ハナマル新聞広告

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 「プラレール」や「トミカ」シリーズなど男児向け玩具の帝王トミカと、看板娘のリカちゃん&誰でも一度はやったことがあるであろう国民的ボードゲーム「人生ゲーム」でお馴染みのタカラが合併(2006年3月1日)してから1年半あまり。株式会社タカラトミーの誕生は、有名男子校と有名女子校が合併して夢のマンモス共学校が出来たようなものだった。

 実はこの学校ぃゃ会社、東京下町は葛飾にある。私の生まれ育った町だ。
 タカラトミーになってからの「リカちゃん」の広告が、なんともいえずイイ。
 たとえば9月29日付読売新聞全面広告は、上の写真の右側。お人形=ロングヘアの概念を打ち破って登場したリカちゃんは、今風のショートヘア。その顔のドアップは、ほぼヒトの頭と同サイズ。とってもかわいい。
 そしてその短髪リカちゃんの頭上に、
 まるで光の雨ように降り注いでいるのが、こちら↓↓↓の詩。                         


         わたしを束ねないで    
                            新川 和江

         わたしを束(たば)ねないで
         あらせいとうの花のように
         白い葱のように
         束ねないでください  わたしは稲穂
         秋 大地が胸を焦がす
         見渡すかぎりの金色の稲穂

         わたしを止(と)めないで
         標本箱の昆虫のように
         高原からきた絵葉書のように
         止めないでください  わたしは羽撃(ばた)き
         こやみなく空のひろさをかいさぐっている
         目には見えないつばさの音

         わたしを注(つ)がないで
         日常性に薄められた牛乳のように
         ぬるい酒のように
         注がないでください  わたしは海
         夜 とほうもなく満ちてくる
         苦い潮(うしお) ふちのない水

         わたしを名付けないで
         娘という名 妻という名
         重々しい母という名でしつらえた座に
         坐りきりにさせないでください わたしは風
         りんごの木と
         泉のありかを知っている風

         わたしを区切らないで
          ,(コンマ) や.(ピリオド) いくつかの段落
         そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
         こまめにけりをつけないでください わたしは終わりのない文章
         川と同じに
         はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩
  
                   (詩集「わたしを束ねないで」 童話屋 刊より)




 久しぶりに、胸を打つ広告に出合った。
 「ふちのない水」のような脳で、リカちゃんと同じ葛飾生まれであることを誇りに感じ、
 「泉のありかを知っている風」のように、詩を読んで、ひゅーーー、と溜息が出た。  
       
Commented by みんみん梅桜紫陽花彼岸花 at 2007-10-03 20:50 x
なんかふしぎな新聞広告やね。関西の地において、そういう広告は見たことがないのでとても新鮮な感じがした。稲穂、羽ばたき、海、風、終わりのない文章・・・えーい、いったいあんたはなんなんやぁー!って、べたなつっこみはせえへんせえへん。人形って不思議やねえ、言葉でもっていろんな見方ができてしまう。いつもかんしんしてしまうんやけど、おねえさんの頭は「ふちのない水」のような脳やったんやなあ。いつもするどい感性で世の中の森羅万象を感じたまま文字にしてくれて有難う。関西の住民は感謝するのみ。
Commented by chin-papa at 2007-10-03 22:59
ひょえーーー。ショートヘアのリカちゃん、もろ好みーーー萌えーーー。こんな子がリアルでいたらどうするよ?!絶対に正気ではいられなくなるよなー。ポーっとのぼせ上がって、全財産すっからかんになるまで貢ぎ続け、どんなに冷たくされてもどんなに下僕のように扱われても側にいられるだけでイイ・・・ああ、男のMゴコロど真ん中の魔性のオンナ。こんな子に生まれたかった。
Commented by vitaminminc at 2007-10-04 14:47
みん花さま。そうです、私の脳はもう固形ではなく、沸騰させちまった味噌汁のようなもんです。けれどこんなふうに、リカちゃん&詩に感動できるうちは、まだヨシとするか。
 「ねぇコレいいと思わな~ぃ?」と新聞広告をムスメに見せたら、
 「あ、その詩、1学期に国語の教科書で習った」と言っていました。
見せておいてなんですけど、‘けッ!嘴の黄色い中学生に、まだこの詩に秘められた女の真髄がわかってたまるか’と思った私。
『重々しい母』丸出しであります。ふはは。
Commented by vitaminminc at 2007-10-04 14:59
chin子ちゃん。でしょ?でしょ? 萌え~~~♪でしょ? 
よくわからんが、このリカちゃんたら、ちょっとレトロな感じの、白い木綿のキャミをお召しなの。これがまた、青い果実ってんですか、ロリってラリってへろへろへ~。おっさんキラーと申せ魔性。
実物の新聞広告は、写真では伝えられないほど、人間離れして、めちゃくちゃかわいい!(←だから人間じゃないって)
もう姉ちゃん鼻の下のびちゃったよー。(←おっさんか)
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by vitaminminc | 2007-10-02 17:58 | 趣味 | Comments(4)

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