3つ子

 それは、まったくの偶然でした。

 どこかで子猫を産み落としたミケ母さんが、そのねぐらと私の庭とを往復していることは明らかでした。

 まんまを食べ終えたほかの3匹が、庭でまったりとしたひとときを過ごし始めても、ミケ母さんだけは別でした。

 食べ終えるが早いか、あっという間にいなくなります。子猫たちの元にすっ飛んで帰るからでしょう。

 私がねぐらを見つけたのは、太陽がまだ沈みきっていない明るい夕刻でした。

 鳴き声が聞こえたからではありません。草むらの中に、白っぽいモノが見えたのです。

 それは、卵でした。卵は全部で3つありました。

 でも、鳥のものとは違い、まん丸の球体をしていました。

 まるでウミガメの卵のようです。

 私は咄嗟に、ミケ母さんを連想しました。卵はミケ母さんが産んだものに違いありません。

 ああ、よかった。

 心からそう思いました。

 卵なら、家に持ち帰ることができます。

 オットに見とがめられたら、

 「これはピンポン玉です」

 と答えればよいのです。

 そして、私が卵の面倒を見ている間に、ミケ母さんには避妊手術を受けてもらいましょう。

 私は3つ並んだ卵を大切そうに抱きかかえると、にこにこして家に戻りました。

 自分の部屋の、暖かい西日が射す窓辺に並べ、ほっとひと安心しました。

 今までの気苦労から解放されて、くつくつと笑いがこみあげてきました。

 あんなに心配していたなんて、バカみたい──。
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──みたい、が余計でした。

 なぜなら、アラーム音で、現実を知らされたからです。

 猫が卵を産みますかいな。。。

 前の晩、ムスコの体操着を干すときに、ズボンのポケットに卓球の球が入ったまま洗ったことに気づいたせいでしょーか。

 こんな夢を見ております。
 
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by vitaminminc | 2013-05-03 23:57 | 生きもの | Comments(0)

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by みん子