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フランダースの犬

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 本日は子どもたちを引き連れて、市の文化センターに出かけた。「親と子のよい映画を見る会」が主催する映画を観に行ったのだ。
 本日の上映作品は、「フランダースの犬」。フジテレビ系「世界名作劇場」で放映された、あのあまりにも有名なテレビアニメシリーズの映画版である。ムスコが生まれた年(=1997年)に初公開されたそうだが、私たちが観るのは今日が初めてだった。
 観に来ていた客層は、年齢一桁の子どもたちとその親ばかり。二桁(10才&14才)の子連れは、私オンリーだった。
 映画が始まって5分も経たないうちに、隣でムスメが洟をすすり始めた。その音を聞きつけて、私の斜め前に座っていた5才くらいの女児が振り向いた。女児は、映画よりも後ろのオネーチャンの様子に興味を持ってしまったらしく、以後映画が終わるまでずっとムスメのことを見続けていた。起きながらにして首を寝違えたのではないかと少々心配である。

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 かくいう私もムスメとほぼ同時に「泣き」のモードに突入。花粉症用マスクには、涙の雫が絶え間なく流れ続けた。
 映画には、原作やアニメシリーズにはないアレンジが施されてあった。それが素晴らしくて泣けた。冒頭、私たちは主人公ネロのガールフレンドであったアロアと出会う。小さな驚きを伴って我々の前に現れた、成人したアロア。そのイメージは、「フランダースの犬」の結末を知る者であれば、誰もが無意識に望んでいた姿かもしれない。だからこそ、たまらなく切なくなった。
 物語は、そんな‘今’を生きるアロアの大切な思い出─回想として始まる。

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 ぅぅ・・・老犬パトラッシュ、かわいかったなぁ。それにネロの気立てのよさ。おじいさんの愛情が海よりも深かったからに違いない。
 意外に冷静に映画を観ていたムスコであったが、ラスト近く、アロアが吹雪の夜道を駆けるシーンで、涙腺が決壊したそうだ。そう、泣き叫ぶように名前を呼ぶ声を聞いた瞬間に。
 「ネローー!」

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 さあ、ご一緒にルーベンスの名画を鑑賞しましょう。
 貧しいネロが、‘もう思い残すことはない’とまで感じた、魂の名画
キリスト降架
です。 

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by vitaminminc | 2008-02-11 19:23 | 子ども | Comments(0)