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モーニング息子。

 毎朝新聞の「人生案内」を読むのを日課にしているムスコ。
 今朝も、おっさんのように朝ごはんを食べながら新聞を読んでいた。(お行儀悪いわね)
 以下ムスコの発言↓↓↓

 チェッ、なんだよ、今日の相談ひどいよ。小学1年の子どもが習い事してるんだって。それで、進級テストに受からないと、毎回烈火のごとく叱られるんだって。
 そこは励ます場面だろ、叱るとこじゃないだろ。そんな毎回毎回叱られてばかりいたんじゃ、テストでうまくいくわけないよ。また叱られると思って緊張しちゃうに決まってるだろ。
 
──母親に言ってやればいいんだよね、‘アンタの子だから出来が悪いんです’って。

 いや、子どもからの相談じゃなくて、母親からの相談なんだけどさぁ。
 今回は回答者も、言ってることがなんかおかしい。いい? 読むよ──

 「子どもの失敗にいらだち、つい冷静さを欠いた言動をとって後悔を繰り返すあなたの悩みに、日本中の母親がわがことのようにうなずくことでしょう。」だって!
 

 (私が頷くかどうか確認しようとして顔を上げたムスコと目が合う。頷かないのを確認後、再び新聞に目を走らせるムスコ。)

 「息子は一人っ子のせいか、おっとりしていて争いごとは苦手。夫と似ています。」

──やさしい子なんだね。

 「・・・・‘のんびりやればいいんだ’と夫は言います。」だって。お父さんは、マトモだ。

 お? でもこの回答者、1個だけイイこと書いてる。

 「仮に怒る時でも、親の温かさが伝わる怒り方をしたいものです。」

──子どもにとって良くないことは怒らないとね。危ないことをしたとか、誰かを傷つけたとか、嘘をついて人のせいにした時とか。
 (自分のヘマを姉のせいにして、私に烈火のごとく叱られた経験があるムスコ。形勢危うしとみるや、慌てて結論に持ち込む。)

 こんな女が母親じゃなくて良かった。こんな母親だったら性格歪むし、とっくに頭ハゲてる。

 (・・・・・・・。)
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by vitaminminc | 2008-06-25 18:44 | Comments(4)

ネコの久助どん

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 あまり大きな文字では打てないが、私は実にビンボー臭い嗜好の持ち主である。
 海老天やエビフリャーのしっぽ、飯盒で炊いたおこげのごはん、フライパンにこびりついた焼きそばの・・・要するにお金のかからない香ばしいものが好きなのである。

 だから、こわれ煎餅の詰め合わせ久助なんかも、よく買う。カケラを選べば、‘少しずつ’いろんな味を楽しむことができ、ダイエットにもなる。でかいのを選びさえしなければ。

 で、先日も久助煎餅の袋から、意に反してでかい1枚を取り出してしまったら、これがなんと!
見事なまでにネコさん顔。
 思わず携帯でパシャリ❤子どもたちも絶賛している。

 ところで、なんで割れせんのことを「久助」というのか、前から不思議に思っていた。この機会にと調べてみたところ、「久助」の由来は下記のとおり諸説あった。

 ①江戸時代に奉公人の名としてよく使われた。
 ②完全な状態「十」に満たない状態=「九」が転じ、「久」⇒「久助」
 ③失敗ばかりしていた職人の名が「久助」だった。
 ④吉野葛の別名「久助葛」に掛けた駄洒落。

 どうも有力説は④のようである。
 江戸時代に高木久助という人が、葛湯でおなじみの葛(くず)を作って売っていた⇒これが後に幕府の献上品になった事から江戸市中に広まり、葛といえば久助と呼ばれるようになった⇒割れたり欠けた煎餅(くず)⇒「葛」⇒「久助」という隠語が生まれたという。

 ところで、とっても可愛いネコさん煎餅。さすがにこればかりは齧ることが出来ず、今もラップにくるまれ冷蔵庫で冬眠中。
 ネコの形をしたお菓子でさえあれば、この私にもダイエットが可能らしいということがよくわかった。
 「可愛くて食べちゃいたい❤」というほどではなく、ほどほどの可愛さが腹に効いている。
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by vitaminminc | 2008-06-23 18:15 | Comments(8)

「色」んな話

b0080718_9414148.jpg 急に思い立って、左のようなものを作った。

 ①りんごの形に切り抜いた赤い紙
 ②葉っぱの形に切り抜いた緑の紙
 ③黒の長方形の中央に、緑の丸

 いずれも、白い台紙に貼る。


 被験者(ムスコ)をイスに座らせる。
 ①を30秒以上じーっと凝視させ、芝居がかった声色で暗示にかける。
 「オマエは今からコレを青りんごに変えることができ~る」
 
 次に、白い面(壁など)を見るように指示。
 「・・・ぁ。」

 ②も同様。
 「オマエは今からこの葉っぱを見事紅葉させることができるであろう・・・・・・(30秒経過)ハイ、壁を見る」
 「・・・ぉ。」

 ③も同じく。
 「最後はコレ、応用編。じーっと見てぇ・・・・(30秒経過)ハイ、壁に何が見える?」
 「・・・ぇ? 白い四角と、中に赤い丸。」
 「それは何?」
 「日の丸?」

 思ったより物憂げなリアクションである。しかしめげずに説明に入る。
 「これは、補色残像というもので・・・」
 「知ってる!ちいちゃんのかげおくり(←クリック)とおんなじだ!」

 ムスコが鋭く反応した「ちいちゃんのかげおくり」というのは、小学3年のときの国語の教科書に載っていた戦争のおはなし(あまんきみこ/作)で、音読していたムスコの横で思わず涙ぐんでしまったのを覚えている。
 このおはなしの中では、地面に映る人の影=の残像が空にく見える現象を「影送り」と呼んでいた。

 色について学んだことがある人はご存じかと思うが、「補色」というのは色相環で正反対に位置する色のことをいう。
 赤の補色は緑。黒の補色は白。このことから、③の残像もうっすらと日の丸に見えるというわけだ。
 補色関係にある色同士は、コントラストが強くなることから、互いの色を強調させ、より鮮明に見せる効果があり、印象に残りやすい。
 
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 クリスマスのノエルカラーも補色の関係である。本棚で立ち眠りしている村上春樹の「ノルウェイの森」上下巻が、いまだにオーラを放っているのは、単に作品の素晴らしさだけではないのかもしれない。

 そして私は補色の負の効用も知っている。
 前に話した映画「エルム街の悪夢」の怪人フレディの異様さ、不気味さを際立たせていたのは、容貌もさることながら、彼が着ていたセーターにあるといっても過言ではない。フレディのセーターは、赤とグリーンの縞々だった。赤一色+緑一色ならクリスマス・イメージになれるが、その配色が連続して並んだ場合、一目見ただけで目が疲れて不快感を催す。フレディのスタイリストさんは、きっとこの負の効果を応用したに違いない。ま、一色ずつといっても赤いセーターにグリーンのスカートを身にまとう勇気、私にはない。

 ところで、ムスコのリアクションが予想外に物憂げだったのは、物凄く感動していたからだと後で知った。
 「コレ学校に持っていって、先生に見せてあげてもいい?」
 ムスコの担任の先生は、ムスコの‘マジック・ショー’を愉しんでくださったようである。

 高1のムスメにも同じマジック・ショーのセットを作ってあげたのだが、彼女は感動からではなく、心底物憂げな反応だった。
 「え~? そんなの学校に持って行きたくないよ。うちに友だちが遊びに来た時に見せるんじゃダメ?」
 ダメだというほど大人げなくはないが、一言だけ言い返してやった。
 「可愛げねー!」

 補色の補足。
 補色の色同士を絵の具で同量混ぜた場合、出来上がる色は必ず灰色だが、の場合は違う。
 溶け合った2つの色(補色)から生まれるのは、い光なんだそうだ。ちょっと感動。
  
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by vitaminminc | 2008-06-20 10:48 | Comments(6)

親不孝上手

 先日ムスコが私に聞いてきた。
 「‘ジョーンズ’って、すっごく怖いんだってね」
 「ジョーンズ?」
 「ママ、観たことある?」
 「何を?」
 「映画だよ、映画!」
 「・・・・それだったらジョーンズじゃなくてジョーズでしょ、鮫の」
 「そうそう、それ!」
 「観たことあるよ。出来のいい映画だよ。海面の下から襲われるシーンなんてリアルで──」
 私は立ち泳ぎのマネをして、突然足をビクンと引っ張られる様子を再現してみせたが、ムスコは疑わしそうな目つきでただニヤリと笑うだけだった。

b0080718_10254717.jpg 「ジョーズ」といえば、昭和生まれの大人なら知らない者はいない、恐怖映画の決定版。1975年のアメリカ映画で、監督はご存じスティーブン・スピルバーグ。

 「ジョーズっていうと、おじいちゃんがさぁ・・・」
 私が亡父の話をし始めると、ムスコが今度は少し優しい目で笑いながら言った。

 「知ってるよ、うどんを食べながら観たって話。それもう何回も聞いてるョ」


 1976年。その頃地元には、まだ「名画座」と呼ばれるような、町の小さな映画館がいくつかあった。ロードショー公開が終わった翌年以降に、ヒットした映画を2本立てで上映する映画館である。
 春だったろうか。父は「みんちゃん、映画を観に行かないか?」と私を映画に誘った。「今なら‘ロミオとジュリエット’をやってるよ」
 ゲ!何が悲しくて父親と二人で「ロミオとジュリエット」を観に行かねばならんのか。

 中学~高校にかけて、私は非常に父のことが苦手であった。毛嫌いしていたといってもいい。
 小学生までの私は、父親っ子だったように思う。
 ふだん能天気な父が、仕事の締め切りが迫ってくると突然職人気質丸出しの頑固オヤジに豹変するのさえも畏怖の念で受け止めていた。ひたすら父の顔色をうかがい、ご機嫌をとっては、母に及ぶ危害を最小限に喰い留めるのに貢献した。
 父は夕餉の支度が1分遅れただけで、右腕をワイパーのように動かし膳の上に並べかけた物をすべてなぎ払ったこともある。
 「伊達や酔狂で働いているわけじゃねんだ、バカヤロー!」
 結局ぷいと飲みに出てしまった父のことを、母は「なによ。単に飲みに行く口実が欲しかっただけじゃない」とブツブツとののしった。
 もちろんこれが日常茶飯事だったわけではない。毎月納品が近づいてきた時期にだけ繰り広げられる、恐怖の恒例行事だった。

 父が「伊達や酔狂」を叫んで飲みに出ていくのは、いくらか仕事の目途がついた時に限ったことだったのだろう。締め切りはきちんと守る、堅気の職人だった。
 小学校低学年で、「ダテ」や「スイキョウ」の言葉の意味を本能で理解していた私は、仕事人としての父を尊敬していた。
 父の職業は、貴金属の宝飾品のデザインと加工。すべて機械でつくる製品とは違い、半分職人の手が加わる父の‘作品’は、納品先からも質の良さを買われ、評判が高かった。
 実際、出来上がった18Kやプラチナのネックレスの束は、伊達や酔狂では到達できないほどの気品に満ちており、納品前の星一徹の手によるものとは思えないような繊細な光沢を放っていた。
 
 小学校高学年になると、私もいろいろ学習し、父の噴火を回避するための手段を考えるようになった。
 キッチンの母の様子から、6時厳守の夕餉が危ういと読むや、冷蔵庫にあるものを適当に見繕って酒の肴もどきを準備する。冷えたビールを膳に並べ、5:59に仕事場の父に声をかけ、今度は晩酌を始めた父のピッチとキッチンの母の様子を見比べる。食事の支度に今しばらく時間がかかりそうな場合は、父に話しかけ、自然な会話で必死に間をつないだりもした。こういう場合、私が席を外して母の食事の支度を手伝うよりも、父の相手をすることの方が余程有効なのだということを私はちゃんと知っていた。

 中学~高校時代の私は、相変わらず親の顔色をうかがいはしたものの、以前とは違う感情が伴うようになっていた。
 毎度毎度「6時厳守」の夕餉の支度がギリギリになるような取り掛かり方を繰り返す母。数分食事の支度が遅れただけで目くじらをたて激昂する父。いつも修羅場に居合わせない運の良すぎる兄。
 父を怒らせると家全体の空気が最悪になる。母がかわいそうだからではなく、兄が役に立たないからではなく、まして父に対する畏敬の念からでもなく、私は親の顔色をうかがった。自分が居心地いいように、自分のために振舞っていた。

 だから、今更父と映画など観に行きたいとは思わなかった。しかも「ロミオとジュリエット」など、死んでもゴメンだった。
 「友だちと行く約束したから」
 口ではやんわり断わったつもりだが、よほど形相に物凄い拒絶反応が出ていたものとみえる。その後上映された「ジョーズ」には、私を誘うことなく最初から潔く一人で出かけた。

 b0080718_10354161.jpg「いや~、鮫ってカワイイ顔してるもんだね」と父が感想を述べた。「目がまん丸で、カワイイ顔してるんだよ」
 「そうかな。作り物の映画だからじゃない?」と私は興味なさそうに言った。「映画怖かった?」
 「う~ん、あまり観なかったからなぁ・・・」
 「???」
 なんと、父は売店で買ったカップうどんを食べるのに忙しく、途中映画を途切れ途切れに観ていたという。
 「上映中なのに売店に食べに行ったの?」
 「いや。座席でさ」
 (ーー;)・・・やはり父とは一緒に映画を観に行かなくて正解だった。私は心から安堵した。

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 その頃発売されたカップうどんは、「どん兵衛」か? 
 冷たい娘の代わりに温かいどん兵衛をお供に、映画を‘鑑賞’、うどんを‘完食’した父。それにしても、あの人食い鮫の映画をチラ見しながら物が食べられるという神経、只者ではない。

 結局父と一緒に観に行った映画は、もっとずっと小さい頃に連れて行ってもらった、ゴジラだとかガメラなどの怪獣映画だけ。

 隣の席でうどんをすすられるのは困るけど、今なら一緒に観に行ってあげてもいい。それくらい、オトナになれたんだけど、遅過ぎた。
 親孝行ジョーズな娘でなくて、ごなさい。ふはは。
 
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by vitaminminc | 2008-06-17 11:28 | Comments(0)

溜め息ミサイル

 昨日は特に蒸し暑かった。

 30分歩いて学校から帰るあいだに、すっかりのぼせたのだろう。帰宅して間もなく、ムスコが鼻血を出した。

 小さい頃から年に何回か鼻血を出すムスコ。私も慣れたもので、素早くちぎったティッシュをクルクル巻いていく。

 あっと言う間に出来上がった止血スティックを、すかさずムスコの鼻の穴めがけて突っ込む。

 ふぉ~お・・・


 奮闘する母とは対照的に、のん気に溜め息をつくムスコ。瞬間、

何かめでたい色をしたもんが床に発射された。

 「飛ばすなーッ! 鼻血のついたチリガミなんかーッ!」

 ムスコを叱るときって、どうしていつも笑っちゃうんだろ???

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by vitaminminc | 2008-06-11 20:35 | Comments(3)

かわいい50代

 まずは、コチラをクリック⇒【大竹しのぶ】のテレビCMをご覧ください。

 私はこのCMが大好きである。
 な~んてかわいい50代なのだろう

 昔から耳年増で(そう今では全身年増で)、自分より年上の人が好きだった。
 このCMの大竹しのぶは、声、表情、動作にいたるまで、すべてが、
夏の木漏れ日(資生堂アクアレーベル「夏の木漏れ日篇」より)そのもの。

 彼女は50代という節目に立った時、下を見ずに上を仰いだ人だ。谷底に落ちる小石ではなく、大空に飛び立つ小鳥になった人だ。

 「しのぶさん、待って・・・」
 木漏れ日の中を駆けていく、彼女の後を追いかけたいと思った。

                           私も行きます、あと何年かしたら、貴女のもとへ。
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by vitaminminc | 2008-06-10 09:41 | Comments(0)

ギューギュー

 太木数子が、苦手である。

 政界に君臨しているおっさんのようなヘアスタイルがどーのとか、「天は人の上に私をつくり、私の下に人をつくった」といわんばかりの居丈高な貫禄がどーのとか、タッキーなどイイ男を好む傾向は男色家を連想させるだけだとか、そういう理由からではない。

 以前見たテレビ番組で、人が一生懸命こしらえたものを口にもせず、
 「こんなもんはダメ!」と高飛車に言い放った瞬間から、苦手を通り越して嫌いになった。(どうでもよいが、「嫌」という字はどうして‘女を兼ねる’と書くのかね。)

 その番組というのは、芸能人が課題料理に挑戦し、審査員が料理の出来栄えを判定するというもの。おそらく大半が演出なんだとは思う。が、私に嫌悪感を催させたのは、太木数の子が、
 「食べてみるだけの価値もない」とこきおろした、その理由だった。
 太木数の子は、青木さやかが一生懸命作ったおにぎりを一目見ただけで、こんなふうに酷評した。
 「あんなギューギュー握っちゃったら美味しいわけがない」

 しかし、実際に食べてみたほかの審査員の反応は違った。数の子の手前、大々的に「美味しい!」と誉めるのは遠慮したが、その目は確実に「かなり旨い」と訴えていた。
 ああ、どーせコレもアレもみんなシナリオどおり、演出なのだろう。けど数の子は、演出であれ素であれ、実際こう口にした。
「ギューギューに握ったおにぎりは美味しくない」
 絶大な影響力を持つ数の子が、私にとってはタブーに等しいことを言ったのだ。非常に不快だった。

 幼い頃、私はおにぎりの食べ方がとても下手だった。おにぎりを持つ手に力が入ってしまい、食べている途中でいつも崩してしまうのだった。
 母は幼稚園のお弁当によくおにぎりを詰めてくれた。(今とは全然違い)食の細かった私が、おにぎりなら残さずに食べることを知っていたからだ。
 
 遠足となると、決まって父親が握ってくれた。
 「お母さんが作るおにぎりじゃ柔らかくて、みん子すぐに壊しちゃうからな」
 そう言って、大きな手で、おにぎりを握ってくれた。ちょっとやそっとじゃ壊れない、丈夫なおにぎりだった。
 外で食べるからだろうか? 
 父が握ってくれたおにぎりは、格別旨かった。魔法のように美味しかった。

 社会人になって、再び会社にお弁当を持って行くようになった私に、父は時折おにぎりを握ってくれた。
 それがまた恥ずかしいほど大きくて、実際私は恥ずかしかった。会議室でお弁当包みを広げると、蓋を押し上げるようにして、父のおにぎりが見える。
 ぅわっ、またお父さんが作ったのか・・・。私はいつしか罰当たりの娘に成長していた。同僚はみな人間が出来ていたので、私のおにぎりのサイズに驚嘆しつつ、その作り主が母親ではなく父親だと知るや、「なんて優しいお父さんなの❤」と誉めてくれた。「かわいいお父さんだね」

 それでも家に帰ると、おにぎりのサイズが巨大すぎます、とやんわりイチャモンをつけた。親不幸者だった。
 「バカ言ってら」と父は取り合わなかった。「働きに行ってるんだから、これくらい食べなくてどーする」
 いやいや食べられないわけではないのです、全部食べるとお腹が満ち足りてしまい、午後眠くて仕事になりません。
 「そーかそ-か、ならこん次ゃも少し小さく握ってやろう」
 したり顔で父は言い、数日して握ってくれたおにぎりは、確かに前より小ぶりであった。が、ご飯の量がおんなじで、それを更にプレスしただけ。午後は睡魔との闘いだった。
 ならば残せばいいではないか。自分でもそう思うのだが、どうにもこうにも残せない。親にお弁当を作ってもらいながら、残すなどもってのほか。さすがに抵抗があった。
 それに、どんなにギューギュー握られてても、やっぱり美味しさに変わりはない。それは抗し難い美味しさで、どんなおかずにも負けない、メインディッシュの味がした。

 青木さやかが作ったのは、確かジャコおにぎりだったと思う。彼女はおそらく、(演出ではなく)本当に一生懸命作っていた。
 「一生懸命作りました!」 
 自信作だったのだろう、表情には達成感があらわれていた。
 太木数の子が「ダメだ、こんなの」と食べもしないで隣の審査員に皿を回すのを見て、
 「先生、せめて一口だけでも」と食い下がると、
 見ただけでわかる、と数の子は言った。
 「こんなにギューギュー握っちゃダメ!」
 
 知らんのだろう。愛情込めてギューギュー握られたおにぎりの旨さを。

 今なら、わかる。
 幼い頃、おにぎりが上手に食べられなかった理由。なぜいつもおにぎりを壊してしまったのかが。

 作ってくれた人の愛情を、一生懸命つかんでいたからだ。

 そんな私が握るおにぎりも、父親譲りでちょっとギューギュー。

 
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by vitaminminc | 2008-06-09 18:53 | Comments(2)

かじってわかるアナタの純真度

b0080718_16265352.gifムスメ「ママの宝物は、なあに?」
ワタシ「ムスメがママの宝物よムスメの宝物は、なあに?」
ムスメ「エビオシュ❤」
ワタシ「・・・・・・・」

 ↑↑↑ムスメが3才当時の母子の会話である。
エビオスというのは、ご存じの方も多いと思うが、ビール酵母由来の錠剤。効能効果は、食欲不振、胃弱、栄養補給などの改善、緩和。

 実はこれ、意外にもワンコやニャンコ、そして幼児の好物だったりする。モニターが、幼児4人(男児2+女児2)とワンコ2匹(♂+♀)、ニャンコ3匹(♂1+♀2)だけなので、とても統計とは呼べないのだが、100%の確率で嗜好品となり得た。

 甥と姪がまだ5、6歳児だった頃、2人がムシャムシャと美味しそうに何かを食べていたので、何を食べているのかと聞いたら、小さな手を開いて見せてくれた。汗で茶色っぽく変色しかけた小さな粒、それがエビオス錠だった。

 義姉が苦笑しながら説明してくれた。水で飲むように渡したのに、話を聞いていなかったらしく、直にかじってしまったらしい。以来、すっかり味をしめて、「エビオス、エビオス」とおねだりするようになったという。

 エビオスは、私も子どもの頃よく飲まされた。残念ながら、直に噛んだことはない。大人になってから、1粒もらって味見してみたところ、まずくて噛めないほどではなかったが、美味しいとは思わなかった。
 だからコレを美味しいと思うのは自分の甥と姪だけで、特殊な舌の持ち主なんだろう、くらいに思っていた。

 やがて自分にも子どもができた。試しに直に噛ませてみたら、たいそう気に入った様子。血筋なのか?

 子どもだけではない。昔飼っていた犬がおなかを壊した時、餌に混ぜて与えたら、嫌がらずに食べた。あれも確かエビオスだった。食欲不振に陥った猫も、よけずに食べた。
 動物や幼い子どもたちにとって、ビール酵母の味というのは、大人が冷えたビールをぐびっとやるのと同じくらい美味しいものであるらしい。(私はお子ちゃまなのでビールは苦手だけどね)

 今飼っている2匹の猫も、例外なくエビオスが好きだ。喉をゴロゴロ鳴らしながら、はぐはぐカリカリ食べる。身体が小さいので1回に1~2粒しかあげられないのが残念である。

 そして私は発見する。人間の子は思春期を境に、あまりこの味に執着しなくなる。
 大きくなった甥と姪がそうであったように、高校生になったムスメも、エビオスの丸かじりを卒業した。
 「マズイとまでは思わないけど、歯にくっつくから・・・」
 かつて優しく美しかった母(←私だョ)を押しのけ、宝物という称号を与えたエビオス錠を、あっさり解任したのである。

 ムスコはまだ喜んでかじっている。今度の誕生日以降は、それまで5錠だった粒数が1回8錠に増えることも、きっと歓迎するだろう。

 ちなみにワンコとニャンコは、年齢に関係なく、ずーっとエビオスが好き。

 以上の統計結果から(どこがじゃ)、私は次のように結論するものであります。

 ★さあ、ビール酵母を直にかじってみましょう★

 ①とっても美味しい❤大好物である⇒⇒⇒アナタは無邪気で、とっても純真です。

 ②かじれないことはないが、旨いとは思わない⇒⇒⇒何処かに無垢な心を落としてきたようです。

 ③ぺッ!(吐き出す) まじい!⇒⇒⇒居酒屋タクシー利用者と同じです。悔い改めましょう。


 私は②ですが、できることなら居酒屋タクシーを利用したい考えです。
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by vitaminminc | 2008-06-08 16:32 | Comments(4)

生きる力

 学校の科目にもしも生きる力というのがあったら、私は絶対「5」(5段階評定の場合)を取っていた(に違いない)。

 「生きる力」とは何か。生活していく上で起こりうる、ありとあらゆるシーンに応じて最善策を講じる能力のことである。

 それでは問題。次の場合、あなたならどう動くか。

Q1:超初級者向き あなたは今年度の社内運動会の実行委員に選ばれました。運動会をやる場所は、交通の便がすこぶる悪い反面、レンタル料が格安という都内の某グラウンド。
 実行委員としてのあなたの任務は、東京・千葉・神奈川・埼玉の1都3県から通っている約100名の社員とその家族に、グラウンドまでできるだけ快適にお越しいただくことです。
 任務を遂行するための具体案を半日でまとめなさい。

Q2:中級者向き あなたは都心の新築マンションに、夫と赤ちゃんの3人で暮らしていました。1階にはオーナーの会社が入っており、あなたはその上の階にある、一番日当たりのよい東南角部屋を借りて住んでいました。
 ところが夫の会社が倒産。家賃の安い近県に移り住むことを余儀なくされました。不幸は重なるもので、引越しして間もなく、それまで借りていたマンションの管理会社から、23万円もの請求書が送られてきたのです。名目は「リフォーム代」。早速電話で管理会社に確認したところ、先方の言い分は、
 「エアコンを取り付けていた部分の壁紙が剥がれ、黒かびが発生している。クロス全面張替えにかかる費用」ということでした。
 クロス剥がれに関しては、借りている期間中、むしろあなたの方でクレームを入れていました。現場を調べた当時の担当者は、「結露が生じるのは施工上の問題」としながらも、結局何も対処せずじまい。新築ということで選んだのに・・・と苦々しく感じた経緯があります。
 当時の担当者は離職しており、現在の担当者は、壁紙の損傷理由について「借主が取り付けたエアコンの排水モレによる」との報告を受けているとの一点張りで、まったく譲る気配なし。
 赤子と無職夫を抱え、さらに半年前から原因不明の咳に悩まされているあなたには、金銭的余裕も時間的余裕もありません。この問題を、可能な限り支出を抑えて数日中に一発で解決しなさい。


【Q1模範解答】

 ①マイカーで来る人もいるので、電車で来る人の人数と利用する路線のアンケートを取る。
 ②集合場所となるターミナル駅を2箇所設定する。
 ③タウンページで調べたバス会社を何社かピックアップする。
 ④上記バス会社に電話をして、利用日時、人数、送迎場所を伝えて見積をとる。(ターミナル駅からグラウンドまでの所要時間はバス会社に確認)
 ⑤一番サービスのよさそうな会社を選び、実行委員長に結果を報告する。

【Q2模範解答】
 
 ①1階のオーナー宛に直訴状を書く。
 ★壁紙が最初に剥がれた時の管理会社の対応と、転居後の言い分が違っている。
 ★新築であることを条件にマンション選びをしたにもかかわらず、異常な結露で壁紙が剥がれ黒かびが発生する等、快適な暮らしとは言い難かった。
 ★マンションに住んでから原因不明の咳に悩まされ、3軒目の病院でようやくマイコプラズマ肺炎という診断がついた。黒かびが原因と考えられるが、遡ってまで被害を訴える気持ちはない。
 ★ただ、引っ越した現在もマンション当時の地元友人との交流は続いているので、親しんだ町を気持ちよく訪れたい。

 ②以上4つのポイントを簡潔にまとめ、オーナー宛に配達記録で郵送する。



 もうお察しのとおり、2問とも実は実話。

 Q1⇒実行委員で同じ任務を仰せつかった同僚の男性社員(端正な顔立ちのK大出のお坊ちゃま)に、
 「みん子さ~ん、こんなこと言われてもどうしたらいいか全然わからないよねぇ?」
 と泣きつかれ、<何? 全然わからないと言うアンタが全然わからない>と訝しがりながら、
 「電話帳、持ってきて」
 とアゴで使い、その場でページをめくってメモメモしながら電話をかけ、見積をとった。
 私の横で、ただ突っ立ったままのお坊ちゃまに、①のアンケートを頼みながら電話帳を元の場所に戻してくるよう渡すと、
 「みん子さん、すごいね。前にもこういうことやったことあるの?」と羨望の眼差しで聞かれた。
 あるかいな。生まれて初めてである。バスをチャーターするならバス会社。電話をするなら電話帳。
 当たり前田のクラッカー(古ッ)。

 Q2⇒「管理会社がこんなの送って寄越したぁ~」とダンナに泣きついたが、目を逸らすだけで、
 何も!意見すら言ってくれなかった。ハイハイ、頼ろうとした私がバカでした。

 手紙を出してから3日くらいして、オーナーから丁寧な詫び状が届いた。
 「管理会社に一切任せており、知らぬこととはいえ、大変ご迷惑をおかけしました。さぞやご不快な思いをされたことでしょう。これに懲りずに、地元を訪れた際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。云々」
 慰謝料の提示こそなかったが、リフォーム代は当然無料になった。どうでもいいことだが、ダンナからこの結果に対して「アリガトウ」の言葉はなかった。どうでもいいことだけど。

 で、なぜ今回生きる力について考えたかというと、ムスメがこの手の能力に欠けているからなんである。

 先日、耳鼻科に連れていったのだが、これがお笑いだった。
 4月に受けた学校の耳鼻科検診で、『耳垢栓』と書かれ(要するに耳垢が奥で固まって栓のようになっている状態のことらしい)、治療にいったのである。平日は学校が終わる頃には耳鼻科も終わっているし、土曜は私が仕事だったり、学校行事でつぶれたり…。まあそんなこんなで、三者面談週間だった先週、ようやく医者に行けたというわけ。
 診察を終えたムスメから報告を聞いてビックリ。受付でムスメが書かされた「初診用問診票」と、窓口に提出した学校の検診結果の紙を見比べながら、医師が一言、
 「こりゃ関係ねぇな」と言ったという。
 いったい問診票にどんなことを書けば、医師からそんな言葉が返ってくるのだろう?
 『現在もっとも気になる体の部位はどこですか?』の質問に対し、ムスメが記入した答えは、喉。
 私がひぇー!と叫ぶと、「だって」とムスメ。
 「だって今はちょっと喉がいがらっぽいんだもん」
 聞くまでもなく、次に続く質問は、
 『それは、どのような症状ですか?』で、それにも「いがらっぽい」と書いたに決まっている。嗚呼、恥ずかしい。
 「バカ?」と言うと、「だって」とムスメ。
 「だって本当に今一番気になるのは喉のイガイガなんだもん」などと、しれっとして言う。いったいいくつになったんだ?
 「問診票というのはね、診察してもらう箇所について質問するから問診票なんじゃい!」
 「だって耳なんか、全然自覚症状ないし・・・」
 だっても耳クソもない。
 「だからって、喉を診てもらいに来たわけじゃないでしょがー」
 いっそ耳でも喉でもなく「頭が悪いです」とでも書けばよかったのだ。
 眠くてたまらなかったので、耳鼻科の駐車場の車の中で眠っていてよかった。待合室で「ひぇー!」と叫ばずに済んだからだ。

 大きな声では言えないが、これでもムスメ、私の学生時代より成績だけは遥か上なのだ。みん子さん、どんだけおバカだったんですかという無言の問いかけを無視して断言しよう。
 もしも「生きる力」という科目があったとしたらムスメは絶対「1」だ。まつがいぬゎい。

 PS:本日からとーちゃんは3泊の‘出張’。出稼ぎ労働に行ったのではないことを祈るバカ母&バカムスメなり。
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by vitaminminc | 2008-06-07 18:53 | Comments(2)

凍血2週間

 死者が蘇ったわけでもなければ、切り裂きジャックが出たわけでもない。
 それでも、十分恐ろしい。

 ダンナの勤め先は、サービス産業。だから子どもの学校行事だろうが、妻が熱で倒れようが、休めない。親戚に死人でも出ない限り、休めないったら休めない。当日欠勤などロンのガイ。当然土日も祝日もなく、帰宅は決まって終電ざんす。コレが常でありました。

 ところが、5月23日(金)。終電を逃し、深夜バスを利用して戻って来て以降、馬車馬的勤務に異変が生じ始めたのであるまじろ。(語尾を統一すろってか)

 これまでは、出張明けであっても、翌日は必ず出勤していた。報告書や仮出張手当ての精算等、事務処理をするためである。

 だが、今回は違った。

 ★24日(土):ダンナ、会社をむ。
  いつもの土曜のように朝7時にムスコがダンナを起こしにいくと、「今日は休み」とうめくように答えたらしい。昨日は出張先から直接本社に戻って報告書をまとめていたというし、出張明けくらい家でのんびり休みたかったのだろうと判断する。

 ★25日(日):ダンナ、会社をむ。
  いつもの日曜のように朝7時にムスコがダンナを起こしにいくと、「今日も休み」とうめき声をあげたとのこと。土日続けて休みが取れるなんて、葬式と盆休みを除いては、今の会社に就職して以来初めてである。
 思わず「まさかリストラされたんじゃないよね~」とおちゃらけてみる。が、ダンナは「違うよ」とだけ短く答え、そのまま眠ってしまう。
 ムスメと目が合う。互いの不安を暗黙のうちに確認し合う。

 ★26日(月):ダンナ、出勤する。
  真夜中に玄関チャイムを鳴らされ、爆睡のところを起こされる。家に鍵を忘れて会社に行ったとのこと。
 「気をつけてくれないと、私が明日の仕事に支障を来たす」と文句を言ってみる。
 いつもなら百発百中不機嫌になるはずのダンナに「ごめん」と詫びられ、思わず息をのむ。

 ★27日(火):ダンナ、会社をむ。
  いつものように朝7時にムスメがダンナを起こしにいくと、「今日は休み」とうめいたまま眠っているとのこと。ムスメ蒼白。私も無言。

 ★28日(水):ダンナ、会社をむ。
  いつものように朝7時にムスメがダンナを起こしにいくと、「今日も休み」と答えて寝ているとのこと。ムスメ、私ともに涙目。ムスコもやや蒼白。

 ★29日(木):ダンナ、出勤する。
  ムスメと顔を合わせ、弱弱しく微笑んだのも束の間、いつもなら夜中に帰るはずのダンナが夜の9時に突然帰宅。
 「鍵を家に忘れて出ちゃったから、起こすと悪いんで早く帰った」との弁。
 2階でそっとムスメが私につぶやく。「インターネットカフェって、そう何時間も時間潰せないのかな・・・」
 「昼間は職安に行ってるのかもしれない・・・」遠くを見る目で私もつぶやく。

 ★30日(金):ダンナ、出勤する。
 「昨日は深夜に帰った」とムスメの証言。半信半疑のまま安心しようと思うが、うまく安心できない自分がいる。

 ★31日(土):ダンナ、会社をむ。
 ダンナ、子どもの学校の話題に参加する。結婚以来、自分から参加してくるのは初めて。ムスメ、戸惑い顔。

 ★1日(日):ダンナ、会社をむ。
 休んでいるが、特に身体の具合が悪そうにも見えない。24日以来、休みの日はずーっとパソコンでゲームばかりしている。ダンナのゲーム脳も心配だが、それ以上に不安であるリストラ疑惑を問い質すこともできず、母子の心拍数うなぎのぼり。

 ★2日(月):ダンナ、出勤する。
 やはり9時には帰宅。妙に機嫌がいい。空元気なのでは・・・? リストラされた(リストラされたとして)ショックにより、躁うつ病を発症したのだろうか。
 自殺でもされたらエライこっちゃ。住宅ローンを組むと同時に加入させられる団体信用保険、死亡原因が自殺で保険がおりないかもしれない。死ぬな、とーちゃん。生きてくれ。
 
 ★3日(火):ダンナ、出勤する。
  「工場の視察に行くので、革靴では滑るから」という理由でスニーカーを持参して仕事に出る。一応スーツで出勤していったが、日雇い労働に出るのでは・・・?と不安がピーク。
 自分ももっと収入の良い仕事を探さなければ・・・と思うが、思考回路が停止。日常以外のことに一歩も踏み出せない。
 ダンナ、9時に帰宅。空也の最中を土産に買って帰る。
 半分ヤケになり、1人で3個立て続けにムシャムシャ食べているところをダンナに制止される。

 ★4日(水):ダンナ、出勤する。
 帰宅は夜中過ぎ(ムスメの証言)。ダンナは以前より明るく機嫌がいい。
 こんなに長く嘘をつき通せるものだろうか? ムスメと私、リストラ疑惑を何とかして払拭したい考え。

 ★5日(木):ダンナ、会社をむ。
 再び不安のどん底。私、会社の同僚に相談。一連の異変だけでなく、ダンナの会社が他社に吸収合併されてまだ月日が浅いことなども話す。
 「それは絶対、ハッキリ確認しないとダメですよ。だって家は建替えたばかりだし、お子さん2人もいて・・・」
 仕事から戻ってみると、ダンナ相変わらずパソコンタクト。ゲームジジイ=ゲムジーである。
ゲームばかりしてないで、昼飯くらい作ってくれりゃ~どうなのだ。一瞬湧き上がった怒りを必死で抑える。
 そうだ、ダンナはリストラされたかもしれなくて、躁鬱病かもしれないのだ。
 機を見計らって聞いてみる。
 「リストラ?」と鼻で笑うダンナ。「合併後1年間は人事異動をしないという条件を出していたらしいよ、ウチの会社」
 すると、いきなり週休3日になったりノー残業デーみたいのが増えたりしたのは、吸収合併によるメリットというやつなのか? いや、14日間のうち
半分休んどるやおま変化~!

 ↑↑↑この話をムスメにした。彼女は冷静だった。
 「でも、これまでは休みの日でも、パパの携帯にジャンジャン仕事関係の電話が入っていたよね? なのにこの2週間、まったく、全然、かかって来ないよね」

 ダンナの弁が正しければ、少なくとも向こう1年間は、首の皮がつながっていることになる。
 が、仕事人間だったオッサンが、
 突然惜しげもなく有休を使い始める背景には、いったい何が潜んでいるのでshow?

            048.gifやっぱ・・・リスとトラかいね?
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by vitaminminc | 2008-06-06 19:43 | Comments(0)


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