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ショワいい香り

 昭和で嗅いだ良い香り、あるいは昭和を連想する良い香り──自分にとってのショワいい香りを挙げるとしたら、私は迷うことなくコレ。
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 今は無き花王のブランド=カオーフェザー「オイルリンス」の香りである。

 今では死後になりつつある「リンス」。当時は洗面器に湯を張って、キャップ1杯のリンスを溶かし、その名のとおり髪を「すすぐもの」だった。
 深紅のボディーに真っ白なキャップ。中の液体は透明で、薄いピンク色をしていた。
 しっとりしなやかのクリームタイプを愛用している友だちが多い中、私はあくまでもサラサラのオイル派だった。なぜならコレの香りが大好きだったからである。

 このオイルリンスの香りが忘れられないという人は私だけではないようだ。
 ネットで調べたら、私同様、あの香りの正体を知りたいという書き込みを見つけた。たった一つ寄せられていた回答には、「ラベンダー精製油」とあったが、絶対にラベンダーではない!(と思う)。
 ラベンダーほど自己主張する香りではなかった。はっきり覚えている。もっとずっと軽くて、それこそ髪を撫でる「そよ風」を連想させるような、どこまでも爽やかでやさしい香りだった。
 70年代半ばくらいまで店頭に並んでいたオイルリンス。ブランド廃止とともに市場から姿を消してから早30余年。あの香りは今何処に・・・。
 あの香りにもう一度出会えるのなら、いかにプアな私であっても諭吉の1人や2人、惜しみなく差し出したいとさえ思う。

 私にとってショワイイ香りというのが、実はもう1つある。同じく花王の、「ニベアクリーム」
 ありがたいことに、こちらはまだ健在だ。肌荒れなら医薬部外品の方がずっと優秀だし、決して使い心地が良いわけではない。だからもう何十年も購入していなかった。
 だが先日、眠っていた嗅覚が突然「オイルリンス」の香りを思い出したものの、それが絶対に入手不可とわかった鼻の心の穴埋めにと、ニベアの「香り」だけを求めて買いに走ったのである。
 
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 おお、このデザイン❤まるきり昔のまんまではないか。
 心を震わせフタを開けると──香りもやはり、昔のまんま❤スーハースーハースーハー・・・イイ匂い。ふっ・・・。

 ただし、このリーズナブルなクリームの香りには好き嫌いがあるようだ。ムスメは、とても手に塗る気がしないという。
 「だって百均で売ってるスティックのりとおんなじニオイなんだもん」

 (T▽T)・・・え?・・・そうかちら?
 
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by vitaminminc | 2009-02-28 12:09 | Comments(8)

デイ・ドリーム・ビリー婆ぁ

 会社の同僚の夢の中に、私はときどきお邪魔する(らしい)。

 「今朝、また夢にみん子さんが出てきたんですよ~!」
 同僚が見た夢というのは、こんなだった。

 ドアを開けると、そこは小さなホールになっていて、正面突き当たりに窓があるのを除き、左側も右側も同じように並んだドアでぐるりと囲まれていた。
 彼女が立ちすくんでいると、たくさん並んだドアの1つが開いて、中から寝袋を肩掛背負いした私が出てきた。

 「そのときのみん子さんがすッごくカッコよかったんですよ!」

 窓から差し込む朝陽を浴びて立つ私は、まるでリングで白くなった「あしたのジョー」みたいだったという。

 「いや~、おかげさまでいい夢を見させてもらいました♪」
 「・・・・そう?」
 疑り深~い目つきでいる私に、同僚が補足した。
 「いや、ホントですって。トイレの夢って、ラッキー・ドリームだそうですよ♪」
 
 私は「トイレ」のイメージかい。それに、サンドバッグならまだしも、なぜ「寝袋」なのか。

 トイレの夢に関しちゃ、私は少しうるさい。ムスコの寝小便物語(←ひどッ)「Lの字」で、すでに研究済みである。

 ココロに溜まった愚痴や不満、怒り、過去のこだわりなどを吐き出したいと思う気持の表れです。それらはあなたに必要のないもの。早急に消し去る必要があるようです。公衆トイレで用を足す夢なら、ココロに溜まったものをうまく発散できそう!ただし実際の尿意などから見る場合があり区別して解釈しましょう。(「夢ココロ占い」より)

 「ど~せ寝ながら尿意を催していただけなんじゃないの~?」
 水洗レバーをひねって夢を下水に流すようなことを言うと、
 「大丈夫です」と彼女は自信満々だ。「ただトイレの夢を見たわけじゃなくて、みん子さんも出てきたんですからね」
 
 他人が見た夢なのに、妙に気になる。
 なぜ私は「寝袋」を肩に掛け、トイレから出てきたのだろう。そしてなぜ朝陽なんか浴びちゃって、カッコ良く立っていたりしたのだろう。
 見た者にとって「吉」ならば、出た者にとっても「吉」に違いない。

 そう考えた私は同僚と2人、ヘラヘラと夢見心地で仕事をしたのだった。
 
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by vitaminminc | 2009-02-25 18:44 | Comments(2)

朝グラ少年

 ムスコたちの朝グラ(早朝グランドに集まること)が続いている。不思議だ。

 学級担任が入れ替わり立ち代わりする落ち着かない日々の中、ムスコたち気の合うクラスの男子数人は、早朝地元のグランドに集まってマラソンすることを決めた。
 もっとも「朝マラ」(朝のマラソン)というのは親への口実。スポーツというよりほとんど遊びだ。キャッチボールをしたり、ポコペン(子増やし鬼のようなやつ?)をしたり。その日の気分や集まった人数で、その日することを決めているらしい。
 ある風の強い朝は、頬を真っ赤にして帰って来ると、
 「秘密基地をつくるために場所探しをしていたんだ」と、嬉しそうに報告して寄越した。

 最初は3人で始めたことだったが、今では多い日には6~7人の少年が集まるようになった。
 朝食をとる前の、ほんの40分くらいの時間。彼らは地元のグランドに集まって、一緒に「何かをして」過ごしている。
 これが深夜で、コンビニ前のチバラギ座りだったりするとえらいことだが、彼らの朝は早い。グローブを自転車の前カゴに入れて、白い息を吐きながらペダルを踏み込み向かう先は、朝陽が見守るグランドだ。

──どうせ学校でも一緒に遊べるのに。休み時間だってあるでしょう?

 不思議がる私に、ムスコは言った。

 「この寒い中、早朝グランドに集まるってことがいいんだよ」

 昨日、新しい担任が来たという。
 今月に入って4人目の担任、女の先生だ。
 先生はクラスのみんなに自己紹介をさせたそうだ。

──何て自己紹介したの?

 「え・・・? 趣味は別にありませんて」

 ほかに言うことはなかったのかと言いかけて、止めておいた。4人目なのだ。趣味がないのではなく、言うことがなくなったのだ。たとえそれがその先生にとって初めて聞くことになるにせよ。

 先週だったろうか。去年の夏、林間学校に訪れたときの写真をムスコと一緒に見た。
 後ろの列で立っているムスコのすぐ横に、かつての担任がいた。眩しそうに笑っていた。
 「あれ? この子──」
 先生の足元、前列で座っている1人の男子に目が留まった。4年のときもクラスが同じ、△くんだった。
 △くんは4年のときはいわゆる問題児で、当時の担任にとっては目の上のたんこぶのような存在だった。ムスコの話では、当時の担任が露骨に△くんのことを嫌うので、△くんも必要以上にわざと担任に反抗的な態度をとっているんだと思うとのことだった。
 だから校内で見かける限り△くんの笑顔を見たことはない。顔に表情がない子として、逆に印象に残っていた。
 「こんなふうに笑うんだ・・・」
 △くんの無邪気な笑顔を見ていたら、ムスコの横で眩しそうに笑う担任の声が蘇ってきた。

 「△くんが(研究発表の)グループからちょっと仲間はずれみたいになっちゃってたので、ムスコくんに‘△くんもこっちに入れてあげていい?’って聞いたら快く受け入れてくれて──」個人面談に行ったときの先生の言葉だ。「──ムスコくんにはいつも助けられています。話していて楽しいから、ムスコくんと会話するのが好きなんですよ」

 こんなに楽しそうに笑う△くんを見たことがない。先生はすごい。鼻の奥につーんと込み上げてくるものがあって、私は思わず目をゴシゴシこすっていた。

 「先生、妊娠しましたーッ」
 クラスの子どもたちに、屈託なく発表したという先生。

 日に何度も強いられる、4階の教室までの階段の上り下り。児童と一緒に走り回る体育の授業・・・。

 臨時保護者会で校長の口から聞かされた旧担任の病名は、かつて私自身が二度診断され、二度涙を飲んだ病名と同じものだった。だからこそ、容易に予想ができたからこそ、腹が立ったのだ。もっと慎重に、計画しようと思えばできたはずなのにと。

 ムスコの横に立ち、△くんの斜め上で笑っている先生は、本当に子どもが好きそうだ。そんな先生に悲しい思いはしてほしくない。

 4人目の担任が来たことで、今年度内に旧担任の復帰は「100%無し」と判明した。
 担任について語るとき、ムスコたちが浮かない顔でいるのは、旧担任の母体だけでなく、もう一つの命が心配というのが大きいように思う。
 旧担任の復帰がなくても赤ちゃんが無事だとわかれば、彼らはもっと元気になれる。元気になって、新しい担任のことも広い心でを受け入れられるんじゃないか?(「ま~た女の先生で、怒りっぽいんだよ」と嘆いちゃいるが・・・)

 ムスコたちはきっと否定するだろうけど、学校や放課後だけでは足りず、早朝にまで集まるようになったのは、やはりそういった「心もとなさ」や「ぽっかり感」が根底にあるからだと思えてならない。

 ガンバレ旧担任! 神様、どうかどうか、先生の赤ちゃんをお守りください。お願いします! 
 
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by vitaminminc | 2009-02-24 13:10 | Comments(6)

瞼のキミ

 感謝と訂正:脳内の砂漠化が進み、ピーターの一ファンとして有り得ない間違い(←ピーター・フォンダとアラン・ドロンの区別もつかなくなったらしい)をしでかしておりましたため、下記の内容を一部(っていうか画像)を訂正しております。
 また、世間的には有り得ない間違いもココでは有り得るのだと気づかせていただきましたことに快感を覚え感謝し、心より御礼申し上げます。
 どうかどうかこれからも、お見捨てなきよう、懲りずに(私の老化防止のためにも)ご指摘くださいませ~。大歓迎でございますぅ~❤ふはははは・・・
(いよいよヤバイな、私の脳内砂漠)

 1月に入ってからずっと、自宅⇔職場まで往復歩いている。
 三日坊主の私にしては怪現象である。歩きながら頭の中で唄うのは、斉藤和義の「歩いて帰ろう」。

 つるの剛士が4月に出すというソロアルバム「つるのうた」は、つるちゃんの好きな曲ばかりを集めたカバーアルバムだが、その中にこの「歩いて帰ろう」も入っているという。前からつるちゃんのオツムの中身に自分と同じ匂いを感じていたが、やはり同類だったか。

 去年からアリナミンのCMソングとして流れている「あぁ 無情」と「おつかれさまの国」がヒットして、紅白にも出場するなど、ちょいとした斉藤和義ブームだ。おかげで忘れかけていた想いが再燃してしまった。

 実は、「歩いて帰ろう」(94年発売)が、当時フジテレビの人気子ども番組「ポンキッキーズ」で本人映像と共に流れているのを見た瞬間、斉藤和義の身体の一部に恋してしまったのである。
 細身なので、まるで嵐の二宮くんの近未来像かというくらい小柄で華奢に見えてしまうが、斉藤くんの身長は、180cmを超える。
      ▼といっても私が一目ぼれしたのは長い背骨ではなく、薄い瞼の方である。
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 薄い。光沢を放つほどに、薄い。本当は大して薄くないのかもしれないが、薄そうに見えるところがたまらない。

 中学生の時に入れ込んだピーター・フォンダ(好きだったなぁ・・・レナウンの「シンプル・ライフ」のCM)も、伏せた瞼が美しかった。神経質なのと繊細なのとの境目のような二重(ふたえ)のライン。たまらない。
 ピーター・フォンダも斉藤和義も瞼が薄くて長身だが、‘しっかりタイプの姉’がいるという点も共通している。
b0080718_11205380.jpg ところで、ピーター・フォンダは私を裏切らなかった。しばらくお目にかかれないまま、中学生から30代後半の子持ち女へと変貌を遂げた私の前に、ピーターは現れた。
 2才のムスコの映画館デビューに一役買った「きかんしゃトーマス/魔法の線路」の中で、若い頃のイメージそのままに、美しく神経質そうな老人となって私を感激させたのである。

 きっと斉藤和義も、今のイメージのまま老いるに違いない。母性本能を睫毛でくすぐるように、瞼はあくまでも薄く、切ない光沢を帯びて。
 斉藤くんが1966年生まれというのは意外だった。せいぜい36or7くらいかと思っていた。

 私の瞼は、緞帳のように厚く渋い。
 
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by vitaminminc | 2009-02-21 13:28 | Comments(6)

ムスメば都

 ある朝のこと。
 鳴り響く携帯のアラームを止め、ベッド横の机の上に手を伸ばした。手探りで眼鏡を引き寄せ、上体を起こしてゾッとした。
 どうしたことだ。目の前がかすんで見える。階段の手すりを頼りに1階まで降りていったが、足元がおぼつかなかった。
 もしかして、自分は病魔に蝕まれているのでは? そういえば最近ずっと体調が芳しくなかった。
 顔色を確認しようと思い、洗面所の電気をつけた。恐る恐る鏡を覗き込んでみると、なんとそこにはムスメの眼鏡をかけた私が映っていた。度が合っていなかっただけかい!?
おのれムスメめ、またしても私の部屋で仮眠をとったな。

 成長期のムスメ(高1)は成長ホルモンのせいだろうか、時々耐え難い睡魔に襲われてはちょこっと仮眠をとる。15分か多いときは小1時間、フラッと2階に姿を消したかと思うと、たいてい私の部屋のでかいベッドに潜り込んで、スーピースーピー眠っているのである。
 「なんで(すぐ向いにある)自分の部屋で寝ないの!?」
 いくら注意しても暖簾に腕押し、「は~い」と寝ぼけながら答えるだけで、次の日にはまた性懲りもなく私のベッドで眠っている。
 「やめてよー。お風呂に入る前にここで寝るのはー。外から持ち帰って来た花粉やウィルスを布団の中に持ち込まないでって言ってるでしょーッ!!」
 「なんでぇ~~?」とムスメがのらりくらり言い返す。この後に、‘ママの布団で寝たいんだもん’と可愛く続くのかと思いきや、
 「(花粉やウィルスがつくのが嫌)だから自分の布団で寝たくないんだよ」
 などと言ってのけ、再び瞼を閉じて寝入ってしまうのである。がるるるる・・・。

 先日も、浴室の窓辺に放置していた文庫本を父親に見咎められ、雷を落とされたばかりである。ムスメは父親から「陰陽師」を借りているのだが、風呂に浸かりながら読んでいるうちに、またしても例の睡魔に襲われたらしい。
 「人の本をこんなふうにしやがって! 詫びの一言はないのかぁぁあッ!」
 こっぴどく叱られたムスメがシュンとなって居間に戻ってきたとき、私は思わず噴き出した。なぜなら、ムスメが文庫本を湯船の底に落とした翌日、私とムスメで「この悲惨な状態は絶対パパには見せられないね」と誓い合ったばかりである。「浴室には置きっぱなしにしないように気をつけよう」と。
 それなのに、嗚呼それなのに、2人揃って浴室に置き忘れた。
 つまり、ダンナは浴室の窓辺に2冊の文庫本が置いたままになっているのを目撃したわけだ。正確に言えば、2冊のうち1冊はムスメが私にまた貸ししたもので、2冊ともそれぞれムスメと私が風呂の中で居眠りをこいて湯の中に落としている。
 ただし、私は「ハッ!」とすぐに目を覚まして救出したので、私が落とした1冊の被害は外見上はあまりよくわからない。
 ところがムスメが落とした1冊は、ムスメの眠りと共に約40分間も湯船の底に沈んでいたので、それこそ本が妖怪化したらこんなになるだろうと思うくらい、本の厚さが3倍に膨れ上がっている。見るも無残な姿である。
 「これはひどい、あまりにもひどい」と2人で深く反省し、本の持ち主を極力傷つけないよう、そのうちブック・オフで同じものを買うなどして罪を償うしかないだろうと話していた矢先のことだった。
 母娘2人して隠蔽作戦を練ったにも関わらず、2人揃って窓辺に置きっぱなしにするというヘマをやらかした。
 「1冊はママが落としたんだよって言わなかったの?」とムスメに聞いたら、
 「見ただけじゃ落としたってわからないのに、わざわざ2冊とも落としたなんて言うわけないじゃない」
 ムスメは殊勝なことを言った。「それにママまで落としているってわかったら、パパの怒りは2倍じゃ済まないよ。ただでさえママがいないとき、‘おまえたちがこんなにだらしないのはママに似たんだな’って苦々しそうに言ってるんだよ──」

 ゴホン、ま、不愉快な話題はコレくらいにしておこう。
 ムスメ(とバカ妻)に自分の大切な本を風呂の底に沈められたにも関わらず、次の出張先から帰ってきたとき、ダンナがムスメに渡した土産は「陰陽師」の最新刊であった。
 「ママも文庫本を撃沈させた1人だよ」とチクっていたら絶対こうはならなかったはずである。
 ちなみに私への土産は「たこわさ」であった。

 さて、このように居眠り上手で世渡り上手のムスメ、14日のバレンタインデーにうちに遊びに来たカレからも、おいしそうなお土産をいただいた。
 「今年は逆チョコが流行ってるんだってね」と何気に言ったムスメの一言に触発されて、なんとムスメのカレはカレの手作りのオレンジムース・デザートを持参した。
 すごく大きなドーナツ型の容器を保冷剤でくるむようにして持ってきた。私もご相伴に預かったが、たいへん美味しかった❤
 あ、ムスメもチョコ・マドレーヌのようなもの(?)をこしらえて用意していたのは言うまでもない。

 で、最近私はムスメにある取引を持ちかけられた。
 「コレ40円で買わない?」

 それは、1000円以上の買い物でもれなくもらえる100円分の割引券だった。近所のドラッグストアが期間限定で行っているキャンペーンで、期間中1000円以上お買い上げのお客様に限り使えるという割引券である。
 なぜか40円と引き換えに100円の割引券をムスメから受け取ったが、コレを後で知ったダンナが呆れていた。
 「なんだ、どーせムスメはもう自分じゃ1000円以上の買い物なんかしないんだろ? 普通はあげるもんだ。持っていたってしょーがないものを40円で親に売りつけるとは──」
 私が「それもそーだ」と急に目が覚めたように言うと、ムスメはニヤリと笑って、
 「何言ってるんですか奥さん、60円得したようなもんですよ」
 と悪徳商法みたいな口調で笑うのであった。
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by vitaminminc | 2009-02-19 17:39 | Comments(6)

不完全燃焼CM

 アットローンのCM「すっきり編」を見るたび、
 「下の句はどーした」とツッコミを入れたくなる。

 大塚寧々がビルの屋上で、
 「すももももももーーーッ」
 と叫ぶアレだ。

 寧々先輩に促された後輩(もしくは部下)の男性社員、彼女を真似て、
 「すももももももーーーッ」
 と叫ぶ。

 バッカもん!と私はツッコミを入れる。そこは、
 「桃のうちーーーッ」
 と返すところだ。・・・・ったく、言われたことしかやれないんだから。ぷんぷんぷん。

 なのに寧々ったら、甘い。
 「それでいいのよーーーッ」
 ときたもんだ。

 よかねーだろ!? 
 シメはどーした、シメは!?

 このCMを見るたび、残尿感のようなものを覚える。スッキリするどころか見る前より不快になる。私だけなのか?

 借りたら返す! 
 借りて、更にまた借りたりしたら、アット味の悪い思いをするのだということを、若い諸君はこのCMから学ぶべきである。うぎーーーッ!
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by vitaminminc | 2009-02-15 16:46 | Comments(8)

思考迷路

 ちょっと遠くの店まで、車で出かけた帰り道。
 
 家の近所のスーパーに寄って、買い物をした。

 家に戻ると、庭でいつも出迎えるはずの、わが愛車の姿がない。

 やっちまった。

 つい、いつもの習慣で、スーパーを出るとそのまま歩いて帰っちまった。

 車を取りに行く前に、荷物を玄関の中に置いて行こう。

 ところが、どうしたことか、玄関ドアが開かない。

 自分の手もとを見てみたら、車のキーが握られていた。

 私はそれを玄関ドアに向け、キーレス・エントリーのボタンを押していた。


 会社でもカミまくりだ。

 電話の向こうのユーザーに、

 「3箱(さんぱこ)ですね?」と言うつもりが、

 「3ポコですね?」と言っちまった。


 「お身体のためには・・・」と言うつもりが、

 「お身体のタマには・・・」と言っちまった。

 隣のデスクの人は、

 「たった2文字でこんな目に遭わせるなんて、
 卑怯だ」と、

 涙を拭き拭き私を恨んだ。「笑っちゃって仕事にならない・・・」

 何かがズレている。
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by vitaminminc | 2009-02-13 18:01 | Comments(8)

華麗なるシュート

 先週金曜日の放課後、北風がゴーゴービュービュー吹き荒ぶ中、小学校に足を運んだ。
 ムスコのクラスのみ、臨時保護者会が開かれることになったからだ。

 というのも、2月に入ってまだ日が浅いというのに、すでに担任が3人目という異常事態に陥っていたからである。理由はこんな感じ↓↓↓

 ①もともとのクラス担任A(20代半ば)がご懐妊。
 しかし!体調すこぶる悪く、1ヵ月以上の安静が必要との診断が下され、長期療養に入った。

 ②副担任B(20代半ばの女性教員)が担任代行。
 しかし!信じられないことに、主要科目の算数と国語を教えた経験がないときた。
 そのため、同学年の他のクラスの先生方が、かわるがわるムスコのクラスで算数と国語を教えねばならなかった。

 ③このままでは他クラスの授業にも支障を来たすということで、教務主任C(30代後半男性)が、暫定的措置として担任となる。

 ムスコは①のA先生にたいへんに可愛がってもらっていたので、A先生が学校に来られなくなって寂しそうにしていた。

 ②のB先生は更年期にはほど遠い若さにも関わらず短気だったらしい。ただでさえ、突然担任がいなくなって不安定になっているであろう子どもたちのことを、しょっちゅう怒鳴りつけていたそうだ。
 「なんでこんなことで?って・・・怒り出す理由がわかんねー」とムスコは言っていた。
 小5の算国が教えられないで、どうして副担任でいられたのか? 私もその理由がわからねー。

 ようやくいい先生に巡りあえた! ③の教務主任Cは面白くてビシバシ授業を行うらしい。
 ムスコもムスコと仲のよい友だちも、みんなC先生を歓迎していた。

 だが、臨時保護者会に出席して知らされたことは、「臨時教員の配置を教育委員会に要請中」
という内容だった。
 「むろんこのまま教務主任が3月の終了式まで通して担任をやるというのが一番望ましいんですが──」と校長が弁明。
 教務主任がこのまま担任を代行し続けるのは無理なんだそうだ。来年度に新しく導入される教育システムの準備に追われていて、大変忙しい身だというのである。
 「──そういうわけですので、保護者の皆様には、どうか(この先さらに担任が替わる予定であることを)ご理解いただきたいと思います。何かご質問のある方は・・・?」
 出席していた保護者全員、押し黙っていた。
 「では現在担任を代行している教務主任から挨拶を・・・」と教頭が教務主任に目配せ。
 「えーー、教務主任のCです。宿題は××を出してあります。子どもが‘宿題ないよ’と言ったら嘘ですからね、しっかりやらせてください、月曜にテストします。それから集金袋も配ってありますので──」
 
 言いたいことは山ほどあった。ほかの保護者も同じだったろう。
 でもこのまま教務主任が担任を続けるのは無理だと言い切る3人を相手に、いったい何が言えるだろう。失望感だけが教室内に立ち込めていた。

 「子どもたちが、かわいそうです」

 言えなかった一言が鳩尾にひっかかっていた。何だかやたら息苦しかった。
 家に帰って4人目の担任のことについてムスコに話すと、ムスコはすでに知っていた。昼間のうちに教務主任から「そのうち担任が替わる」ことについて聞かされたという。

 頭で理解できることであっても、心は勝手に傷つきもする。

 A先生。おめでたいことに水を差すつもりはないのですが、インフルエンザが猛威をふるうこの時期に妊娠初期を迎えるというのは、胎児にとっても危険極まりない。無謀です。
 面談でも子どもたちのことをよく知ってくださっているのがわかりましたし、クラスもよくまとまっていたと思います。ムスコはもちろん、私も先生のことを信頼していました。
 こうなったらかつての担任の、せめてもの責任として、絶対絶対丈夫な赤ちゃんを産んでください!子どもたちが無用に自分たちを責めることがないよう、心して安静に努めるべし!

 B先生。私が子どもの頃は、音楽と家庭科と図工以外は全て担任が教えてくれたものです。たぶん平成の現在もそうだと思います。
 校長は「経験がない」と擁護していましたが、力不足を否応無しに知る事態になって、子どもたちに当り散らしたということはないですか?
 この時期子どもたちに一番必要だったのは、先生の愛情です。それがわからないようなら、転職を考えろ。

 C先生。「学校経営方針」の骨組みを考案されたのは、立場的に、もしやC先生なのでは?

 ・分掌の組織力の向上と相互連携の深化
 ・教職員の積極的な学校経営への参加

 ご多忙なのは重々承知の上。敢えて言わせてください。「学校経営」の中で、「子どもたち」の位置づけって何なんでしょうか。上記の2項目、実践してこそ意味があると思います。

 
 「つまんね~」を連発していた日曜日。久しぶりにブロックを出してムスコに「何か作れ」と提案したら、トム・ソーヤみたいなツリーハウスをこしらえた。

 また、11日早朝。ムスコは仲の良い友だちと突然「朝マラソン」をした。5時半に起きて、子どもグランドに集合。
 でも朝マラは名目。実際はグランドをぐるぐる歩きながら、他愛ないおしゃべりを楽しんだらしい。 
 休日だけではない。今日学校から帰って一緒に遊んだときに、明日の朝も集まる約束をしたという。

 走ることも、寒いことも、早起きも苦手な男児3人。早朝に子どもグランドに集合して、ぐるぐるウォーキングをしながらトーキング~とは。
 なんだかお互いに胸のポッカリを埋め合おうとしているような気がする。そんな彼らは最近、
 「華麗なるシュート」というパフォーマンスをしては腹を抱えて笑い合うらしい。仲間の誰かのオリジナルなのか、テレビで芸人がやっていたのを真似たのか定かではないが、目の前でコレをやられると確実に笑える。
 よろしければ、みなさんもぜひやって♪
 私もやった。ムスメが爆笑しながら携帯のムービーに撮ったのを見て、自分でも笑って危うく失禁しかけた。

 1.向こうにゴールがあると想像し、目の前のエアボール目がけて小走りに進む。
 2.蹴る足を後ろに引くと同時に、両手を10時10分の方向にバッとキレよく伸ばす。
 3.エアボールを蹴ると同時に両腕を下にキレよく振り下ろす。
   この時、両手のひらは前向きに、腕は7時25分の方向。
   口と目は閉じ、顎を上に向け、自己陶酔しているようにフィニッシュをキメるのがコツ。


             まだ見ぬ4人目の担任へ。
             先生、この子たちのエアボール、受け止めてやってください!
             ゴール手前で、劇的なキャッチをお願いします!
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追伸:なにやら原因不明のへこたれ病にかかり、改めて人の心のありがたみが身に沁みる今日この頃です。
 昨日も地元の超やさしい友人(あいがとー!)が、私に効くとっておきの気付薬を‘夢中で’持ってきてくれました。
 漫画本❤嬉しかったです~。その中の1冊に、「大阪マウンテンブルース」(集英社クイーンズコミックス)がありました。
 大阪フリークの私のこと、前に買おうとしたけどあいにく品切れで、入手し損ねたブツですから、それはもう餓えた野獣のようにガブリ読み。
 全編大阪弁で語られているというだけでも天にも昇る心地よさだというのに、なんと(当時行けなかった)70年代大阪万博へも連れて行ってくれました。
 何を隠そう、私は映画「20世紀少年」のケンヂたちの子ども時代を観て、懐かしさのあまり涙を流した人間。「大阪マウンテンブルース」の名わき役・成川ワタルくん(小学3年生)に限りなく近い世代で永井豪の「ハレンチ学園」の愛読者でもあった私が、下ネタ全開のワタルくんにときめかないわけがないのです。
 ワタルくんが鼻血と一緒にブーッと飛ばした矢は、私の心の臓に突き刺さったまま。当分抜けそうにありません。
 いいなぁ、ワタルくん❤かわいいなぁ。好きだなぁ。

 
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by vitaminminc | 2009-02-12 18:48 | Comments(2)

春は・・・

 バイオリズムでいうところの低迷期とでもいうのだろうか。
 どうも半月ほど前から調子がすぐれない。
 最初それは体調面でのみ自覚していたことなのだが、先週あたりからは気分的にも
 「んん~?」
 という感じになってきた。
 ここ2、3年、しばらく能天気状態が続いていたものだから、ずーっとこのままいくのかもしれないと思っていた。そう、翳りのないオンナのまま一生を終えるのだろうと錯覚していた。
 だが、私も鬱鬱とした何かを身にまとい、笑い声より溜息の方が多く出る日もある。人並みの人間だったのだということを改めて認識した。

 幼児がよく口にする言葉が、私は好きだ。
 「そうだ! いいこと考えた!」
 「いいこと」というのは、たいてい大人から見れば「それのいったいどこが?」と首をひねりたくなるような、取るに足らない‘何か’である。それで当人は目を輝かせ、夢中になって「いいこと」を分かち合おうとする。
 折り紙の折り方をちょっとだけ工夫して変えてみたとか、このお菓子はこんなふうに食べるとおいしいんだよ、とか。そんなささやかなときめきを披露してくれる。

 「そうだ、いいこと考えた」という発想は、幼児期特有のものらしい。甥っ子も姪っ子も、私の子どもたちも、誰に教えられたわけでもないのに、まったく同じ言葉をよく口にした。そして木漏れ日のようなその口癖は、小学校に上がってしばらくすると、自然に唇から遠ざかっていった。フェードアウトしていく時期も共通していた。

 幼児の口癖に比べて、大人がよく言ったり聞いたりする言葉には、どうして夢がないんだろう?
 「どうして?」
 これは幼児も大人も同じようによく口にする言葉だが、理由はまったく違う。幼児が言う場合は好奇心から。大人が口にする場合は非難を含んでいることが多い。

 あぁ、大人になってずいぶん時が過ぎた。自分はもちろん、すぐそばで「いいこと」を教えてくれる天使もいなくなった。
 これといった原因もわからないまま、ただ鬱鬱と陽が昇り、鬱鬱と日が沈む。

 本日、ゲゲゲの鬼太郎みたいに髪が伸びた息子を伴って、気分転換に美容院に行った。前回髪をカットしてからまだ二月。1シーズンに1回行けば上等の私としては、異例の速さだ。
 オートシャンプーの美容院に行って技術料金ケチったばかりに、伸びれば伸びるほどカットの下手さが気になっていた。
 そこで、以前行っていた美容院に足を運び、いつも以上に満足のいくカットにしてもらえたのだが、それでも鬱鬱が晴れない。
 別に鏡の前に用意されていた雑誌がなぜか主婦の友社の「ゆうゆう」で、その表紙を飾っていた見出しが、

 ●「うつな気分」と上手につき合う
 ●「ひとりの老後」を楽しむ心得
 ●「老けない人」の生き方作法
 ●いつまでも結婚しない息子&娘たち

 だったからではない。一瞬、そうか私は初老性うつ症候群なのかと錯覚しかけたけれど、すぐに正気に返り、間違って手にした「ゆうゆう」を手放した。げほっ。
 先生はほかの美容院に行ったことがバレバレの、私のトップの髪を指ですくい上げながら、
 「ここはどうしましょう?」と苦笑いしながら聞く先生に、
 「どうにかしてください」と苦笑いして答えるだけの元気はあった。

 ヘアスタイルはどうにかなったが、相変わらず鬱鬱したまま家に帰った。

 でも、そんな憂いを秘めた私を元の私に戻してくれる、嬉しい出来事が待っていた。

 郵便受けに、大好きな「ラクちゃん」の絵葉書が届いていたのだ。
 春は まだ けーへんの?
 天を仰ぐ、かわいいラクちゃんのイラスト❤うぅ・・・。

 来たで、ラクちゃん!
 絵葉書に乗って、春が私んとこに来たで!
 ほんま嬉しい、おおきに。
 あぁ、癒される・・・❤
 
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by vitaminminc | 2009-02-07 23:06 | Comments(14)


日々の暮らしに「ん?」を発見


by みん子

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