目から鱗ンタクトレンズ


日々の暮らしに「ん?」を発見
by みん子
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じん生・にゃん生・わん生

 今日、うずらとくーちゃんをどうぶつ病院に連れていった。
 受付には女医さんがいた。
 うずらのワクチン接種とふたりの爪切り。そして健康診断のため、ふたりの血液検査をお願いしたところ──。
「何か気になることがありますか?」
 と訊かれた。
 水を飲む量が増えている旨告げると、今度は一日にどのくらい飲んでいるか問われた。
「2匹一緒なので正確なところはわからないんですが、1日に200ccほど減っています」
「2匹で200?」
 女医さんはくすっと笑って、1匹がまったく飲まなくて、片方だけが飲むならともかく、両方で200ならちっとも多い量じゃないと言った。
「夜中に水を飲んでいる音がして目を覚ますと、結構長時間飲み続けていたりするので──」
 いや、ちょいと待て。よくよく思い出してみたら、それがある晩はうずらであり、またある晩はくーちゃんであったり。
「どうしますか? 血液検査、受けますか?」
「200ccくらいなら心配するほどではないんですよね?」
「どんどん痩せてきたというのでなければ。もっとも、痩せてきたらすでに発症してることになりますけど」
 うずらは細マッチョだが、痩せる一方というわけではない。小食ながらゴハンも欠かさず食べている。
 私は少し神経質になり過ぎているようだ。血液検査はもう少し様子を見てから決めることにした。
 そして、コタローが先月22日に亡くなったことを報告して、その節はお世話になりましたと礼を述べた。
 女医さんはやさしい笑顔で頷くと、受付カウンターから素早く出て、くーちゃんのキャリーバッグを持ち上げた。
「そっち(うずら)持って入って」
 と私とうずらを診察室に招き入れた。
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 診察台に上がったうずらの体重は3.55kg。今回も捕獲時コブラ化したのとはうって変わり、仮死状態に近く微動だにしない。
 あっという間に注射され、あらよっと言う間に両手両足の爪を切られた。しばらく聴診器をあてられていたが、問題なしということでバッグにカムバック。
 お次はくーちゃん。うずらより骨格は一回り小さいのに、体重は4.75kg。
b0080718_13323381.jpg
「餌の量は決して多くないんですけど、遊び食いするうずらの分も隙あらば食べてしまうので──」
 私の説明にもただ笑うだけ。特にああしちゃいけない、こうしちゃいけないの指導なし。
 くーちゃんはいつになく嫌がってネットに入ったままずるずる逃げようとしたが、女医さんは独りで手足の爪を切ってのけた。
「はい、お疲れさん! うずらちゃんはワクチンを打ったから、3日間くらいは安静にしてあげて」
 
 商売っ気ゼロ。この病院を主治医に選んでよかったなあ。改めて思った。

 帰宅。心をフレンドリーにしてくれるフェロモンに満ちた部屋がふたりを待っていた。
 出かける時、例のフェリウェイをコンセントに差し込んでおいたのだ。


 話は変わるが、先日読売新聞の「人生案内」を読んで、少なからず違和感を覚えたことを話したいと思う。
 「人生案内」は、読者の相談に回答者が答えるもので、私の愛読書の一つである。いや、むしろ生活欄のココとテレビ番組欄を読むためだけに新聞をとっているといってもいい。
 その日の見出しは「愛犬の死 悲しく体調崩す」というものだった。
 私もコタローを失ったばかり。他人事ではない。

 相談者は60代後半の独り暮らしの女性。15年近く飼ってきた愛犬2匹を相次いで病気で亡くした悲しさから体調を崩しているという。
 そしてこのままではダメだと思い、また動物と暮らしたいと考えているが、娘が反対しているそうだ。
「ペットより先にお母さんが死んじゃうかもしれないじゃない! それにワンコ2匹が死ぬまでにいくらかかったと思ってるの? 軽自動車が買えたわよ? 今のお母さんの経済状況ではとてもじゃないけど、無理無理!」(←この口語は私の脚色)
 息子は相談者の精神状態を気にかけ、猫を飼ってはどうかと提案。
「猫ならさ、散歩に連れてく必要ないんだから、お母さんに万が一のことがあっても餌やりとトイレの掃除くらいオレが面倒見てやるよ。猫にすれば?」(←同上)
「けど、あの子(娘)猫アレルギーでしょ? 猫なんか飼われたら自分とマゴが遊びに行けなくなるって。意地悪で言ってるわけじゃないのよ、ワンコが死んだ時のお母さんを見てるのが辛かったんだって言うのよ」(←同上)
 息子と娘のどちらの気持ちもよくわかり、心の整理がつかないというのが相談者の悩み。

 今回の回答者はノンフィクションライターの最相葉月さん。
 実は、違和感を覚えたのは「回答」の方なのだ。
 私はいつもならこの方の回答に異を唱えることはない。が、今回は少々チガッた。
 もう、全文口語にしてやるべ。
「他人事とは思えないわ。我が家にも人間なら80歳近い老猫がいるの。
 この子がいなくなったとして、次の猫を迎えられるだろうかと想像するだけで不安になる。
 私の母が病気で猫を手放したのが、今の私とちょうど同じ年齢の時だったから。
 最近の猫は、室内で飼えば20年前後生きる子もいるのよ。
 一方自分はいつ倒れてもおかしくない。
 最後まで面倒を見られるかわかったもんじゃない。
 それは飼い主として無責任だと思うのね。
 猫って抱きかかえて爪を切るだけでも簡単なことじゃないし。
 それにおおむね腎臓が弱くて、治療を望むなら医療費がかかるわよ。
 悲しみが癒えないのはわかるけど、幸いお子さんたちは貴女のことを気遣ってくれてるじゃない。
 その思いに感謝して、これからは長期旅行やボランティアとか、ワンコがいた時にはできなかったことを楽しみなさいよ。
 ペットを飼うのはもちろん自由よ? 
 でもこれだけは忘れないで。
 貴女は2匹を愛し、最期まで心を尽くして世話をした。
 彼らは十分幸せだったでしょう。
 今も、これからも、貴女を天国から見守ってくれているはず」

 いつ死んでもおかしくないって、最相さんアナタいったいおいくつなの?
 調べたら、まだ50代半ばにも達していないではないか。
 もしや病を抱えていらっさる?
 なのでアナタには敢えて何も言わない。
 ただね、コレだけ読むとね、夢をあきらめなければならない人や、里親を探している人の嘆きが聞こえてきそう。

 ──医療費がそんなに? 現役引退したらワンコかにゃんこと暮らしたいと思っていたけど、とても無理か。 
 ──全国紙で、猫のリスクだけ説かれちゃった。猫との暮らしがどんなに素晴らしいか、ではなく…。
 
 念のため、若いムスメにも読ませて感想を聞いてみた。
「70代後半ならともかく、60代後半じゃまだ若いよ」
 とムスメは言った。
 まだまだ人生これから。ペットと仲良く暮らしたっていいじゃない。70前の人に、今からペットを飼うのは無責任と言うのは酷過ぎる。
 決して簡単なことではないけれど、動物のためのボランティアはどうだろう。保護犬・保護猫の一時預りなら20年飼うことにはならないし、施設に出向いて世話をする道もあると思うのだが。
 ペットの医療費は確かにかかる。大気汚染など環境の変化によるのか、昔より犬・猫の体質そのものが弱くなっているように感じる。医療が進歩して、栄養バランスにすぐれたフードも出回って、ペットの寿命は格段に延びたけど、昔のわんにゃんの方が逞しかった。少なくとも、私が保護した犬・猫に関して言えば。
 でも、自分のやれる範囲で頑張れば十分だと思う。
 日々愛情をもって接すれば、それで十分だと思う。
 ワンコやにゃんこには人間みたいな打算などないから、愛情は必ず伝わる。
 これは経済的にゆとりのない自分に言い聞かせているのだが、佐藤愛子さんだって著書「九十歳。何がめでたい」の中で、まったく違う表現で書いている。
『グチャグチャ飯』という話。
 実は、何度もあらましを書いてみたのだけど、原文を損なってしまいそうなので止めた。
 短いエッセイです。
 本屋さんで立ち読みしてください。ハタキをかけられる前に読み切れます。
 ぜひぜひ! 読んでください。

 若くなくたって、忙しくたって、金持ちじゃなくたって、動物と一緒に暮らせる。
 ワンコもニャンコもやさしい。
 生きている時も、死んじゃってからも。
 自分にできる範囲でいいんです。
 精いっぱい愛情を注げられるなら、それでいいんです。
 彼らはちゃんとわかってくれる。
 彼らにはちゃんと伝わります!
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by vitaminminc | 2017-12-09 17:49 | 生きもの | Comments(3)

唸牙城

大切な家族の一員たるコタローを亡くし、心は喪に服している。
が、人間界の習わしだから仕方ない。
いい加減年賀状をつくらねばと思い、頭の中でぼんやりとデザインを描いてみた。

愕然とした。

そうか。そういうことになるのか。

コタローは、私がつくる年賀状に一度も登場しないまま逝ってしまった。

一回も我が家で年を越せなかったということだ。

いかに短命だったかを思い知らされ、悲しさとか寂しさよりも、悔しさが牙をむき、みぞおち辺りで唸り続けている。

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by vitaminminc | 2017-12-06 17:40 | 生きもの | Comments(2)
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