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目から鱗ンタクトレンズ

カテゴリ:人間( 126 )

丑三つドキッ!

生前、あまり多くは話してくれなかったものの、オットはいわゆる『見える人』だったようだ。
年がら年中見えてしまうわけではなく、時と場合によったらしい。
独身時代に海外旅行をした際、宿泊先ホテルのベッドに横たわっていると、にわかに部屋の空気が重く感じられた。
見ると、ベッド脇の壁から何者かの両手が突き出てきたと言う。
それでどうしたのかと聞いても「いや別に」としか答えない。いかにもニヒリズムのオットらしかった。

私にも「嫌な予感がする」的な、第六感のようなものは少しはある。あれは果たして夢だったのだろうか、現だったのだろうかというような不思議な体験をしたこともある。だが、『見える人』ではない、幸いなことに。

ところでこの『霊視力』、どうやら優性遺伝らしい。
ムスメも父親同様、年がら年中見えるわけではないが、たま~に見えてしまうことがあるそうだ。
なぜそれが生きた人間ではないとわかるのかというと─
①その女の人は、工場のコンクリート塀と電信柱との間の非常に狭い空間に立っていた。しかも、道路側ではなく工場の方を向いて、コンクリート塀に額を擦りつけんばかりにして立っていた。何より恐ろしかったのは、その女の人が真っ赤なワンピースを着て、横顔も見えないほど異様に波打つ長い黒髪をしていたことだという。
②その老婆はバス停のすぐそばで、亀のように四つん這いになって丸まっていた。そのすぐ横を自転車でゆっくり通過しながらムスメは確信した。バスを待つ人々の目には、その老婆が見えていないのだということを。「だってふつう、地面にお婆さんばがうずくまっていたら、心配して誰かしら声をかけたり寄り添うものでしょ?」

ムスコも然り。
あれは年明け1月だったろうか。ふと胸騒ぎがして真夜中過ぎに目が覚めた私は、とっくに帰宅しているはずのムスコが家にいないことに気づき、心配してLINEした。
その時の返信は「〇〇公園を散歩しながらポケモンGOをやってるから心配せんといて」という内容だった。
先日、何の気なしに「最近一番怖かったことは?」とムスコに訊いてみたら、予想外の答えが返って来た。
「前にさ、〇〇公園でポケモンGOやってたこと、あったじゃん?」
「うん」
「その時は何も言わなかったけど、実は怖いことがあったんだよ」
(やったことがないので私はまったくわからんが)ポケモンGOというゲームは、画面上にMAPが現れて、通常それに従って進み、モンスターをゲットしていくそうだ。
画面を見ながらムスコがどんどん歩いて行くと、突然悪寒が走った。
ハッとして顔を上げて辺りを窺うと、見覚えのない草むらの中にいる。
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しかも、あろうことかいくつもの墓石に取り囲まれていた
心底ゾッとしたという。聞いてるこっちも鳥肌が立った。
さすがにこれはヤバイと感じたムスコ、画面は見ず肉眼だけを頼りに走った。見知った通りに出るまでひた走ったという。
ネットで調べたところ、ポケモンにはあく(悪)タイプとゴーストタイプのモンスターがいて、比較的夜間の出現率が高いらしい。
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ムスコよ。そんなにあくタイプやゴーストタイプのモンスターを手に入れたかったのか? 自分自身で十分ではないか。
それにしても、丑三つ時までモンスターを出現させる設定はいかがなものだろう。ムスコはもう成人しているから構わない。が、春休みなどに子どもが親に隠れてコッソリ家を抜け出したら危険極まりない。ポケモンGOに夢中になるあまり、凶悪事件に巻き込まれでもしたらどうする!

さて、ムスコが遭遇した破壊神ぃゃ墓石については後日談がある。
それは田舎などで見かける、親族のみが葬られている小さな墓所のような感じだったそうだ。しかし、〇〇公園界隈でそのような墓所を目にした記憶がないムスコ、気になって何日か後の昼間、現場検証に出かけた。自分がポケモンGOをやっていたと思しき周辺をかなり広域にわたってくまなく調べてみたが、どこにもそのような墓所などなかったそうだ。
「おまえは霊道に足を踏み入れて、いつの間にやら異界の地に佇んでいたのだよ。生きて帰れてよかったな・・・ふっ」
そう脅して五寸釘を刺しておいた。

丑三つ時になるまでポケモンGOをやる暇があったら、企業研究GO!(←家売る女─北川景子風)と言いたかったがこれは言わなかった。




by vitaminminc | 2019-03-07 16:44 | 人間 | Comments(0)

ナニモノにも代えがたい

京都旅行から帰って来て以来、「しば漬け」に夢中のムスコ(←我が家の座敷らし)。
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先日、またしても例の大学ゼミOBさんの 汚部屋 お部屋にお邪魔した。
「鍋をやるから来るべし」とお声をかけていただいたのである。
翌日、ムスコがほのぼのした顔で語った。おっとその前に、OBさんの部屋はみんなで手分けして、鍋をやれる程度には片づけたそうだ。
「鍋なんだけどさ、院生が料理上手な人でさ、めっちゃ旨かった162.png
「へーえ、どんな鍋?」
「昆布だしで、鶏の団子を作って入れたんだけど、その団子に、オオバってあるじゃない?」
「うん、チミが食わず嫌いのシソだよね」
「嫌いだったんだけど、それをみじん切りにして練り込んだの、めっちゃ旨かった162.png
「ほかには? つけダレとかは?」
「タレはなし。鍋に玉ねぎとか白菜とかもどっさり入れて、塩・コショーで味付けしただけ」
「あっさり系でヘルシー鍋だね。美味しそう♪」
「で、これ勝手にもらってきた(笑)」
そう言ってムスコが見せたのは、分厚いSPI(Synthetic Personality Inventory=総合検査)対策問題集だった。企業が採用試験の一環としてWeb上で行っている適性検査対策である。表紙がヨレッとしている。ある程度使い込んだのか。部屋のゴチャゴチャに揉まれただけなのか。
「勝手にって、OBさんまだ使うんじゃないの?」
「使わねーよ、もう就職決まったし」
OBさんは、大学の関連機関であるビジネススクールに通っていたらしい。そこは大学院のようなところだが、外部の受け入れも行っているとのこと。
松下政経塾が政治家を育てる学校だとすれば、ムスコの大学のビジネススクールは、主に起業家(個人経営)を目指す人などにお勧めらしい。
「ババアだって入れるんだよ」
「え! 年齢制限ないの?」
「ないない。ただし試験に受かればね」
「受かるかい!」
「知らなかったけど、俺のゼミの教授もそこの出身なんだって」
「へーえ」

何年か前に、浅井リョウの直木賞受賞作品「何者」を読んで心がざわついた。映画を観てもやっぱりざわついた。
「何者」は、大学生5人の就職戦線を舞台にした物語。仲間の1人のアパートの一室を「就活対策本部」にして、運命共同体の5人は新しい情報を得るたび対策本部に立ち寄り互いに情報を交換し合っていた。
しかし、やがて互いの存在が自分を蹴落とすライバルでしかないことに気づいていく。手の内を明かさなくなり、ヌケガケするようになっていく。葛藤や闇を心に抱え込んで疑心暗鬼になっていく。
しまいには、内定獲得者=裏切り者といった目で見るようになり、自分で自分がわからなくなってくる。自分はいったい何者なんだ?─
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私の愛ムスコもやがてそんなギスギスした就活に身を投じるのだろうかと、それはそれはアンイージーであった。
しかし、(あくまでも今の段階ではの話)ムスコはそうした「対策本部」には属していないようである。よく知る者同士、やがて熾烈な争いを繰り広げないで済むような(?)立ち位置を保持しているようである。
それは、院生さんやOBさんと一緒に鍋を囲める場所。同じ年に就活するわけではないから、情報の出し惜しみどころか、惜しみなく情報を提供してもらえる。といっても院生さんより先にムスコの方が社会に旅立つ(←予定)ので、情報提供者はOBさん約1名。
しかも縦社会とはほぼ無縁。縦の糸はボクたち178.png横の糸もボクたち178.pngゆるゆるのボーダー編みのセーターのように、暖かく居心地の良い愛しきゼミ仲間。

<(_ _)> 院生さん、OBさん、いつも愚息がたいへんお世話になっておりますです。シソまで食べられるようにしてくださって、ホント感謝しておりますです。生はまだダメかもしれないけど。。。


by vitaminminc | 2019-02-28 18:04 | 人間 | Comments(2)

会社に行けない!

「良牙っていうのはねぇ─」
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その日も私はいくつもある駅の出口を間違えた。地上に出たはいいが、ハテどこの道をどう進めば勤務先にたどり着けるのか。
途方に暮れて佇んでいると、最近入社したばかりの女子新入社員が通りかかり、
「何やってるんですか?」
と訊いてきた。
取り繕ってなどいられない。彼女に会社まで連れてってもらうしかない。私はバカ正直にカミングアウトした。
この際プライドなどどーでもえー。グズグズしてたら遅刻である。
「いや、道がよくわからなくて。実は良牙に負けないくらい方向音痴なもんで」
ところが新人女子は、私が冗談を言ってると思ったらしい。そりゃそうだろう。何年同じ会社に通ってるんですかと言わんばかりに立ち止まり、重ねて訊いてくる。
「リョーガって誰です?」
「良牙っていうのはねぇ─」
私は手短に説明を始めた。
響 良牙(ひびき・りょうが)は、高橋留美子の漫画「らんま1/2」の登場人物で極度な方向音痴。それはもう、ワタシ的には愛すべきキャラであると。
ところがアホ新人女子、高橋留美子も知らなけりゃ「らんま1/2」も知らないと言う。
高橋女史はご存じの通り2015年の大友克洋氏(←好き!)に次いで2019年第46回アングレーム国際漫画祭でグランプリを受賞した世界に誇る超売れっ子漫画家。ニュースでやっとったろが。
出口もわからなければ道もわからない。そして新人は私の言うことが端からわからんときたもんだ。
これではいつになったら勤務先にたどり着けるのか。
本当の意味で出口が見えないと焦っている絶体絶命の状況下、アラームに起こされた。

夢の中ではしきりに方向音痴のせいにしていたが、深層心理レベルで会社に行きたくないのだな、と覚醒した私は思った。

※現実は電車通勤ではなく自転車通勤です。
※新入社員女子は実際には存在しません。

by vitaminminc | 2019-02-16 16:58 | 人間 | Comments(0)

家出したムスメへ

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ムスメが家にいない。

先月まで当たり前のように家にいたのに。

ムスコはいつだって家にいない。

それで私は家の中、ぽつんと音をたてて過ごしてる。

家出ムスメからバレンタインチョコをもらった。

何日か前、必要なものを実家に取りに来た時、手渡された。

私の好きな猫のデザインチョコだ。

「明日はお弁当要るの?」

つい癖で、ムスメに聞いてしまった。

そうか、もう自分で作るようになるんだね。

ムスメは会社に持って行く弁当箱を取りに来たのだった。

甘いチョコを食べ終わったら、
空っぽのペンケースを
消しゴムやペンで埋めよう。

ムスメが嫁ぐのは、今年の秋。

3シーズンも前からフィアンセと一緒に暮らし始めた。

入園前の慣らし保育みたいだ。

毎日幸せにしてますか。

やさしいフィアンセさんを困らせてはいませんか。

ふたりの幸せを心から祈ってるよ。

ぽつんと音を立ててはいるけど、
幸せを感じることのできるを心を
ちゃんと手に入れてるから。

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by vitaminminc | 2019-02-14 21:54 | 人間 | Comments(4)

エオルス音

風の音が苦手だ。
雷の音は好きだが、あの電線を震わせビュービュー唸る風の音が、本当に本当に苦手なのだ。
悪魔の雄叫びに、さきほども目が覚めてしまった。丑三つ時ときたもんだ。
あの唸り声は、底知れぬ不安感、言い知れぬ恐怖心を引き寄せる。  
私は身体をくの字に曲げて布団の中で縮こまった。
すると、うずらが布団の中に入ってきた。
そしてくの字になった私の内角に収まり、ゴロゴロ喉を鳴らし始めた。
なんということでしょう。今までは風が止むまでどうしようもなかった胸騒ぎが、すーッと解消したではありませんか。
自分よりも弱いものを護りたいという母性本能が働いたからではない。 
時に牙をむく怪獣を文字通り懐柔出来た悦びからである。
ただ、一つ難点がある。
猫という生き物は、人間がこうして欲しいと思うようには動いてくれない。自分がしたいようにしか動かない。
うずらはあっという間に布団から飛び出して、私は再び悪魔の唸り声に不安を募らせている。
ベッドの下ではくーちゃんが、やけに熱心にトイレの猫砂を掻いている。
ザッザッザッザッ、パラパラパラ…。
床に飛び散る砂の音。
死体を埋めている殺人鬼が奏でる音に聞こえてくる。
ビュオービュオー…ああ、たまらなく怖い。
うずぴー! 戻ってきてー!



by vitaminminc | 2019-01-29 02:35 | 人間 | Comments(2)

さようなら市原さん

女優の市原悦子さんが亡くなった。
毎週土曜の晩に「まんが日本昔ばなし」を見て育った私としては、なんとも寂しい限り。
先日、市原さんの追悼番組として、代表作のドラマ「家政婦は見た!25話」が放映された。
私はこのシリーズは殆ど見ていないに等しかった。
市原さんの、あの温かみのある独特の声を耳にしたくて、録画しておいた。
それを今日見てみた。
見ながら、首を傾げずにはいられなかった。
不思議でならなかった。
数ある作品の中で、25話は特別名作なのだろうと期待していたのに、面白くない。
記念すべき第1話でも、拡大スペシャルでもなく、なぜ25話を追悼番組に選んだのだろう?

答えはラストのラストに潜んでいた。
すでに25話の「事件」は解決し、次の訪問先に向かう道すがら──。
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市原さんの声:(右耳を押さえながら)
       難聴にならなければいいんだけど・・・
       目も耳も弱ってきたから心配だわ・・・
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市原さんの声:(大きなお屋敷の、こんもり茂った緑の生垣を見て)
       わぁー、緑がいいねぇ。
       あー、これで生き延びるよ。
       緑はいいねぇー、はぁ~。

ぶゎっと涙が溢れた。
もっともっと、生き延びて欲しかった。

by vitaminminc | 2019-01-21 17:24 | 人間 | Comments(2)

平成最後のお正月



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169.png新しい年が来た 希望の年だ 
169.png喜びに胸を開け 大空青毛(何じゃこの変換)

①昨年の誕生祝いにお友だちから贈られたお醤油皿だにゃん!
②ムスメがカットした紅白カマボコちゃん
③母とムスコの心温まる元旦会話
④「飯はまだかぇ」目がつのだじろうの漫画と化したミケ母さん
⑤つのだじろうの漫画
⑥⑦⑧私が片想いしている丑松くん

今年もよろしくお願いいたしますぅ125.png

by vitaminminc | 2019-01-03 14:53 | 人間 | Comments(4)

【ムスコの先輩~大学編】
先月だったか、外泊したムスコが帰って来るなり夢見るようなまなざしで一言。
「驚いたよ。あんなに凄い部屋、生まれて初めて見た」
前の晩、ムスコは大学ゼミの先輩(院生)に誘われて、大先輩(OB)の部屋に泊まらせていただいた。
大先輩の自宅に向かう道すがら、先輩は予めムスコに言い聞かせたそうだ。
「いいか、驚くなよ。浴室以外、と・に・か・く・汚い
自分も泊まらせてもらう身でありながら、なんたる言い草(笑)。
大先輩の自宅に着くや否や、部屋の惨状に畏れをなしているムスコを置き去りにして、泊まり慣れている先輩は「風呂借りま~す」と遠慮会釈なしに浴室に消えた。
ムスコは高校時代から実年齢よりずっと上(ジジイ)に見られるせいか、年上の先輩たちによく可愛がられた。
ウエルカム精神旺盛な大先輩と談笑していると、風呂上がりの先輩がタオルで頭を拭き拭きムスコに言った。
「風呂場も、もはや汚い
自分より目上の大先輩に対しては暴言、ムスコに対しては注意喚起とも取れる台詞を吐いて、先輩は部屋の片隅に身を落ち着けた。
そして、嬉しそうに何度も口にしていたという。
「あ~、楽でいい

「ちょっと待って」
 と私はムスコに言った。
ムスコがこれまで見たこともないほど汚い部屋などあり得るのだろうか。
「ムスコの部屋より、もっと汚いってこと?」 
「そう。あれに比べたらオレの部屋なんかまだキレイ」
想像もつかない。足の踏み場もないくらい散らかったムスコの汚部屋より遥かに汚いとすれば、それは 肥溜 もう死臭が充満している殺戮現場でしかない。
「生ゴミに虫がわいてるとか?」
「いや、さすがにゴミがどーのってんじゃないけど、とにかく汚いとしか言いようがない」
「でも先輩は、楽でいいって喜んでるんでしょ? なんで?」
私の疑問にムスコがヘラッと笑った。
「もともと新しいし、すげーきれいな部屋のはずなんだよ、マンションの外観からしても。キレイ過ぎると汚さないように余計な気を使わなくちゃならないけど、この部屋はその点楽でいいって意味じゃない?(笑)」
「でもムスコに汚いと言われちゃうほどの部屋でよく眠れたね」
 と私が呆れていうと、
「大丈夫。オレ1人だけベッドの上で寝たから」
 あな恐ろしや。先輩と大先輩を床に寝かせ、一番下っ端のムスコがベッドを借りるとは。
 どんだけ心の広い先輩と大先輩なのか。
 それからしばらく経ったある日。
 大学から帰ったムスコが、バッグから取り出した袋の中身を披露した。
「先輩(院生)がこんなもんくれた。ステーショナリーグッズ。次回(大先輩のOB宅に)泊まる時に使えって」
──真新しいトランクスに靴下、モンダミンミニボトル、クシ、T字カミソリ、ヘアクリームほか男性用ミニ化粧品3点セット。
 見事なまでのラインナップ。先輩(男)は、乙女なのか?
「えぇッこんなにたくさん? そこまで考えてくれるなんて、先輩(院生)って太っ腹というか、清潔好きなんだね」
 キレイ好きなのに、大先輩の汚部屋が楽でいいという。。。
「汚い」と「楽でいい」は、ある意味同義語なのかもしれない。
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ムスコの大学祭に行って、キャンパスに足を踏み入れたとたん、目を奪われた大樹。寺社仏閣でいうところのご神木に匹敵する大銀杏。長い年月の間に銀杏特有の形状を突き破り、ハリポタの暴れ柳のような姿を呈している。遠くから見たら銀杏の樹には見えなかった。大樹の周りには円形のベンチが設けられ、模擬店で買った食べ物を楽し気に頬張る人々で賑わっていた。




by vitaminminc | 2018-11-25 17:52 | 人間 | Comments(4)

子どもたちから聞いたそれぞれの先輩が、とっても魅力的。

【ムスメの先輩~職場編~】
 ムスメの4、5年先輩の男性社員。
 ズバ抜けて仕事が出来る。特技は言葉の暴力。仕事が遅い相手には、たとえそれが上司であろうが容赦しない。ズバズバ言って周囲を震撼させる。いわんや後輩をや。
 パワハラと紙一重の言動にまわりはハラハラ。職場のトップも止めはしない。なぜなら先輩は営業成績が常にトップクラス。つまりはトップのお気に入り。
 幸いムスメはまだ標的にされたことはない。けれど、オラオラ系がもともと苦手。常に「怖い」存在。
 そんなある日、どういうわけか先輩に同行して車で得意先を訪問せねばならない事態になった。
 恐怖のあまり助手席で固まっていると、先輩はおもむろに自分の身の上話を始めたという。
「嫁とアパートで同棲を始めた頃のことなんだけど、嫁にあれほどN○Kの訪問には応じるな、居留守を使えと言われてたのに、嫁がいない時、オレうっかり玄関チャイムの音に条件反射しちゃってさぁ、ドア開けちゃったんだよ」
 え? もしかして、恐妻家?
「―気づいたら契約させられてよぉ。出来ることなら契約はなるべく先に延ばしたいよな」
 あれ? 押しが強いわりに押しに弱い?
「―で、あんまり悔しいから、帰り際そいつに言ってやったんだよ、『テメーうち以外も、ここら全世帯と絶対契約しろよな!』でも、あれって今思うと負け犬の遠吠えだよな」
 ムスメはキャハハと笑ってしまったそうだ。そして人伝てに聞いた話を思い出した。
 先輩の「嫁選び」について。
 先輩は独身時代、一人暮らしをしていた。
 彼女が出来るたび、「親に会わせる」という名目で、実家に連れて行った。親に会わせるためではない。実家で飼っている愛犬に引き合わせるために。 
 恋は盲目という。自分の目が節穴になっている以上、誰よりも信頼できる愛犬の「人を見る目」を借りたのだろう。
 先輩は、彼女の犬への接し方はもちろん、何より愛犬の反応がこれまで引き合わせた歴代の彼女の中で最も良かったことから、今の嫁さんに決めたそうだ。
「そういう話を聞くと、根はイイ人なんだろうなとは思う」
 とムスメは言った。
「でもやっぱり怖い」
 と言う。
 新所帯誕生時のN○K受信契約あるあるや、ワンコ話をもってしても相変わらず怖いだなんて、相当なハラスメンタリストと見た。
 でも、話を聞く分には憎めないお人柄の先輩。

by vitaminminc | 2018-11-23 21:39 | 人間 | Comments(2)

怪現象

不思議でならぬ。
晩秋となり、さすがに朝晩の冷え込みが増してきたとはいえ、こんなことが起ころうとは。
それも、毎日である。
私は暑がりのくせに寒がりだ。
ゆえに、ボアタイプの厚手の毛布、綿毛布、更に羽毛布団の3枚を掛けて寝ている。因みに羽毛布団は「夏でも涼しい」が売りの薄手タイプゆえ、のぼせて死ぬ心配はない。ご安心あれ。
ところが、驚くべき事象にびっくり仰天なのである。朝起きてみると、3枚だったはずの掛け布団が、必ず4枚に増えているのである。
答えはこうだ。
いつのまにやら私は、敷布まで被って寝ているのである。
確かにパッドの上に敷いているシーツは冬用。下手すると真ん中に掛けている綿毛布より暖かい。
だからといって、一体いつ、どのようにして器用にもシーツを被るに至るのかが皆目わからない。
枕がふっ飛び床に落ちているならまだわかる。寝相の悪さゆえということになろう。
違うのだ。私は毎朝きちんと枕の上に頭をのせた状態で目を覚ますのである。
そして、私の枕の右横で、私のより大きな枕を縦に置き、フリースの膝掛けを敷いて寝ているくーちゃんの下には、私が掛けているのと同じシーツが敷かれたままだ。
要するに、1枚のシーツの左半分を、私が3枚の掛け布団の一番下に、まるで肌掛けのように掛けていて、右半分は敷いた時の状態のまま、敷布としての役割を果たしているわけだ。
最初に敷布を掛けて寝ていたことに気づいた朝、私は自嘲しながら推理した。
─今朝は冷え込んだ。無意識に、めくれたシーツの端を引き寄せてくるまってしまったのだろう。
しかし、すぐに違うということに気がついた。シーツの端を掴んで海苔巻きみたいにくるまったわけではない。シーツは敷いた時の面のまま、なぜか私の上に掛かっていた。
一体どうすれば、端をしっかりパッドの下に折り込んだシーツを静かに外し、横で寝ているくーちゃんになんら迷惑をかけることなく、そして自分の枕を床に落とすこともなく、上の3枚の掛け布団を乱すことすらなく、きちんとシーツの左半分の下に潜り込んで眠ることが出来るというのか。
毎晩、これでもかこれでもかというくらい、しっかりシーツの端をパッドの下に折り込んでいるのに、朝起きると決まって敷いて寝たはずのシーツを掛けて寝ている。これを怪現象と呼ばずになんと言おう。

妖怪「枕返し」というのがいるらしいが、私&猫の部屋には妖怪「敷布掛け」なるものが現われるのやもしれぬ。
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妖怪・枕返し
因みに、うずぴは私が寝つくまでは掛け布団越しに私の足の上に寝たり、時には布団に入ってきて私の腕の中でゴロゴロいってたりするが、朝目覚めた時にはキューブ型の巣穴で寝ているのが殆ど。くーちゃんと違ってビビりだから、妖怪を恐れているのであろうか。
まあ、うずぴも毎晩飽きもせずネズミのおもちゃを水に浸しているから、ある意味もののけ姫のようなものだが(笑)
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昨日はいつもと違う水入れに浸していた





by vitaminminc | 2018-11-20 21:27 | 人間 | Comments(0)