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身長は慎重に

4月にムスコの高校で、恒例の健康診断があった。
身長と体重測定も行われる。
その晩私は、帰宅したムスコに期待を込めて聞いた。
「身長、伸びてた?」
一年前に測った時、ムスコの身長は、178.8㎝だった。
腰痛か膝痛で通院した際、ムスコのレントゲン写真を診た整形外科医に、
「そろそろ身長は止まったんじゃない?」的なことを言われはした。が、もしかしたら惰性であと2㎜くらい伸びたかもしれないのである。いや、そもそもムスコは姿勢が悪い。
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しゃんと背筋を伸ばしたら、去年の時点で大台に達していたかもしれないのである。
ムスコはニヤッと笑って、私を見降ろしながら答えた。
「縮んだ」
「その若さで!?」
「しかも8㎜」
「え!? じゃあ178㎝になったってこと?」
「イエス」
「どうやったら8㎜も縮んだりするの!?」
「すぐ横が内科でさ」
「???」
「俺の隣で、胸に聴診器を当ててるんだよ」
「???」
「はい、息を大きく吸って~~~」
「!!?」
「吐いちゃったんだよ、つられて、つい」
「まさか」
「その、ふぅ~って吐いた瞬間に、頭測るヤツ下ろされて、ジャスト178㎝(笑) ハッ」

──身長を測る時は、息を大きく吸って、吸って吸い続けろ!

 以上、ムスコの8㎜ フィルム  
 じゃなくて、8㎜ チヂム をお届けしました。

追伸:ムスコが、食べ終えた食器を運ぶ時に、皿に醤油が残っていることも考えず雑に運んだため、床に点々と醤油がこぼれ落ちました。もちろん、自分で拭かせました。そして、使用済みウエットティッシュをゴミ箱に捨てる際、ヤツはなぜかよろけて(下を向いて拭いたから頭に血が上ったんですかね)壁にぶつかり、ちょうどそこが照明のスイッチのあるところだったので、居間の電気が消えました。
「こぼさなくていいものをこぼし、消さなくていいものを消す──」
暗がりの中、私が重々しくつぶやくと、ムスコが電気を点け、満面に笑みを浮かべて言い返しました。
「うっせー、ババァ!
 とことん楽しいムスコです。



 


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by vitaminminc | 2015-05-13 10:51 | 笑い | Comments(0)

お礼参り

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てへへ。
私と眠眠の寝室には、骨になった眠眠が瞑っております。

火葬した翌日、最後にお世話になった、眠眠を痛い口内炎から救ってくれた、あのA医院に、お礼の挨拶に行きました。骨になった眠眠を連れて。もちろん、ほかの患者さんの飼い主さまがギョッとしないように、大きめの手提げ袋に入れて、待合室では人目にふれないよう気を付けました。

先生は、もう私がなんのために来たのかわかっておいでのようでした。
「無事に、このようなカタチになりました」と言って手提げ袋から骨壷を取り出して見せると、先生は生きてた時と大して変わらない仕草で骨壷を撫でてくださいました。骨壷を伴ってやってくる変な人間は私くらいのものでしょー。
「最期の最期に、一緒に居られる時間を大切にと言っていただき、眠眠を無用な苦しみから少しでも解放させてあげることができました。先生には本当に感謝しています」
嗚咽しそうになって、やっとそれだけ言うと、先生は言葉少なに、ただただやさしい目でちょっと笑って、うんうんとしきりに頷いておられました。

私はホネ眠眠が入っていたのとは別の、もう一つの大きな手提げ袋から中身を取り出し、診察台の上にそっと並べました。
それは、輸液を入れるための注射器、眠眠の皮膚に突き刺してきた翼状針などです。B病院で大量に購入し、余らせてしまった未使用の医療器具でした。目にするのがあまりにツライしろものなのでした。
「家に置いておいてもただ劣化させるだけなので、引き取っていただればと──」
「はい! 喜んで使わせてもらいますよ」
「助かります。ありがとうございます。この子の供養にもなります」

そのあと先生は、ちょっと言い淀んだように2秒間ほど右手人差し指を刑事コロンボのように額に当てて、
「あの、ワタシの知り合いに、有名な住職がいて──別に有名なのは関係ないんだけど、このような骨壷の祀り方を前に教わったんですよ」と話し始めました。
それによると、ペットの祀り方は人とは違うのだそうです。現世で一緒に暮らしていても、ペットと人は、帰る場所(あの世)が異なるので、人と同じように祀ってしまうといろんなもの(あやかしとか邪霊?)が寄ってきて、愛するペットの成仏の妨げになるので気をつけるようにと住職から言われたそうです。
何をどう気をつけるのか──。

 1.骨壷とか遺影は、床より高い台の上に並べてよい。
 2.お花やお水などのお供物は、床に置く(ただし、敷物は敷いてよい)
 3.お線香も床に置くが、線香立ての中には灰ではなく、砂か土を入れる。

「ワタシも専門家ではないんで詳しい理由はこれ以上説明できないんですが、親しい住職がわざわざ教えてくれたことなので、ワタシも家ではずっとこのやり方でやってます。宗派によっても違うでしょうし、もちろん信じる信じないは自由ですよ」

先生はその寺を紹介したわけでもなんでもないので、私に伝授してくれたところで先生自身には何のメリットもありません。
なので素直に従うことにしました。ただ、線香立てについては、灰に立てるタイプのものではないので、結局灰はもちろん、砂も土も使っていません。
床に直接お供物を置くのは抵抗がありましたので、眠眠が元気だった頃に、フードと水を並べて置いたトレーを置いて、そこにお供え物を置きました。早い話が、生きてた頃のスタイルそのままに。
 
四十九日には、先達が眠る地元のペット霊園に、納骨に行く予定です。




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by vitaminminc | 2015-05-10 18:06 | Comments(2)


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