仲間と広場で遊ぶときも自然「野球やろうぜ!」ということになる。遺伝的にも運動音痴であることの方が自然なムスコ。ただでさえ鈍くさいのに、哀れ、生まれてこの方一度もキャッチボールというものをしたことがない。
 休みの日にPCでゲームしているかCATVで将棋番組を見ているかのダンナに、「たまには公園にいってボール遊びくらいしてやってよ」と頼んだこと過去数回。いやいや連れ出しても、後で子供に遊びの内容を確認すると、「自分たち(姉と)だけで勝手に遊んだ。パパはベンチで持ってきた文庫本を読んでた」という結果なのだ。ギリギリギリ。奥歯が磨り減る。
 ムスコの一級上の男の子が、休みの日、路地でおとうさんとキャッチボールしている姿を見るたび、何度溜め息をついたことだろう。スーパーのレジ袋が一層重く感じられたものだった。しかしよくよく考えてみると、そんなよその父子を見ても、肝心のムスコがちっとも羨ましがらないのもまた事実だった。だからわが家では身体を動かすのが大嫌いな父親にしてこのムスコありといった感じなのである。
 いい天気に誘われて私が子どもたちを連れて公園でバドミントンをしたりボール蹴りをしたことが何回かあるが、そんなときもムスコは「下手→面白くない→すぐ飽きる」という経過をたどり、私の怒りを買っていた。ムスメの方がまだマシ(つまり私程度の運痴)で、お遊びレベルのスポーツなら結構飽きずに楽しむ方である。

 「ヤバイって。絶対、このままだとハブられるよ」
 ムスメが不吉な予言をする。広場でみんなで野球をやったときに、ルールがわからないからという最低の理由を自分から申し出て試合には加わらず、ずっと「審判」をやっていたと抜かしたムスコ。ルールを知らずに何が審判だ。一昨日の土曜もそうだ。近所の男の子がせっかく路地でキャッチボールをしようと声をかけてくれたのに、早々に退散してきた。わけを尋ねたら、「ボールが怖くて一回も取れなかった」という。この話を私から聞いたときのムスメの顔の曇りようが、事の重大さを物語っていた。
 5年になるとクラス対抗野球があって、各クラス2人のキャプテンが選出されるという。彼らはジャンケンで勝った方から交互に自分のチームに入れたい子を一人ひとり取っていくそうだ。最後の方まで取ってもらえずに残ってしまう男子の姿は、女子の目から見ても相当痛々しく映るらしい。女子にすら抜かされて、クラスで本当に最後の一人になってしまったら、それこそイジメの対象になりかねない。ムスメは来年の弟を憂慮している。

 ムスメは5年の時に、Aくんというスポーツバカの男子に告られた。その子がまさに野球のキャプテン。恋は盲目である。運痴だったにも関わらず、ムスメを最後まで残すようなことはしなかった。ほどほどのところで自分のチームに招き入れてくれたのである。が、よかったのはそこまで。恋の情けは決勝戦で見事に砕け散った。運命のなんと非情なことか。ムスメが打てば勝利、三振すれば敗退という場面が待ち受けていた。練習では何度か当てていたムスメだが、緊張のあまりあっけなく三振。Aくんの怒りたるや凄まじく、みんなの前でムスメをボロクソにののしったそうだ。三振した子はムスメ以外にも当然いたわけだが、負けに導いた張本人として、体育の時間はもちろん、給食の最中も、そうじの時間も、
 「あ~あ! 誰かのせいでよぉ!」と繰り返しネチネチ文句を言っていたそうである。ほかの男子はむしろムスメに同情して、「A、しつけーよ!」とたしなめてくれたそうだ。最初は責任を感じてメソメソ泣いていたムスメも、しまいにはすっかり頭にきたようだ。家に帰ってから、
 「Aのバカヤロー! オトコのくせに、いつまでも!」と文句を言っていた。この日を境にラブラブモードだったAくんとムスメの仲は破局。
 要するに、恋の対象でさえしくじったらコテンパンにけなされる世界である。鈍くさい男子のせいで試合に負けたりなんかしたら、どんな目に遭うだろう? 想像するだけで恐ろしい。これがムスメの最も心配するところである。

 ゆうべは心配で心配で、悪夢にうなされてしまった。「ハッ」と夜中に明け方に、何度も目が覚め、そのたびムスコをヒシと抱きしめた。いっそ体育の家庭教師でも雇おうか。ネットで調べてみたら、これがびっくり仰天、たった1時間の教えを乞うだけで、スイミングクラブ1ヵ月分の月謝よりも高額。交通費や保険、施設を借りる場合はそれも全部こっちの負担。こんなド田舎まで来てもらうのでは交通費を入れたら1万円を超してしまう。1時間くらいじゃどうにもならないことを考え、あえなく断念。
 仕方ない、こうなったら私が何とかするより道はない。せめて真っ直ぐ飛んできたボールだけでもキャッチできるようにしてあげよう!
 仕事の帰りにスポーツ用品店でキャッチボール専用球「ゆうボール」というものを買って来た。これは日本プロ野球選手会がたくさんの人たちに楽しく、そして安全にキャッチボールをしてほしいと願って作ったボールである。
 本当は公園に行って練習するつもりだったのだが、あいにくの雨。学校から帰ってきたムスコと家の廊下で‘チョイ投げ’のキャッチボールをした。自慢じゃないが、私はボールのコントロールだけはイイ。高校ではソフトボールの授業で、先生がピッチャーに指名したほどだ。女子はみんなまともなボールが投げられないので試合にならず、やむを得ず起用された。なぜやむを得なかったかと言うと、私は投げるのはイイが受けるのが異常に下手だったのだ。キャッチャーからの返球をゴロで返してもらうピッチャーなんて、私くらいだろう。ふはは。
 とにかくど真ん中に投げてやれるので、第一日目のムスコはキャッチする楽しさを知ったようだ。終わってから、嬉しそうにボールにサインしていた。
 「ママ! 見て!」
 ムスコのボールには、堂々臣人の星という文字が書き込まれていた。なんか・・・前途多難な様相を呈している。
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by vitaminminc | 2007-04-16 18:40 | 子ども | Comments(4)

頭の血が下がりマス

 人間、怒ると頭に血がのぼるものだが、度を超すと下がるということを学んだ。
 ムスコは今日が始業式だった。学校から持ち帰った手紙に目を通すと、明日の持ち物の一つにお道具箱というのがあった。
 「ちゃんと用意しておきなさいよ」
 という私の言葉に、「ちゃんと用意してあるよ」と答えたムスコ。
 しかし、さきほど寝る前に、何の気なしにムスコのランドセルに目が向いて、そばに置いてある紙袋に気がついた。中に入っていたのは、お道具箱だ。どう見ても修了式前に家に持ち帰った状態のまんまではないか。
 なぜなら春休み前、家に持ち帰る荷物を入れるための手提げ袋を学校に持って行くのを忘れたムスコは、先生から紙袋をいただいて、それにお道具箱を入れて帰ってきたからである。箱のフタが浮いていて、紙類がはみ出している。外から見ただけでも、点検した形跡がないのは一目瞭然。足りないものはないのだろうか? 少々心配になった。
 乱暴に扱うせいでボロボロになっている空色のダンボール箱。そのフタを開けた瞬間、頭の中で波が引いていく音が聞こえた。
 私の短い悲鳴を聞いて、ムスメが顔を出した。
 「どうしたの? お道具箱? ゲ! きったなーい!」
 カビの生えたパンが入っていたわけでも、バッチイ雑巾がはいっていたわけでもない。文房具だけでこれだけ汚くできるっていうことの方がむしろ問題だ。
 破壊されたクレヨン箱からオレオレのクレヨンが全部飛び出していて、あらゆる文具にまだらの着色が施されている。蛇腹折りの答案用紙の数々。糊がくっついてガビガビになった折り紙。プラスチックの鉛筆キャップの破片。‘なくなった’といってくるたび買い与えていたボンドやスティックのりが、3本、4本。使ってなくなったんじゃなくて、どこかに置き忘れていただけかい。さらに姉の名前シールが貼ってあるハサミまで登場。
 「コレわたしのハサミじゃない! なんで勝手にヒトのハサミを・・・! ずっと不便していたのに!」
 怒り心頭のムスメの横で、私は目をシパシパさせながら、「キタナイ・・・キタナイ・・・」とうわ言のように小さくつぶやきながら、捨てるべきものを次々レジ袋に入れていった。クレヨンからは毒ガスでも発生しているのか、やたら目がしみる。臭い。
 私を半貧血状態にさせた張本人は、もうとっくに眠りの国に行っている。しかしおそらく翌朝も、私はこの魔界に通じる入り口のような箱の中について、一言もムスコに言いはしないだろう。甘いわけではない。口にするとたちまちあの悲惨な光景が蘇って、血の気が失せるからである。
 男の子がみんなこんなだとは思わない。が、あと2年間もちそうにないお道具箱について悲観していたら、ムスメが小学校時代に目にした参考例をいくつか挙げてくれた。
 「お道具箱をダメにしちゃう子ってやっぱりいて、ある男子はプラスチック製の自前のケースで代用していたし、菓子箱みたいなのを使っていた子もいたし、中には箱がないまま全部むき出しで机の中に入れてる男子もいて、掃除で机を運ぶ時にザーッて中身が全部床に落ちちゃって大変だったんだよね」
 ザーーーッ・・・。また頭の中で潮が引いていく音がした。
 額のあたりが冷たくなるのを感じながら、私も夜の海へ舟を出そうと思う。悪夢にうなされないよう祈りながら。。。
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by vitaminminc | 2007-04-10 00:00 | Comments(4)

春来るパー

 昨夕のこと。子どもたちとテレビのニュース番組を見ていたら、番組の終わりの方で、その日取り上げなかった‘そのほかのニュース’がテロップで流れ出した。
 ムスメと私が同時に笑い、ムスコがしきりに理由を知りたがった。
 私「今の読まなかった?」
 ムスコ「見てない。何て書いてあったの?」
 私「中学校教諭46才がコンビニで下半身を露出し逮捕だって」
 ムスメ「あはははは」
 ムスコ「カハンシンロシュツって?」
 私「おパンツ下げて、大事なモノを出しちゃうこと」
 ムスコ「コンビニで? 学校の先生が?」
 私「しかも、見せた相手が男子大学生20才。その人に取り押さえられ現行犯逮捕だって」
 ムスメ「完全におかしい」
 ムスコ「それってオレよりヒドイじゃん!」 
 
 そうだ。ヒドイ。なぜ春はこの手の変質者が多くなるのか。コートの前をはだけての露出は、どこかオス孔雀の発情期を思わせないでもない。が、鑑賞に堪え得るか否かの点で、大きな─あまりにも大きな違いがある。開演から終幕までを想像すると滑稽なのでつい笑ってしまったが、46才といったらまだまだ働き盛りではないか。変わり者の独身オトコなら勝手にやってください、できれば誰もいないところで、というところだが、家庭があったら一家離散、どエライことだ。何がカレをそうさせたのか。こうした変質者のおそらく99%が男性という現実を考えると、女性に生まれてきて良かった、セーフ、などと思ってしまう。と同時にムスコが心配だ。
 実はわがムスコ、春になってから下半身限定ナルシストに拍車がかかった。わが家では「夜の歯磨きは入浴前に済ませる」のが基本。ところがある晩、ムスコは風呂に入る前にズボンとパンツ脱いでしまってから、まだ歯を磨いていないことに気がついた(らしい)。そこでムスコ、上は着たまま、慌てて歯を磨いた(ようだ)。するとどうだ。露出したJr.が歯磨きの動作に連動してプルプル踊り出すではないか。
 Cool!!
 すっかり味をしめたアホムスコ。翌日からはわざわざJr.を解放し、歯と踊りに磨きをかけたのである。上半身の振動が下に伝わると、Jr.がブルーハーツのヴォーカルみたいにオツムを上下左右にシェイク。ムスコは私を呼び、その様子を生ライブで実況中継。ひえぇっ!
(- -;)これが私の弱点(=マズイところ)なのだが、叱るより先に笑ってしまった。敵は歯茎から血が出なけりゃよいがというくらい、ファンキーに歯磨きしている。上半身はトレーナーを着たまま。下のフロアじゃJr.がヘビメタ化してオツムを振っている。そのあまりのアホさ加減に、私は弛緩するよりほかなかった。
 数日後には4年生。昨日のニュースで文字通り反面教師を得たからには、春の終わりを待たずに歯磨きショーを終えてほしいものである。もっとも飽きっぽいムスコのことだから、すでに公演打ち上げかな。
 
      ♪久方ぶりの 世紀末 泣けといわれて オレは笑った・・・(byハイロウズ)
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by vitaminminc | 2007-04-05 16:19 | Comments(0)


日々の暮らしに「ん?」を発見


by みん子

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