浄化槽の神

何か忘れちゃいませんか?

そうでした、トイレの顛末を忘れていたざんす。
トイレ詰まりを確認したお水系トラブル業者(←サンドイッチマンの金髪の方を柔和にした感じ)が、「浄化槽がいっぱいになってるからだと思うんですよね」と診断しました。「土日は(汲み取りは)やってないから、すぐに電話して、月曜にでも(汲み取りに)来てもらったほうがいいですよ」と。

嘆かわしや。昭和の香りぷんぷんの「汲み取り」という言葉。
お察しのとおり、この近辺には下水が通っていません、いまだにですよ(怒)。家を建て替えてからは、合併浄化槽という、大型浄化槽のお世話になっています。トイレのみならず、家庭排水の全てを清水に換える、頼もしいヤツであります。
その合併浄化槽の、食道にあたるところまで、食べたものが詰まっていて、うまく胃に下がらない状態? だからゲップのような異音がするのでしょうか。
業者が帰るや否や、私はすぐに浄化槽を管理している会社に電話を入れました。年4回、3ヵ月ごとに浄化槽を検査(管理費用年間2万7000円)して、夏場は防虫剤(実費)を取り付けたり、浄化槽の沈殿物が溜まったら、汲み取り(実費)の手配をしてくれます。
「先月検査に来ていただいた時に、汲み取りが必要だということは何も仰っていただいていなかったんですけど──」
私は焦り丸出しの声で、トイレが詰まり気味で、業者に診てもらったら浄化槽がMAXだからだと言われた経緯を説明し、すぐに手配してくれるよう頼みました。
「お待ちください──」電話に出た女性が、我が家の浄化槽のデータを確認します、と言いました。「ああ、11月××日に伺いましたが、その時点では汲み取りの必要はない状況ですね。合併浄化槽の汲み取りは、3年に一度、人数の多い家庭でも2年に一度くらいなんですけど──」
そして、担当者が昨年末に定年退職したため、新しく担当になる者に連絡を入れます、と言われました。
新担当者の携帯から、まもなく電話が入りました。今度の担当は若そうです。
「トイレの修理に来た人に(浄化槽が)いっぱいになっていると言われたんですか? 今、自分でも端末でデータを確認してみたんですが、まだ大丈夫のはずなんですよね。第一槽と第二槽の両方見てないんじゃないのかな。今から15分くらいで伺います」と元気よく請け負ってくれました。
新担当くんが、チャイムを鳴らしました。
「今、浄化槽の蓋を開けますから、奥さんも一緒に確認してください。自分、説明しますんで」
すごくテキパキした好青年です。
「こちらが、排水が直接流れ込む第一槽です。一見、確かに上の方まで溜まっているようには見えるんですが、ここのパイプ──第二槽とつながっている、このパイプに届いたら、汲み取りが必要、ということになります。先月の記録でもそうでしたが、まだ大丈夫です。もちろん、頻繁に汲み取るお客様もいらっしゃいますが、一回に3万円ちかく費用がかかりますから、必要になったらで十分です。その修理に来た人って、いくつくらいの方でしたか?」
「30代後半くらいに見えました」
「う~~~~ん、たぶん浄化槽の専門ではないんでしょうね」20代の青年がかすかに苦笑しました。
そして、トイレの水が引っ張られるのは、一時的にトイレの使用量が増えるなどして水かさが増したのが原因として、バルブを調整してくれました。実際、実家の母が年末遊びに来たので、トイレの使用頻度は上がっていました。トイレから外の浄化槽までが至近距離にあり、ダイレクトに流れ込むことも理由の一つのようです。詰まっているからとバケツの水をドバドバ流した私の行為は、絶対にやってはいけないことだったようで。
「ちょっと心配なので、自分もこの目でトイレを見させてもらっていいですか?」
青年は私に続いてトイレの底を確認しました。
「普段の水の量を知らないんですが、これ、まだ少ないですか?」
「いえ。調整していただいたおかげで、さっきまでより少し増えています! ああ良かった、ありがとうございます!」
ゴポゴポいう捨て台詞も聞こえなくなりました。
「良かった」──青年は満足した表情で、改めて私に向き直りました。「これからは、また何かトラブルがあったら、まずうちに連絡してください」
「え? お宅は浄化槽の管理だけじゃないんですか?」
「いえ。トイレだけじゃなく、キッチンやお風呂場の排水が詰まったときも、とにかくうちに電話してください。すべて浄化槽が関係してくることなので。高圧洗浄などを行う部門もありますから」
20年前に最初に契約した時に、この説明が欲しかった。聞けば、高圧洗浄の金額もネットで調べた相場よりずっと良心的。浄化槽の「水質」管理をうたっている社名が邪魔をして、「トイレ詰まりは自己責任」という考えしか浮かびませんでした。
青年は一銭も受け取らずに、最後までテキパキと、実に気持ちよく爽やかに去って行きました。定年で辞めたという前任者も感じのいい方だったっけ。
因みにトイレの修理業者には、基本料金1750円を支払いました。出張料を取られなかっただけ、よしとしましょう。

次回の検査は2月。自社の仕事に自信と誇りをもち、自分の目で確かめたいと寒風の中、駆けつけてくれた青年。当日何のお礼もできなかった私の、せめてもの気持ちとして、缶コーヒーを購入しておきましたです、ハイ。





Commented by キャサリン at 2016-01-28 11:22 x
うわ〜ぁん、ええ人に当たってよろしおましたなぁ。

遠い昔のことだす。
水が止まらなくなって、業者を呼んだら…
勝手に水槽取り外して、10万以上も請求されたんでっせ、奧さん‼︎
以前勤めていた建設会社の先輩に見積書を見てもらったら、見積自体はおかしくない、って。
但し、全取っ替えが必要だったかは???
勉強させてもろたと思って、払いなはれ!と情け容赦ないお言葉。
泣く泣く、払いましたがな(涙)
ええ、ええ、何本でも缶コーヒーあげてちょ〜だい‼️
Commented by vitaminminc at 2016-01-29 12:07
♥ キャサリンさま♥
ギャヒッ!! 水が止まらなくなっただけで、10万円!! 
んなアホな話がありまっかいな~(←稚拙で気色悪い関西語ですんません)。
こっちが素人だからって、あんまりだす~~。授業料、高すぎますぅ~~。
きっと後になって、止水栓を閉めて、いくつかの業者から見積もりとりゃ~
えがった、って思うけど、突然水が止まらなくなったら、もうちょいとした
パニック状態ですもんね、最初に頼んだ業者に、とにかく早くどうにかして
くれと任せちゃいますよ。
それをいいことに人の弱みに付け込むなんて! 今なら社名をチラ出して、
ネットで「事実」を語ることだってできるのに~~~~?
缶コーヒーの数、増やしまひょな(^^♪



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by vitaminminc | 2016-01-27 12:06 | 人間 | Comments(2)

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