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恐怖の怪転寿司

 目が回らない程度に、‘回らない寿司’ってのも口にしてみたいかな~なんて思ったりもするが、頭の中で暗算しながら食べたのではどうせ味などわからない。やっぱりうちにはメリーゴーラウンドがお似合いだ。
 そんなわけで月に一、二度回転寿司を訪れる私だが、本日は回転寿司店で目にした恐怖体験を語ろうと思う。
 あれは夏休みに入る前、確か7月の晩のことだった。私たちのテーブルにはすでに40数枚の皿が積み重なり、おなかは殆どマックス状態。子どもたちが食後のデザートを口に運ぶのをぼんやり眺めているときだった。隣のボックス席に、ワイワイとやたら騒がしいご一行が着席した。ばーちゃん、じーちゃん、若いママ2人、男児2人。合計6人である。一見して両親&2人の娘&それぞれの子ども(孫)であることが話っぷりから見て取れた。
 「ちょっと待て」
 と思わず口にしそうになった。なぜなら2人のガキが、コンベヤ旋廻食事台の横に向かい合って座ったからである。
 なぜだ。なぜガキを回転寿司の至近距離に座らせたりするのだ。
 ‘それはのぉ、可愛い孫たちがココに座りたがるからだよ’─こんな答を聞くまでもない。相好を崩したじーさんとばーさんがそれぞれの孫の真横(つまり真ん中)に嬉々として座り、無頓着なバカ娘2人は通路側に向かい合って座った。
 ガキは真ん中! これ常識。なのに、孫と娘に甘いジジババが真ん中に向かい合って座るんだものなあぁ~。
 2人のガキ(従兄弟同士)は興奮しまくっていた。
 「あ! オレ、アレ喰ったことある!」オレアレ詐欺か。
 1人が唾を飛ばしながら叫べば、もう1人が負けじと頭をかきむしる。
 「オレも! オレなんか、アレ! あそこの赤いヤツ! アレ何個も喰った!」
 やめろ・・・やめさせろ・・・。寿司にいろんなものがトッピングされるではないか。幼稚園年長とおぼしきガキ2匹。ソファの上に膝立ちしたまま、大音声で自慢比べだ。
 風邪を引いているのか? 興奮し過ぎて喉荒れか? 時々ゲホゲホ咳き込んでいるではないか。
 やめろ・・・黙らせろ・・・。2人の姉妹は久しぶりに会ったのか、話に夢中だ。自分たちのガキのことはもちろん、寿司にも目をくれずに話し込んでいる。
 「これこれ座りなさい、落ちるわよ、危ないでしょう」
 ばーさんがやんわり注意した。無論ガキは聞いちゃいない。危ないのはガキではない。ガキの唾および頭から飛散する細かいモノがふりかかった寿司を喰わされるほかの客だ。
 「あ~! オレたまご喰いたい! ゲホッゲホッ」
 「オレ、マグロ! トロ! トロ! ぼりぼり・・・」
b0080718_1851862.jpg(ねえ・・・なんであの子・・・あんなに頭ばかり掻いてるの?)
 私は恐怖のあまり、蚊の鳴くような声でつぶやいた。それより一週間ほど前に、ムスコが学校から持ち帰った配布物の文面を思い出したからだ。それには、『頭じらみの流行について』掻いてィャ書いてあった。ひぃぃぃ・・・。

 ムスメはチョコケーキを、ムスコは夕張メロンを食べ終えるところだった。
 ああ、引き揚げる頃にやって来てくれてありがとう。本当に、ありがとうございます。私は6人に感謝したい気分だった。同じ頃入店していたら、落ち着いて食べるどころじゃなかったろう。希望する品が回っていようが無視してマイクで注文し、後ろの6人テーブルに差し掛かるはるか手前で注文皿を引っつかむ。そんなことばかり頭の中で旋回し、寿司を食べに行ったんだか衛生確保の腕試しに行ったんだかわからないまま店を後にしたこったろう。
 幼稚園児。普段の自分ならかわいくて仕方ないと感じられる年頃の子どもたち。だが、飲食店では天敵でしかない。ガキの席は大人がブロックすろぃ! ギャーギャー野放しに騒がせんない! 唾が飛ぶ、虱が飛ぶ、そして恐怖が寿司に載る。
 回転寿司の場合、降り注がれる被害は‘一過性’では済まないのだ。
 ぐるるるる・・・。
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by vitaminminc | 2007-08-29 18:55 | Comments(4)

14才のペンケース by ケース

b0080718_1748728.jpg サブバッグの上に乗っているプチサブバッグのようなミニ鞄、実はペンケースである。ムスメの誕生日だったかクリスマスだったか・・・忘れたけれど、とにかくプレゼントの一部として私が選んだ。理由はもちろん、サブバッグのミニチュアみたいで可愛かったから。
 一見地味なこのペンケース。最初ムスメはあまり反応しなかった。しかしサブバッグを買い換えて、ペンケースとサブバッグが見事なくらいお揃いであることを友だちに褒められて以来、今ではかなり気に入ってくれているようだ。

 以下は、ペンケースの中身。

 ★鉛筆(黒)・・・1 ★色鉛筆(オレンジ)・・・1 ★色鉛筆(水色)・・・1
 ★水性ボールペン(黒)・・・2 ★水性ボールペン(緑系)・・・3
 ★水性ボールペン(水色)・・・1 ★水性ボールペン(紫)・・・1 
 ★水性ボールペン(銀色)・・・1 ★水性ボールペン(赤色)・・・1
 ★4色ボールペン・・・1 ★油性ボールペン(黒)・・・1 ★硬筆書写ぺん・・・2
 ★ラインマーカー(緑)・・・1 ★ラインマーカー(青)・・・1
 ★ラインマーカー(水色)・・・・1 ★カラーペン(水色)・・・1 ★筆ぺん・・・1
 ★修正ペン・・・1 ★修正テープ・・・1 ★デコプチ・・・3 ★コンパス・・・1
 ★ケース入りポストイット・・・1 ★シャー芯・・・1 ★15cm定規・・・2
 ★シャープペン・・・3 ★消しゴム・・・1 ★スティックのり・・・1

 ムスメが特別おかしいわけではない。これは今時の女の子の、ごく普通の持ち物である。お勉強には興味がないってことが、36個にも及ぶアイテムを見れば一目瞭然だ。
 だけどこうして色とりどりのペンを眺めているだけで、夢を見ているような気分になれる。女の子の文房具用品というのは、本当に夢が描けそうで、私は大好きなんである。ときどき、こっそり居間に放り出しているペンケースの中から、好きなペンを借りてはムスメに叱られているママなんである。
 先日もシャープペンの頭についている消しゴムを使ってきつく叱られたばかりだ。
 「あ~! シャープペンについてる消しゴムは使っちゃダメってことくらい、どうしてわかってくれないの? ママ、KY(空気読めない)だよ、まったく。せっかく一度も使わないできれいにとっといたのに~!」
(ーー;) ご・・・ごめんよ・・・。済んでしまったことはゴムで消して、床に落として忘れてくり。

  
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by vitaminminc | 2007-08-28 18:37 | Comments(2)

「銀ちゃん」の条件

 銀ちゃんといって思い出すのは何であろうか?
 
b0080718_1616843.jpgつかこうへいの「蒲田行進曲」の銀ちゃんだろうか? ほれ、「新撰組」の映画で土方歳三役を演じるエキセントリックな花形スター・倉岡銀四郎のこった。

b0080718_16213263.jpgそれより前になると、少年ジャンプに連載されていた本宮ひろ志の漫画「硬派銀次郎」、「山崎銀次郎」か? 残念ながら私は読んでいないが、ラーメンやさんに‘起用’されているくらいだ。当時のジャンプ世代の男性には、いまだに根強い人気なのだろう。ラーメンやさんはきちんと許可を得て銀ちゃんを看板に掲げているようだが、私の実家がある東京下町の八百屋「銀ちゃん」のレジ袋、まさか無許可だったわけじゃ・・・?

b0080718_16294292.jpgそして、こちらが平成の「銀ちゃん」こと、坂田銀時。これも現在少年ジャンプに連載中。空知英秋の超人気漫画「銀魂(ぎんたま)」の主人公である。アニメ版はテレビ東京で放映中。
 時はパラレルワールド(?)としての江戸時代末期。「天人(あまんと)」と呼ばれる異星人が襲来し、地球人と天人との間に20年にも及ぶ戦争が勃発。あまたの侍、攘夷志士が参戦したが、天人の圧倒的な強さを前に、幕府は敵の侵略をあっけなく容認、条約締結となった。侍達は廃刀令により刀を失い、幕府は天人による傀儡政権となった。(参考:ウィキペディア)
 そんな世で、「万屋銀ちゃん」を営む(?)銀髪の侍「坂田銀時」が、新撰組など歴史上の人物をパロッた・・・いやモデルとした様々な組織や仲間たちと共に、毎回奇想天外な出来事に巻き込まれるという物語。

 いやあ、ムスメが学校の友達に勧められてアニメを見始めたのがきっかけだったのだが、実に面白い。原作もアニメも人気だが、小説版までもが地元の大型書店ではベスト3にランクイン。ムスメはもちろんコレもゲット、その日のうちに読み終えた。さらにガチャポンの「銀魂」人形のケースには、「在庫切れ、入荷待ち」の貼り紙が・・・。こうなると一つのブームですな。

 それにしても、銀魂の銀ちゃんといい、どうして「銀ちゃん」というのはこうも人気が出るのか。自分の知り得る銀ちゃん(上記の3キャラ)を思い浮かべて、次の共通項に気がついた。

 ①一見ぶっきらぼうでありながら、どこか憎めず親しみやすい人柄
 ②当人は認めたがらないだろうが、男のやさしさ、ロマンを秘めている
 ③頭の出来はともかくケンカやスポーツ(剣の腕)なら誰にも負けない

 そう、こんな「銀ちゃん」に男も女も振り回され、呆れ果ててしまう。それでいて憎むことができない。放っておけない。愛さずにはいられなくなるのだ。

 私は「銀ちゃん」という響きも大変好きだ。知人が飼い猫くんに「銀ちゃん」という名前をつけたときは、正直「やられた」と思った。その後、自分にムスコが生まれ、「今こそチャンス」とばかり、「吟遊詩人」を略して「吟詩(ぎんじ)」と命名することを秘かに考えた。ところが姓名判断で調べたら、画数が最悪。泣く泣く断念したのである。ムスコよ、お前は苗字が違っていたら「ぎんちゃん」になっていたかもしれんのだ。

 いい年をして私は今、平成の「銀ちゃん」に入れ込んでいる。タリそうな目つきで鼻までほじったりしているが、それでもやっぱり銀ちゃんはイイ。銀ちゃん最高。銀ちゃんバンザイ!!
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by vitaminminc | 2007-08-27 16:19 | Comments(4)

うつせみ

b0080718_15581173.jpg 車に轢かれ道路に張り付く蝉の数が、日に日に多くなってきた。お盆を過ぎる頃になると決まって目にする光景だ。それらはまるでアスファルト製の大きなページにつくられた押し花のよう。だが、目を楽しませるには程遠い。目にするたび自分も何かに押しつぶされたような気になり、心がへこむ。

 13日に実家に帰った。コンクリートの庭に1匹の蝉が落ちていた。蝉は仰向けになったままピクリとも動かない。死期を悟って夏の陽に身を焦がしているように見えた。死んではいない証拠に脚がまだ開いていた。
 私はそっと左手の人差し指を蝉の胸のすぐ前に差し出してみた。花の種のような蝉の目が、かすかに光った気がした。止まり木にでも見えたのだろうか。久しぶりに、夏空以外のものを見た、というように蝉が脚を動かした。
 「よいしょ・・・」とでもいいたげなゆっくりとした動きで、でも意外なほどしっかりと、蝉は6本の脚で私の指に摑まった。
 「逃げなくていいからね」
 私は蝉に話しかけながら、家の前の歩道に移動した。そしてつつじの植え込みの前にしゃがみ込むと、移りやすいように、つつじの枝のすぐそばに蝉の身体を持っていった。だが、蝉は小枝にはまったく反応しない。私の指にしがみついたまま離れようとしないのだった。仕方なく、空いている方の指で蝉をそっとつまみ上げて、つつじの枝に止まらせた。そのまま蝉は小さな木陰で、じっと動かずにいた。

 なぜだろう? アスファルトの道路でたくさんの蝉が死んでいるのは。確かに街路樹の数は激減している。それでもココまで飛んで来なくても、もっと土にかえりやすい場所はほかにあるだろうに。ミミズなんかにしてもそうだ。わざわざアスファルトの道路に這い出て干からびなくたってよさそうなものを。好き好んで死にに来るようなものではないか。
 アスファルトの道路というのは、蝉やミミズにとっては‘墓場’なのかもしれない。伝説にある『象の墓場』のように、もしかしたら仲間が生きている場所を回避することが、彼らの死に様なのかもしれない。だから‘生きる場所’とは対照的な場所を‘死に場所’に選ぶ──それがアスファルトの上、ということになるのだろうか。

 低木のつつじの植え込みなら安心だ。仲間は1匹もいない。きみは独り静かにその時を迎え、うつせみ(空蝉)になるがいい。
 私はまだうつせみ(現身)。きみたちの墓場の照り返しに顔をしかめながら、この世に生きている。
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by vitaminminc | 2007-08-17 15:50 | Comments(2)

マイ・スウィート・グランドファ痣ー

b0080718_944523.jpg おわかりいただけます? 写真がボケている上に、日焼けしているので、うっすらとしか見えないけれど・・・。ムスメの腕に、人型クッキーのような可愛い痣があるんです。実物をお見せできないのが残念! 日焼けしていなかったら、もっとよくわかります。人のカタチをしているんです。頭、両腕、両足は開いて立っています。手の感じや足のつま先まで、表情があるんです。ムスメの友だちもコレを見て、「キャーかわいい!私も欲しい」なんて言うくらい。ほのぼのしていて本当に可愛い姿です。

b0080718_9195417.jpg←これはジンジャークッキー

 実は、奇跡の痣なんです。そう、生まれたときからムスメの腕にあったわけではないんです。
 それでは、いつ頃できたのでしょうか。それは、ムスメが小学校4年の夏。ちょうど今みたいに真っ黒に日焼けしていて、カタチも不確かでした。ですから初めは日焼け痕くらいに思い、ムスメも私も気に留めませんでした。

 秋が過ぎ冬が来て・・・入浴中に「あれ?」と気づきました。日焼けの抜けたムスメの肌に、それははっきり浮かび上がっておりました。
 「ああ、これ? 夏くらいからうっすら出来てたけど、最近カタチがハッキリしてきたの」とムスメは言いました。
 「人のカタチしてる!」と感動する私に、ムスメも「気に入ってるんだ♪」と嬉しそうに答えました。そして、こう言ったのです。

 「大事にしてるんだ。だってコレ、おじいちゃんが死んでから出来た痣だもん」

──もうすぐ、お盆です。
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by vitaminminc | 2007-08-10 09:50 | Comments(2)

ほっとけの顔も3℃まで

    【座席】↓  ↓【吊革】   (通路)    【吊革】↓   ↓【座席】 
[]ドア                                     ドア[]
40代  女性 〕 ◎60代後半女性甲      無人◎ 〔男子中学生
30代 会社員〕 ◎一見30代後半の私     無人◎ 〔   〃  
女子大生 A 〕 ◎無人               無人◎ 〔   〃   
女子大生 B 〕 ◎60代前半女性乙      無人◎ 〔アキバ系男性

 昨日の夕刻、電車に乗ったときの出来事である。わかりにくくて恐縮だが、上の図は私が乗車したときの周囲の状態を示している。座席はボックスシートではなく、長椅子だ。私は30代サラリーマンの前に立ち、吊革につかまっていた。西日が強かったので、反対側の吊革◎につかまって立っている者はいなかった。
 3駅目で、私の目の前のサラリーマンが席を立ち降りていった。田舎の電車ゆえ駅の区間が長い。電車に乗ってからすでに20分近く立っていた私だが、右横の女性甲さんに席を譲ろうと思い、そのまま座らずに立っていた。すると甲さん、座る代わりに私の肩をチョンチョンし、小さく言った。
 「空いてますよ」
 そこで私は慌てて「いえ、どうぞ」と言って手のひらで座席を譲るしぐさをした。それでも甲さんはにっこり笑って、
 「私はいいの。もう次の駅で降りるから」と断わった。そこで私は視界に入る、吊革をひとつ空けて左横に立っている女性乙さんに席を譲ることを考えた。が、結局自分で座った。乙さんは、お年寄り扱いするには少々若すぎるように思えたからだ。
 ところが、私が座ると、座席右隣の女子大生Aが、友だちBとの会話を中断して、聞こえよがしに言うではないか。
 「席、譲ってあげればいいのにね」
 それを聞いて小心者の私は蒼白。女子大生Bの目の前に立っている乙さんを恐る恐る盗み見た。顔は乙さん自身の太い腕に隠れてよく見えなかったが、吊革をつかんでいる腕の皮膚にはちりめん状の細かい皺が。思ったより年齢がいっているのかもしれない。‘次の駅で降りるから’と座らずに立っている甲さんよりは若いに違いないが・・・。
 Bは曖昧に頷くだけで、何も意見はしなかった。
 私が秘かに自分を責めていると、また隣の女子大生AがBに言うのが聞こえた。
 「いいや、私が譲ってあげよう」
 女子大生Aが、正義感を弾け飛ばすように席を立ったとき、ようやく私は気がついた。そうだ、他人を非難する前に自分を省みろ。20分以上も平然と座っていたではないか。キミたちの齢は私の半分。立ってなさい。
 しかし女子大生Aに席を譲られた乙さん、きっぱりと拒絶した。
 「いいです!」
 ‘今さら何ョ!’とAを叱りつけたかったのか。席を譲られても立ち続けている甲さんへの対抗心か。小気味よいほどだった。
 女子大生Aはケロッとした顔で再び座り直し、Bとの会話を再開した。
 A「で、化粧の仕方変えてみたのぉ。私の顔ってただでさえ特徴ないじゃん?」
 B「今日はキツく見えるョ」
 A「ハハ、やっぱ?」
 B「うん。キツイ」

─う~ん、どういう感覚をしているのだろう? 自分の行いよりも私という‘反面教師’を目にして、ようやく公共マナーが芽生えたのだろうか?
 不思議な道徳心に対し、不思議と腹は立たなかった。他人を非難するだけで自分じゃ何もしない態度のままだったら、あるいはドッカーンときていたかもしれない。ズレてはいたが、Aは席を譲ろうとした。クールで他人に無関心のBより、磨けば優しさの光る子であるに違いない。放っておこう。
 立っている間中止まらなかった汗が、座れただけでスーッと引いていく。体感温度が3℃下がり、心身ともにくつろいだ気分になった。

b0080718_1233511.jpg 次の駅で、予告どおり甲さんが下車。
 ハッ!まさか。まさか甲さん、私のことを・・・高齢‘妊婦’と間違えたのでは?
 私は腹筋を使って罪つくりな『体型』をリラックスモードから公共の面前モードに切り替えた。 

 Aはまだ自分の化粧について熱く語り、Bは相変わらず興味なさそうに頷いている。
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by vitaminminc | 2007-08-09 06:43 | Comments(4)

‘口’(こう)防戦

b0080718_1554930.jpg★何かを提案するにあたり・・・
娘「あんまりあきらさまにやるってのもちょっとねぇ・・・」
私「あきらさま? アキラ様の追っかけか?」
娘「ア,カ,ラ,サ,マ!」

b0080718_1555147.jpg★テレビを見ながら・・・
私「そうか!この人、ロナウジーニョだった!名前を思い出そうとするたび‘エルニーニョ’しか頭に浮かんでこなかったんだよね」
娘「エルニーニョ!? ニョしか一致してないじゃん!」
私「うるさいニョ」
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by vitaminminc | 2007-08-07 16:06 | Comments(0)

平泳ぎをする魚たち

b0080718_14192838.jpg 海へ行った。

空の中ほどで、台風に手を振るように、
ワシントン椰子が風に揺れていた。

ムスメが言った。
「魚が、いっぱいいるよ!」 

 魚影でも見えた?
 「違う。顔を出して泳いでた」
 池の鯉みたいに?
 「そんなんじゃない、もっとちゃんと顔が見えた」
 またまたぁ・・・。
 「ほら、あの近くに行けば、きっと見えるよ」
 ムスメが指差す先の海面には、ビー玉くらいの泡が無数に浮かんでいた。
 もどかしげに水をかきながら、あぶくの方に近づいていく。
 あっ!! そこで私が見た光景とは──

 たくさんの魚の群れが、海面から顔を突き出して泳いでいた。池の鯉など比較にならない。顔を丸々出して、必死に泳いでいる。グレーに近い、黄色い唇。手を伸ばせば掴めそうな距離に、魚群はいた。全員が口を大きくパクパクさせて懸命に泳いでいる。その様子は、海面付近のプランクトンを夢中になって食べているように見える一方、天変地異でも察知してパニクっているようにも見えた。過換気症候群に陥ったのでは?と、ちょっと心配になった。
b0080718_14401246.jpg 魚たちはどこかユーモラスで、「おでんくん」に登場する魚に似ていた。
「なんで、なんで?」
と驚くと同時に、
「かわいいね」という言葉が自然にこぼれた。それにしてもどうすれば海面からあんなに顔を出して泳げるのか?

b0080718_14404010.jpgそれはちょうど、人が水から顔を出したまま平泳ぎをしている姿に似ていた。
でも所詮魚である。。顔から下は水中にあって殆ど見えなかったが、もしかしたら、うんとうんと小さな半人半魚の群れだったのかもしれない。(気持ち悪ッ

 海へは何度も行ったけれど、あんな不思議な光景は生まれて初めて見た。
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by vitaminminc | 2007-08-04 14:52 | Comments(8)


日々の暮らしに「ん?」を発見


by みん子

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