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深夜バス奇譚

 ダンナがその女を最初に目撃した晩は、こんな状況だったそうだ。

 深夜バスで遭遇したという。

 仕事が長引いてJR/T線の終電に間に合わなくなると、ダンナはターミナルのO駅から自宅最寄り駅まで、深夜バスを利用する。

 不思議なことにはその女、バスの発着所であるO駅から一緒に乗り込んだわけではない。

 途中の停留所──降りる客はいても乗ってくる客などいない場所──で、ただ1人乗り込んできた。

 そして、大声で、こう叫んだ。

 「すみませぇん! 電磁波アレルギーですので、申し訳ありませんが、携帯の電源を切ってくださぁい!」

 なにしろ深夜に運行しているバスの中である。

 残業で疲れ果てているプログラマー、得意先の接待で気を使い果たした営業マン、クダの巻きすぎでカメレオンになりかけている酔っ払い・・・。

 聞こえないのか、聞こえても無視しているのか。

 反応しない者がいるとみるや、女は運転手に詰め寄ると、自分の窮状を訴えて車内アナウンスを強要した。

 仕方なく、運転手はマイクのスイッチを入れた。

 「乗客の中に電磁波アレルギーをお持ちの方がいらっしゃいます。携帯電話をお持ちのお客様は、電源をお切りくださいますよう、ご協力をお願いします」


 その女とは、その後も深夜バスで何度となく出会った。

 決まって途中の停留所から乗ってくる。

 深夜である。ひと気もないような停留所から、中年の女が1人で乗り込んでくるのである。

 いったい何の仕事をしているのか。知る由もないが、水商売でもなさそうである。

 ダンナの知る限り、バスの運転手もはじめの2、3度までは、女の要求に従って車内アナウンスで呼びかけた。

 しかし、そのうちに無視するようになった。

 私が抱いたのと同じ疑問をバスの運転手たちも抱いたのだろうか。

 乗客全員の携帯の電源を切らせたところで、意味がないのでは?
 
 バスの中には、次の停留所を知らせる電光掲示板、降車ボタンなど、様々なサービスがある。

 それらの電気系統設備からだって、電磁波は出ているに違いない。

 そもそも、電磁波アレルギー(電磁波過敏症)の大半が、心因性のものと考えられているそうではないか。

 

 バスの運転手の強力が得られなくなってからというもの、その女は自力で訴えて回るようになった。

 バスに乗り込むや否や、吊革を伝って車内を移動して、一人ひとりに携帯の電源を切ってくれと懇願。

 「しかも」と前置きをした後で、滅多に笑わないダンナが「くっくっく・・・」と笑いを呑み込みながら言った。

 「保冷バッグによく使われるような銀のクッション材──おそらく電磁波を遮断するためのものなんだろうけど──アレのでかいヤツをそのまま時代劇の物乞いか樹の腹巻きみたいに胴体に巻きつけて、真ん中をヒモで・・・ヒモでだョ、ふふっ、縛ってんだョ、スゲー姿だョ、目が点だョ」

 「人間海苔巻きか?」

 「そうそう、今でこそコートに隠れて見えない・・・といっても着膨れているから絶対あの下に巻きつけてるな・・・夏場なんか銀色のシートむき出しのまんま! 我が目を疑うョ」

 私は数年前にマスコミに取りざたされた、ある集団のことを連想した。

 「もしかしてその人って、●ナ●ェー部の人なんでは・・・」

 「オレも職場でその奇怪なおばちゃんのことを●ナ●ェー部おばちゃんて言ってるんだ」

 
 物騒な世の中である。

 電磁波を回避する以前に、そんな夜更けに女性1人で停留所に立つことを回避してはどうかと。
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         菰巻き




 

 
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by vitaminminc | 2009-12-27 16:29 | 人間 | Comments(6)

人生楽アリャ?

新しいプリンターを購入しました。年賀状裏面の印刷はバッチリ。色もきれいに出て、超ご機嫌です。

ところが、ハガキ表面の宛名印刷がうまくいかないんです。(涙)

黒一色の文字だけのくせに、イラスト&写真入りのフルカラー印刷よりも、印刷速度が4倍もかかる。

おまけに住所録の筆頭AさんからDさんまで、ちんちんたらたらと4枚印刷してから以降、ピタリと停止。

うんともすんともいわなくなりました。どないなっとるんや、われ。

何度も電源を入れ直し、リセットした後に挑戦してみたのですが、全然ダメです。ダメダメダメージ。

あろうことか、こちらの指定を無視して、やり直すたびにDさんだけを吐き出します。

Dさん宛ての年賀状が、すでに5枚。あっはっは。あっはっはっは。

実は、裏面のデザインに使用したソフトと、住所録を仕込んであるソフトは異なるのです。

表は何の問題もなく高速印刷ができたのですから、こりゃ住所録のソフトがイカレタにちげーない。

そう思いまして、仕方なく表のデザインに使ったのと同じソフトに、住所録もお引越しすることにしました。

ところが、データの移し替えで簡単にお引越しができるかと思いきや、不可能なことが判明。

いや、PCに明るい人ならデータを移し替えることくらい、へのカッパなのでしょうけれど、私の頭は暗黒星雲。

だから地道に1件1件、住所氏名を手入力しております。そうさ、最初はみんな手入力なのさ。

プリンターを新しくしたので、去年の3倍速で年賀状が刷れるかと思ったのに。そうはイカの塩辛でした。

はっきり言って、手書きで宛名を書く方が早いに決まっています。

でも、今苦労しておけば、来年は楽して宛名印刷ができるのです。

そういえば先週でしたか。花の女子高生のムスメが、朝食を食べながら歌を口ずさみました。
人生 楽ありゃ 苦もあるさ~

ご存じ水戸黄門の主題歌ですが、ムスメが口ずさんだのは、替え歌の方です。

なんでも小学校5、6年のときにクラスの男子が流行らせたという、しょーもない替え歌。
人生 楽アリャ 屁も出るさ~

 「楽=へのかっぱ」ということでしょうか。意外に奥が深いとはいえ、朝っぱらからこんな唄を口ずさむとは。

しかし、私もムスメをたしなめるには説得力を欠いておりました。 

 ♪ぶっぶぶぶ・ぶっぶぶぶ・ぶっぶぶぶぶぶぶぶぶぶ・・・

つい、合いの手を入れてしまっていたんですね。半ば無意識に。(←バカ)


本日、住所録を手入力している間中、ずーっとこの替え歌が頭の中で旋回していました。(←バカバカ)

河童のように屁は出ませんでしたが、溜め息は出ました。

苦楽を共にする、なんて言葉があるように、楽と苦は切っても切れないものなのか。

くらくらしてきました。

今夜はこのくらいにして、明日また住所録のつづきを入力することにします。 ♪ぶっぶぶぶ・ぶっぶぶぶ・・・
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by vitaminminc | 2009-12-24 00:05 | Comments(0)

めざせ!健脚ばーさん

 仕事の帰りは、悪玉コレステ対策として、30数分かけて歩くようにしている。

 今日もてくてく歩いていた。

 私の前方で信号待ちをしていた女性が、青信号で歩き出したと思ったら、突如立ち止まって後ろを振り返った。

 「がんセンターへ行くには、もっと先? ここは曲がらない?」

 「はい」と私は答えた。「次の信号を右に曲がって、その先を左に曲がってください」

 「ありがとう──」女性は完全に言い終わらないうちに、早くも前に向き直ると、すごい速さで歩き始めた。

 それにしても速い。なんて速さだ。

 60代半ばくらいのその女性は、みるみる私の視界から遠ざかっていった。

 あらら。なんで? 

 小さくなった女性は、車が途切れた隙に、素早く道路の左端に移動した。

 右折するのだから、さっきのまま道路の右端を歩いていればよかったのに・・・。

 道路の左端には、有名な和菓子店がある。そこでお見舞い品でも見繕うのだろうか。

 だが、女性は和菓子の店には目もくれず、軽いランニングのようなスピードで通り過ぎて行った。

 まずい。何か勘違いしている。

 右に曲がるべきところを左に曲がったりしたら、辿り着けやしない。正反対ではないか。

 車の往来が激しくて、道路を横断するのに少々手間取った。

 道路の左側に移るや否や、私は走り出した。

 いつも同僚に「どこかに一泊するの?」とからかわれている、不必要にデカいバッグ。

 こいつが邪魔をして、思うように身体が動かない。
 
 もどかしい足の運び。加速不能。永遠に続く助走。

 いい加減おっぴろがっていた女性と私との距離が、やっとこさ縮まってきた。

 「すみっ、まっ、せんっ」

 「すみっ、まっ、せんっ」

 走りながら、必死に呼び止める私の声に、女性がようやく気づいてくれた。

 「あ、あの──(はぁ)──信号を──(はぁ)──左じゃなくて、右、です」

 「あら、そりゃどうも~!」女性が目尻を下げた。「よかった~、教えてもらって♪」

 「左側に、渡られたのを──(はぁ)─見たので──」

 「それでわざわざ?」

 「お速いんですね──(はぁ)──なかなか、追いつけなかった(笑)」

 「ごめんなさいねぇ、急いでたもんだから」

 薄くて面長。どこか柿の種せんべいを想わせる顔が、ニッと笑った。

 「その信号を右に曲がったら、一つ目の手押し信号ではなく、その先の大きな信号を、左です」

 「ありがと、そこを左ね」

 「いえ、そこは右です右、そしたら大きな信号『がんセンター入口』という交差点を、左、です!」

 「右で、左ね、ありがと──」

 健脚ばーさんは、最後まで言い終わらないうちに、早くも運動靴を履いた足を踏み出していた。

 (ここからがんセンターまでは結構ありますよ。みなさん、バスを利用しますけど・・・)とは言わなかった。

 健脚ばーさんには無用に思えた。それに、入院患者の病魔を払い除けるに十分なパワーも感じた。

 
 善いことをした、という満足感よりも、初老の女性になかなか追いつけない己が情けなかった。

 どうせ毎日歩くなら、もっと己に厳しく、左右の足の運びを半端ねー速さに改めねばっ。


 健脚ばーさんの道中の無事と、入院している方の快復を心から願った。
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by vitaminminc | 2009-12-17 17:41 | Comments(2)

右脳と左脳が右往左往

記憶力の使われ方がおかしいと指摘されたことがある。

自分でもそう思う。

絶対にわすれてはならないことをコロッと忘れる。

大切な書類を持っていったら、記入モレがあった。

予めモレなく記入した問診票を、肝心の健康診断に持っていくのを忘れた。

スーパーでお買い物。レジで支払おうとしたら「財布を忘れて愉快なサザエさん」になっていた。

子どもたちをカラオケに連れて行く日=「ムスメの期末試験が終わってすぐの日曜」と、

友だちとランチに行く日=「13日」がまったく同じ日であるってことに気づかずにいた。

日程変更を快諾してくれた、心が広く慈悲深い友よ、本当にありがとう(涙)


確認を怠って大切な物事を忘れてばかりの日々を送っているくせに、

忘れたことが招いた結果に関しては、確認などしなくても実によく覚えている。

それはきっと、ある程度のショック(恥)を伴うことにより、その瞬間だけ脳が活性化するからだ。


そんな赤っ恥まみれの最近の記憶の中、もっとも恥ずべき記憶はコレ↓↓だ。

スーパーBで、ネット入りみかんが通常299円のところ、金額訂正して259円で売られていた。

いつも買っている店=スーパーAで、昨日同じようなみかんを299円で買ったばかりよ。悔しいわ。

でもどうせ子どもたちがすぐに食べ切ってしまう。お安いから、もう1袋こちらで買い足しておきましょう。

みかんを買って車に乗り込み、ふと近所のドラッグストアのことを思い出す。

そこの店ったら、「おや安い」と思って買っても、店頭表示価格とレジ価格が一致しないことが多いのよね。

「本当に259円になっているかしら?」猜疑心から財布を開けて、レシートを確認してみる。

なんとなんと! みかんが299円のまま打たれている~。

なによなによ、259円て表示しておきながら、元の値段のままじゃないの。ぷんぷん。

面倒くさいと思いながらも、癪に障るので、再びさきほど並んだレジのお兄さんのもとへ。

「あのぅコレ、299円のままなんですけどぉ」

お兄さんはレシートを受け取ると、「ややや!?」という目でレシートをガン見。

「そこのみかんですぅ、259円になってますけどぉ・・・」みかん売場を指差す私。

「ぷはッ」

お兄さんは噴き出した。

そしてレシートを返しながら私に言った。

「このレシート、うちのじゃないです」

「え!?」と小さい自分の叫び。

ショックを受けたせいで、にわかに頭が回り出し、私はすべてを理解した。

「すいませんっ、出直して来ますっ(もう来ないけど)」

レシートは、前日の日付。スーパーAのものだった。

スーパーBのレシートは、みかんと一緒にレジ袋に押し込まれていた(私が自分で入れたのだがな)。

柄にもなく確認しようとして、正しい金額で打たれていないと判断したのは、左のおバカ脳か?

頭に来くるべー、その先の確認を省いて車から降りたのは、右のおバカ脳なのか?

どっちにしても、かなり狂っている。

「でもいいや、眼鏡とマスクしてたし・・・」

つぶやく母親に、子どもたちがドン引きした。

「またこの店に(買い物に)来るつもり・・・?」
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by vitaminminc | 2009-12-12 17:30 | Comments(0)

自ギャグ的顛末

え~~~、先日わたくし、ムスコの近未来を占ってめ~りやした。
上のムスメが通っている県立中高一貫校に、出来たら、出来ることなら、下のセガレも入れたいなーと思いまして、抽選会に行って来たわけです。

はじめにマークシート形式でも何でもいいから試験を行って、ある程度受験者を絞ってくれればいいのですが、ココの学校はそうじゃない。最初に抽選を行って、一気に受験者数を絞るってんですから、運に身を任せるよりほかないわけです。中には入る気も受かる気もまったくないにも関わらず、冷やかし半分で抽選に来る人もいると聞くのに。いい加減、しょっぱなから抽選という理不尽なやり方、改善してほすいもんだヮ。

会場に行ってみて驚きやした。受験希望者数が、ムスメの年のなんと半数以下! 
キレイ事を並べていた教育方針も、説明会の回を重ねるに連れ、「いいですか~、ココに入ったら勉強が大変ですからね~」的ニュアンスを強調する向きに変わっていき、そうした現場の本音のようなものが、ようやく口コミで浸透してきた証なんでやんしょーか?

しかも! 近隣の市立中高一貫校の受験と(ソコの市民に限り)併願が可能なことから、入学希望者がそちらに流れ、合格してもコチラの入学を辞退するという哀しい事態を考慮。今年は受験者数の枠を拡大して、プラス20人! いつもの年寄り・・・チガウ、年より受験者数を20人も増やすというではありませんくゎ!

分母が減って、分子が増える・・・携帯の電卓で計算しますと、ムスメの年の倍率12.5倍に比べ、たったの4.9倍。受験できる可能性が、ムスメの年寄り・・・チガウ、年より2.5倍も増える計算になりやす。(この算数計算、合ってるんかいな)

それなのに、嗚呼それなのに、落選しやした。そう、受験する前に、受験資格を失ったんでありんす。
許せムスコよ、ムスコよ許せ。めそめそ。

だけど正直、ムスメの時とは何もかもが少しずつ違っていた、というのも事実。抽選倍率云々以前に、私自身の心の内に、不純物がいっぱい入り込んでいたんでやんす。

ムスメの時には、学校説明会に行って、すっかりその環境に惚れ込んだ私は、「こ・・・ココこそムスメにふさわしいガッコである!」と思い詰めるまでになりやした。
しかし、ムスコの時は違ってやした。はじめの頃は欲が出て、私立受験に心が傾いたくせに、ツーと言えばカー、ビンと問えばボーと応える家庭の事情により、私立受験を断念。県立中高一貫校1本に鞍替えしたんでやんす。抽選に通らなければどうしようもないくせにのぉ。

神様はお優しかった。世の中そんなに調子良くはいきまへん。私のショックをやわらげるために、抽選会に行く前から、アチラコチラに「落ちますョ」的メッセージを散りばめてくださっていたんでやんす。

①先月中旬、受験希望票なるものを学校に提出。受験希望票には何度も何度も皿と化した目を通し、不備のないことを確認したにも関わらず、提出したとたん「ココ、電話番号の記入漏れがあります。今ここでご記入ください」と指摘された。暗い予感にさいなまれ、帰途マイカーが蛇っぽい走りをしていたような気が。

②抽選会には独りで臨む! が信条だったのに、職場の人に「抽選会、一緒に行ってもいいですか?」と無邪気に誘われ「嫌じゃ」と断われなかった私。
抽選結果が2人同じなら問題ないが、違った場合、その後ひじょ~に気まずいことになりはしないか???
前の晩からそればかりを心配する羽目に。あはは~。

③抽選会当日の朝、のんびり起きてきたダンナに、「アレ? 今日はどこかに行くの?」と聞かれ、「(何とぼけたことぬかしやがる)抽選会!」と怒りを堪えて答えた。
 「え? もう新型インフルエンザ、受けられるようになったの?」と再び寝ぼけたことを言われたので、「注射じゃなくて、抽・選ッ!」と叫んだ。何だか空回りしている我が身を実感。

④抽選結果そのものよりも、抽選会の日だというのに朝から友だちと遊びに行くムスコが朝一で心配したことは、「抽選会なのに遊びに行ったりして、パパに怒られないかなぁ?」というものだった。
大丈夫だ、おまえのとーちゃんは抽選会のことなど頭にないョとムスコの頭を撫で、どら、お小遣いをあげようかねと財布を開けて小銭をつかんだら、あろうことか、手が滑り、よりによって5円玉が転がり落ちた。ご・・・ご縁がぁぁあ~ん!

⑤そうだ、こうなったら招き猫しかない! ムスコが修学旅行で私への土産(出資者も私だが)に買って来てくれた招き猫のキーホルダーを、心臓に一番近いからと左のブラ紐に取り付けようとしたところ、やはり手が滑ってちりめん生地の招き猫がコロンコロンと階段を転げ落ちていった。あひ~~~! なぜか階段の上で呆れて笑っているムスコ。

⑥先週、出張先から戻ったダンナが、試供品としてもらってきたウコン・ドリンクを「」と思い込んだ私は、「運がつきそうだから私がっ」と横取り。抽選会当日の朝飲むために、大切に冷蔵庫に保管しておいた。
ところが決戦の朝、冷蔵庫からアルミ・ボトルを取り出してみると、それは「ウコンの力」ではなく「飲み友」という名のウコン・ドリンク。(私はもともと酒は飲まないんだがなぁ・・・)何となく空振りしたようで、テンション下降~。

⑦抽選会場にて緊張のあまりムスコの抽選番号をド忘れする。手持ちの受験希望票の番号を確認したところ、どう読んでみても読むなという語呂にしかならない。おまえは当選番号となって読み上げられたくはねーのか!と受験希望票に虚しいツッコミを入れながら、無理矢理だけど「読むぜ」と読めなくもないか・・・というようなことを手の汗拭き拭き考えていた。

とまぁ、そんなこんなで、嫌な予感が的中。一緒に会場に行った職場の人も仲良く落選。あぁ、おんなじ結果で良かっ・・・いいわけねーやん。なんでやねん!?

ちなみにムスメの時は(後で気づいたのですが)、ちゃ~んと神様から「当選するョ」のメッセージが込められた伏線、受験希望票の提出日より半年も前に張られていました。
ムスメの受験希望票の受付番号(←これが受験できるか否かを決める抽選番号となる)は「122」。
その年の5月、国道「122」号線の交差点で信号待ちをしていたら、何をトチ狂ったか、いきなり前の車が後方確認もせずにバックしてきて、私の車に当たった❤ではありゃ~せんか。前の車は先頭で信号待ちをしていたのですが、少々前に出過ぎていると思ったらしく(←下手)、必要以上にバックして(←どこまでも下手)、私のカー・エアコンを(ぶつかった衝撃で)破壊してくれやした。もちろん補償はバッチリ。でもこの時ムスメの近未来も保証してもらっていたなんて❤当時の私は知る由もなかったんですぅ。

 「セガレよ」と、その晩私はムスコに言いやした。「落ちちまったもんは仕方ない。ジモチュー(地元の中学)に行って、自力で這い上がってくれぃ!」
その時私に見せたムスコの笑顔のやさしさ&可愛らしさといったら! 「キラリ」という効果音まで聞こえたようでした。ヤツァ本当は、いつも遊んでいる仲間と一緒に、ジモチューに行きたかったのかもなぁ。私の手前、口では「残念だったね」と言ってはいるけど、よく考えたらまるで他人事みたいなセリフ。

抽選会の朝、遅く起きてきたムスメ(どこまで緊張感のない家族なんだ)も、弟の性格を熟知してか、こんな結論を出しているんでやんす。
 「ヤツは入れたとしても、怠けてばかりいるから、きっと1学期中に落ちこぼれるタイプだ」(母も同感)

そうだな、そうだな。ムスメより精神年齢が低い分、まだまだ遊び足りないと感じてしまうかもしれないな。下手にお膳立てしてやってもムダにするだけ。荒波に揉まれて、「これじゃあかん」と自ら覚醒せざるを得ない状況が、一番効くのかも。

昨日は落選で受けた心の傷を癒すため、身体に鞭打ち日曜出勤。なのに、PCに必要文書を入力中、私はもちろん、隣で私の画面を覗き込んでいた同僚も、思わずあんぎゃ~ッ!と叫ぶ事態に。「恩恵」という言葉を入力しようとして、ローマ字の「O」と「I」を打ち間違えたからでやんす。

今回、結果的にムスコのために保持していた(はずの)運はまだ使ってまへん。しっかり保管して、高校受験のときに使おうと思いやす。
子の将来を願うバカ母の行脚は、果てしなく「つづく」のでありやした、へぃ。
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by vitaminminc | 2009-12-07 10:37 | 子ども | Comments(8)


日々の暮らしに「ん?」を発見


by みん子

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