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デル・アミーゴ!

「ゴミというのは、一人一人が──」


ムスコ(大学1年生)が、静かな声で切り出した。

思い起こせばすでに10年余り。
小学1年になった或る秋の日。
ムスコは家から少し離れた場所にある集積所まで、ゴミを運んでいく係となった。
雨の朝も、風の朝も、雪の朝も。
朝っぱらからクソ暑い真夏の朝も。
多少ウンザリした表情を見せることはあっても、文句も言わずに来る日も来る日も。

子猫(←昨年春没/享年10歳)を飼い始めたことがきっかけだった。
猫トイレの掃除をムスメ(姉)に、ムスコ(弟)には家のゴミ出しを命じたのである。
猫のトイレ掃除は、タイミングの関係でかなり得である。
ムスメが家の外にいる間に出た糞尿は、私が始末しないわけにはいかなかったからだ。
それに比べてムスコのゴミ出しは、中止になったためしがない。
あまりにも重いゴミが出た場合は私が出しに行きもした。
が、小学3年生頃からは相当重いゴミであってもムスコが頑張って出しに行った。
軽度の反抗期にあった中学校の3年間も、ムスコは黙々とゴミを出しに行った。
遠距離通学で、まだ暗い早朝に家を出なくてはならない、高校の3年間も。

そのうち、「なんで俺だけが?」と疑問をぶつけてくる日が訪れるのではないか。
長いことそんなことを密かに案じていた。
今うちにいる猫(うずら)は、私と一緒に寝起きする部屋から出たがらない。
今日もドアを全開にしてみたが、廊下にあったおもちゃを自室に持ち込んで遊んでいる。
だから当然トイレも私の部屋にある。
休日ムスメは私の部屋で大の字になって昼寝するくせに、とうに猫トイレの掃除を放棄。
それをムスコが知らないはずはない。

ついに、ゴミ出し辞退宣言か!?



「──自分の出したゴミと向き合う、
ビッグチャンスだと思いますねぇ」

本田圭佑の物真似をするじゅんいちダビッドソンの声真似をして、
ニヤリと笑ったムスコ。
「あ~~~めんどくせー」と言いながら、いつものようにゴミを出しに行ってくれた。



やがてムスコは独立してこの家を出ていくだろう。
年老いた私は、毎朝ゴミの袋を見るたびに、泣いてしまうかもしれない。
小学1年のおチビだった時分から、何年も何年も、
何年も何年も何年もゴミを出しに行ってくれた。
その素朴なやさしさを想って。




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追記:外猫のモフ、疥癬治療失敗。2回目の薬のあと、パタッと姿を見せなくなった。



by vitaminminc | 2016-05-26 16:26 | 笑い | Comments(0)

朝の私の頭

朝起きて、まず最初にすべきことは、仏さまにお水とお仏飯をお供えすること。

今朝も、そうしたはずだった。

しかし、お線香をあげようとして仏壇の前に立ってみたら、お仏飯が見当たらない。

お水だけはお供えしてある。

なぜ?

お水だけではない、ご飯もちゃんとよそった記憶があるのに──。
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キッチンと仏壇の前を行ったり来たり。

「あれ~? おかしいなぁ、どこ行っちゃったんだろう」

するとムスメが言った。

「なんか、私の(斜め)前にお供えしてあるんだけど」



なぜなのか~? (←池上彰風)

「ま、しばらくコレに気づかず食事していた自分もどうかと思うけど」

とムスメはニヒルに笑った。

それより10分ほど前、私は箸立てに歯ブラシが立っているのを見つけ、ムスメに因縁をつけた。

ムスメは、エンピツ立てに歯ブラシを入れていたという前科がある。

だがよく見ると、それはムスメの歯ブラシではなく自分の歯ブラシだった。

「す、すまぬ・・・」

素直に詫びた清き心が、ムスメの食卓にお仏飯を供えさせたのか?

ダンナ、ダンナの母、ダンナの父、ダンナの母の伯父伯母夫妻──。

お仏壇の中の皆さまは、こんな嫁のことをどう思っていることやら。





≪外猫経過報告≫
モフは3回目の薬を飲むべき昨日も今日も庭に現れなかった(涙)。
代わりに、鼻がひしゃげるほどの異臭が玄関ポーチのマットから放たれていた。
モフとは別のドラネコ(♂)が、我が家の小庭を縄張りの一部として、
時々マーキングしくさるのである。
そのせいで恐れをなしたモフが近寄れなかったのではなかろうか。
ドラネコもモフも同じ外猫同士。差別したくはない。
が、玄関に放尿されるのは断固拒否する。
ヤカンに湯を沸かして熱湯をかけないことには臭いがとれないのである。
ドラネコくん、頼むからマーキングするの止めて~!
モフくん、二日遅れでもいい。3回目の薬を服用しに来ておくれ~!






by vitaminminc | 2016-05-13 08:46 | 人間 | Comments(2)

モフの経過報告

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最初の服用から、およそ一週間経過した、哀れなモフ。

春の嵐が吹き荒れた翌朝、ひょっこり姿を現した。

どうなんだろう? 少しは好転しているだろうか。

険しかった表情が、少しやわらかくなったように見える。

相変わらず、時折痒そうに身体を掻いている。

脱毛がさらに進み、地肌の見える範囲が広がってきた。

肌は角質化しているわけではないようだ。

つまり、重症ではないということだ。

本来であれば、最初に疥癬薬を与えた日から、ちょうど一週間目に服用させたかった。

でも、モフは毎日現れるわけではない。

何日も空けてしまうよりはと思い、一日早かったけれど、この日エサに薬を混ぜた。

ところが、やけに食が細くて、半分以上残してしまった(とほほ。。。)

すぐに食べ始めたので空腹だったはずなのに。

薬の味がよほど嫌なのだろう。

それとも、副作用で食が細くなってしまっているのか。

モフは、しばらく庭の隅にとどまって、私が車を洗うのを眺めていた。

そして昨日と今日、モフは一度も姿を見せなかった。

どこでどうしているのだろう。

来週で最後。何とかして薬を与えたい。

そして、あのゴージャスで見事な黒い毛並みに戻してあげたい。

by vitaminminc | 2016-05-06 23:34 | 生きもの | Comments(0)

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by み茶ママ