人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ババア、叩かれるノ巻

モフ、庭トイレを使用せぬまま数日経過。されど、トイレの存在を厭う様子なし。

数日前。人慣れしないまま、当たり前のようにすぐに車の下に潜ってしまうモフ。
まだ潜り切らずに残っていた、そのあまりに豊かなふっさふさのシッポに、堪えきれずに触ったら、そのまま逆鱗に触れる事態を招いた。
反撃は、一拍置いてからであった。私にシッポを触られたモフが、車の下でシャーより恐ろしげな唸り声をあげていた。
ホントに怖い。
「そんなに怒らないでよ」
などと宥めつつ、私は朝マンマを車の下に入れようとした。
甘かった。
伸ばした腕をモフに叩かれた。
痛かった。
爪出しパンチを食らったのだ。
こちらがすぐに腕を引っ込めなかったのがよかったのか、モフがバシッと叩きざま、すぐに手を離したからなのか。幸い引っ掻き傷にはならず、負傷面積は楊枝の直径ほどだった。
ババア、叩かれるノ巻_b0080718_15244228.png
腕に1つ穴が開いた。これぞまことの1穴(猫)パンチ。
破傷風ワクチンを打っておいたのは正解だったが、パスツレラ症やカプノサイトファーガ症、猫引っかき病などほかの病気に感染しないとも限らない。マキロンもどきの消毒液をシュパシュパ過剰に噴霧しておいた。

シッポに触ったのは、この時が2回目。初回のモフは、私の仕業とは思わず、車体に尾が触れた、くらいに思ったのだろう。ノーリアクションだった。
しかし、今回は同じ状況下─シッポを残して、頭と胴体は車の下に入った状態─で触ったにも関わらず、モフにバレていた。
怒り心頭に発する大魔神モフ。しつこく触ろうとしたならまだしも、朝マンマを置こうとした腕に、強烈爪出しパンチを繰り出してきたのである。
(TдT)シクシク……。
爪が刺さって腕に穴が開いたことよりも、パンチのあり得ない重さの一撃に慄いた。やっぱりモフはチカラ持ちだ。

モフに叩かれてハート・ブレイクしたババア。居間の電波式掛け時計を意味もなく見上げると、ちょうど時刻を自動修正するため、針が高速回転している瞬間だった。
実は、結構な高確率でコレを目撃する。私はもしや、何か特殊な才能を持っているのかもしれない。
まったく何の役にも立ちそうにない才能を。

さらに、傷心を癒す手段として、意識的に或る記憶を呼び覚ました。
当時10代だったムスコが、一音一音すべてゲップで、
「あ‘、い’、う’、え’、お’」
と発音する横で、ババアなすすべもなく身体をくの字に曲げ、あはははは……。あの馬鹿馬鹿しくも懐かしい記憶。何年経っても笑える。
するとどうだろう。モフに叩かれシュンとなっていたココロが、水に戻した干しキクラゲのように回復した。
そうだ、モフは野生猫なんだ。
叩かれて以降、慎重を期して、車の下にマンマを出し入れする際は、念の為ユスラウメの杖を使っている。
ババア、叩かれるノ巻_b0080718_15122982.jpg
しかし今朝は、器を車の下に差し入れてからも、私はそのまましゃがみ込んで動かなかった。
モフはすぐそばにババアがいることを気にしてためらっていたが、まもなく、あぐあぐとマンマを食べ始めた。
「おいしいかい?」
時々話しかけてみても、モフは一心不乱に食べ続けるばかり。
7分目ほど食べると、突然我に返ったようにババアを意識して、食べるのを中断して、一歩車体の下奥に後退りする。
私は私で、容赦なくすることも時には必要と思った。
杖を使って、マンマがまだ残っている器を車の下から引っ張り出すと、さっさと家の中に片付けてしまう。
カラスがカァカァ、しきりに鳴き始めていた。
よいか、モフ。ババアを疎んじて食べるのを止めるとこうなるのだよ。ウンチのみならず、カラスまで呼び寄せて、これ以上近隣住民に迷惑をかけるわけにはいかないのだよ。
モフがずっとココにいられるためのルールを最低限、学習しておくれ。

さて。今日は家猫を3にゃんまとめてかかりつけのペットクリニックに連れて行った。ワクチン接種と、ついでに爪を切ってもらうために。
くーちゃんとムギっちは秒で捕獲できたが、うずぴは─11月なのに大汗かいた─さんざん手こずった末に意地で捕獲。
3にゃんを車に乗せている最中、モフはまだ小庭内の少し離れたところにいて、タダゴトではない様子を茫然と眺めていた。
車の中でムギが鳴き叫ぶ声が、モフの耳にも入っただろう。何を思ったろうか。

うずぴ→4.90キロ
くーちゃん→4.05キロ
ムギっち→4.50キロ
みんな健康。ビビリのうずぴは、今回も緊張による冷や汗をたっぷりとかいていて、両手両足ビショビショのまま爪切りをしてもらった。

帰って来たら、モフの姿が小庭から消えていた。遠征だろうか。
猫たちを車に積み込んでいる悪魔的ババアの姿を見て、逃げ出したんでなければいいけど。

モフ、14時頃戻っているのを確認。
ババア、叩かれるノ巻_b0080718_15215637.jpg


Commented by strbr_flds_fvr at 2024-11-14 16:18
どんなに傷付けても決して自分は傷付けられない
ということを知ってか知らずか・・モフ王ズルい😆
いつかココロ許す時が来るまで・・一体いつまで待てばいいのでしょうね
Commented by kuroguly18 at 2024-11-14 16:21
モフちゃんは筋金入りの慎重な猫なのでしょうね。
我が家のビビが似ているかな。
保護して2年以上たつのに、いまだにちゅ~るをあげる時に身を引きます。
キジ白君やサビちゃんはお皿に出す前に口を近づけるのに・・・
猫の性格もいろいろですね。
さてと、猫たちの夕ご飯の支度をしますか。
5時には暗くなるので、早めに食べて欲しいのですがいつも7時頃までいてアライグマが気になります。
Commented by newoss102 at 2024-11-14 16:57 x
猫は魔性・・というけれど、本当なんだ。知性豊かなみんこさんにこんな苦労をかけている。魔性に引きこまれるのも悪くないな~・・オイオイ何をいいたいのか、はっきりせんとイカン。我を責めている状態ざんす。
熱意は届く・・って本当かな???
Commented by vitaminminc at 2024-11-14 17:09
★Luxan2さま★
モフが猫の短い寿命を全うするまで、あたしゃ待ちます─と申しますか、たとえ永遠にココロを許してもらえなくても、しぶと〜〜〜く片想いに甘んじて、チマチマとお世話する所存ざんす。
Commented by vitaminminc at 2024-11-14 17:21
★クロの飼い主さま★
うちはカラスに目をつけられてしまいましたので、カラスが巣にいる日の出・日の入り前の暗い時間帯にモフにマンマを出すようになりました。
ようやく夏の暑さが去って、少しはゆっくり起床できると思っていたのに。
飼い主さまのお庭には、アライグマくんも出没しますから、暗くなる前に食べ終えるのを確認して、ほっとしたいところですよね。
ビビちゃんも警戒心が強いということは、ビビリ系なのでしょうか。
手が出てしまう猫は、喧嘩っ早くて気が強いと思われがちですが、実は真逆なだけに厄介ざんす。
(;´д`)トホホ…でも可愛い♥

Commented by vitaminminc at 2024-11-14 17:25
★oss102さま★
ヤんダ、思わず噴き出してしまいました。何の根拠があって、あだすの知性が高くなるのでしょうか(笑)。
片想いでもいいんです。あだすは、モフがうちの小庭にいる限り、懲りずにお世話するざんす〜!

名前
URL
削除用パスワード
by vitaminminc | 2024-11-14 15:26 | | Comments(6)