あの日見たアニメの名前を私は危うく忘れかけていた

 徒歩通勤の途中。
 国道に差し掛かる交差点で信号待ちをしていたら、目の前をインパクトのある車が走り去っていった。
 それはローバーミニ的姿をした可愛い薄茶色の車で、「超平和バスターズ」という書きなぐり調の文字がボディーマーキングされていた。

 この場合の「超」は、「平和」を超えているのか、「バスターズ」を超えているのか。そもそも平和を退治してしまうということは、平和ではないということになるな。オイオイ物騒だな。
 そんなことをぼんやり考えながらも、なぜか妙に懐かしい感覚に包まれたのだった。

 12時間後に、突然思い出した。
 「超平和バスターズ」の正体を。
 昨年のちょうど今頃から6月まで、フジテレビ系で放映されていたアニメである。
 岡田磨里さんの小説「超平和バスターズ」が原作。
 私はアニメのタイトルに惹かれて、内容もわからぬまま毎回録画しておいたのだった。
 アニメのタイトルは、

     
あの日見た花の名まえを
     僕達はまだ知らない


 内容は、ウィキより──幼い頃、宿海仁太、本間芽衣子、安城鳴子、松雪集、鶴見知利子、久川鉄道ら6人の幼馴染たちは、かつては互いをあだ名で呼び合い、「超平和バスターズ」という名のグループを結成し、秘密基地に集まって遊ぶ間柄だった。しかし突然の芽衣子の死をきっかけに、彼らの間には距離が生まれてしまい、それぞれ芽衣子に対する後悔や未練や負い目を抱えつつも、高校進学後の現在では疎遠な関係となっていた。
 高校受験に失敗し、引きこもり気味の生活を送っていた仁太。そんな彼の元にある日、死んだはずの芽衣子が現れ、彼女から「お願いを叶えて欲しい」と頼まれる。芽衣子の姿は仁太以外の人間には見えず、当初はこれを幻覚であると思おうとする仁太であったが、その存在を無視することはできず、困惑しつつも芽衣子の願いを探っていくことになる。それをきっかけに、それぞれ別の生活を送っていた6人は再び集まり始める──。


 夏休みに入って、私たち(私とムスメとムスコ)は録画しておいたアニメを観た。若者の間では大変評判だったらしく、現在もなお根強いファンを抱えているようだ。子どもたちは私のグッジョブ(録画しておいたという功績)を大いに讃えたものである。アニメのタイトルが「超平和バスターズ」だったら録画していなかったろう。原作者さん、ゴメンナサイ。

 放映開始前には秋葉原で「超平和バスターズ」のステッカーが配布されるなど、相当な力の入れようだったことがわかる。そして実際、アニメは極上品であった。背景はみずみずしさに溢れ、とにかく透明感が際立っていた。悲しいくらい美しかった。
 エンディング・テーマなんか#secret base~君がくれたもの~だもんね。キュン。

 私が今朝見た車は、その制作関係者のものだったのだろうか。
「超平和バスターズ」のロゴは、主人公たちの秘密基地の梁にナイフで刻まれた文字である。車体の色は、そのイメージを崩さないよう、材木のごとき色をしていたけれど。


 放映から1年。録画しておいたヤツを、再び観てみたくなった。

<追伸>デーガクから帰って来たムスメに、今朝「超平和バスターズ」のロゴ入り車を見たという話をしたら、
「どう考えてもそりゃイタ車だ」と笑われた。
 のみならず、私の頭の中で12時間も「超平和バスターズ」=「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」につながらなかったことを知って驚愕された。
 「奥さん、相当ヤバイですよ。アタシなんかこの間思わずつぶやいちゃったもん・・・」

 私という母の名前は、ムスメの友人の間ではヤバイ頭を持つ者としてすでに知られている。
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Commented by ラク母 at 2012-04-28 16:41 x
なんとリリシズム溢れるタイトルでしょう!
あえてこんなタイトルを冠したアニメ制作者、そしてそれを許したプロデューサーはえらい~。
ワタシも見たくなりましたですぞ。
Commented by vitaminminc at 2012-05-04 17:07
❤ラク母さま❤
一週間のご無沙汰でした。据え置きヒドシでございます(陳陳謝謝っっ)
で、ございましょう? ソソラシドレド?ってな感じで
そそられてしまいましょう?
タイトルって重要だなぁ~と改めて感じた次第です。
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by vitaminminc | 2012-04-25 21:30 | Comments(2)