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目から鱗ンタクトレンズ

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水の休日

土砂降りが、背中を後押ししてくれた。

の惑星に棲む私は、雨が降り注ぐ曜日の朝、辺に出かける決心をした。

とっても観たかったのだ。
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ターナー葛飾北斎の絵。
でも、電車に乗るのは超苦痛。
行くか行くまいか、数日前からずっと悩んでいた。
二十代の頃に通勤電車の中で数回貧血を起こし、更年期にはホットフラッシュで車内の人目を気にした。
今やすっかり電車恐怖症。
いっそのこと車で出かけようかとも思った。
雨だよ? 25日だよ? 都心だよ?
渋滞に巻き込まれに行くようなもの。
ナビに頼ったところで、いつも道を間違えるではないか。

外を見たら、容赦なく雨が降っていた。
それで、俄然行く気になった。
こんな天気なら客は少ないはず!
ゆっくり絵画を観られるはず!
今日は曜日ではないか。
観に行く絵は、いずれもに因んでいる。
洋国イギリスが生んだターナー。彼の嵐のが観たい!
そして「北斎のウォーターワールド」──彼のしぶきを浴びたい!

でもって電車嫌いなこの私が、1日で東京のあっちとこっちを電車で移動。
2人の偉大な画家の絵を拝みに行ったのだ。
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ターナーのエッチング。
人間業とは思えなかった。
小さな絵に異常接近して、眼鏡をズリ上げ(←老眼)凝視。
その緻密な‘作業’に固唾をのんだ。
そして、日本の画家の憧れ─ターナーの水彩画に感動。
接近したり、長椅子に座って離れたところからゆったり眺めたリ。
こんなふうに周囲に迷惑をかけることなく、思う存分鑑賞できたのは、
①週のど真ん中 ②雨模様 ③開催スタートから2日目 
という3条件が揃ったればこそ。

昔観た映画─あれは確かヒッチコックの「めまい」だったと思う。
ヒロインが、美術館の長椅子に座ってずーっと絵画を眺めているシーン。
こんなふうにゆっくり絵画を観られるなんて羨ましいと思った。
それまで私が足を運んだ日本の美術展は、どこも人が押し寄せてばかり(まあ自分もその1人なんだけど)。
係員が「立ち止まらないでください」とアナウンスすることもあって、とても鑑賞とはいえなかった。
そのうち、どうせ混むに決まっていると諦めて、出かけることもなくなった。
この度は、好きな画家の美術展の開催時期が重なり、観たい気持ちが倍増。
久しぶり(何十年ぶり?)の絵画鑑賞が叶ったわけ。

新宿のターナー展をじっくりたっぷり観たため、両国に着いたのは、午後1時半過ぎ。
雨が上がって気温が上昇した。
筒に入れた氷入りスムージーを昼食代わりに、目的地を探す。
新宿の損保ジャパン日本興亜美術館は、サイトのアクセスが懇切丁寧だったお陰で迷うことなくたどり着けた。
ところが、すみだ北斎美術館にはなかなかたどり着けなかった。
地図では線路沿いに9分歩けばいいだけに思えたのに、スマホ搭載のナビを使ったら呆気なく迷子になってしまった。
「目的地まで2分」のところまで近づいているはずが、気づくとなぜか4分、そして5分。なんで遠ざかる~?
やむを得ずクロネコヤマトの配送センターの人に道を聞いた。
なんで反対方向に歩いていたんだろう?
途中、自分以外にも、スマホを見てはキョロキョロしている人を何人も見かけた。
線路沿いから1、2本入った道を行かねばならなかったようで。
おお、ようやくたどり着いた!
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美術館のすぐ前の公園を行きかう外国人観光客。
その向こうには、頭を雲に突き刺しているスカイツリーが見えた。
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雨が上がったこともあり、外国人やご年配の方々で、北斎美術館は結構にぎわっていた。
それでも週末に比べたらゆっくり観られる方だろう。
天才的イラストレーターの北斎だが、習作の数々を見て目の奥が熱くなった。
すごく研究熱心な画家だったことを知って感涙。
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こういう構図。なんというセンス。
やっぱり北斎、いいなぁ。好きだなぁ。

ここのところ仕事でモヤッとイラッとムカッとすることがあって、少々腐っていた。
ターナーと北斎が、みんなに流してくれた。







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by vitaminminc | 2018-04-27 22:09 | 趣味 | Comments(4)

泣いたら次は笑うのだ

13日の金曜日。高畑勲監督の追悼番組で放映しましたでしょ?「火垂るの墓」
あれを観てしまうと、毎回最低3日間くらい、本当に辛いんです。
節子を失った喪失感と罪悪感。あの声、あの笑顔、あの仕草。思い出しては泣いてしまいます。

鬱になりかけることがわかっているのに、後悔するってわかっていたのに。
それでも観たわけは、無論高畑勲監督に対する敬意から。
案の定、見終わった後は泣き過ぎて鼻が詰まって呼吸困難&マリアナ海溝に引きずり込まれました。

いかんいかん、このままではいか~ん!
どんな手を使ってでも、一刻も早く立ち直らねば!
戦争の悲惨さを理解しまくった上で、思い切り他力本願─そう、お笑い
録画しておいた「中川家&コント」をつけました。中川家と仲間たちがコントをする番組です。
その中の、『国道沿いのお食事処』というコントが私を救ってくれました。
中川家礼二、アジアン馬場園、とろサーモン村田の3人の客が、料理が運ばれてくるのを待ちながら談笑していると──
店員(中川家剛、次長課長井上、東京ダイナマイト松田、とろサーモン久保田)が次々に料理を運んできます。
「大坂夏の陣たこ焼きのお客様─」
「頼んでない、頼んでない」
といった具合。
その料理の名前が結構面白かったので紹介します。ええ、私好みのダジャレ系。
「桜田門外の麺」
「伊達政宗の目玉焼き」
「吉原炎上・豚」
「吉原炎上・鶏」
「ジョン饅頭」
「ジョン万じゅウイロウ」
「徳川 in ゼリー(15代に因んで15種類が入ったゼリー)」
「啼かぬなら啼くまで待とう帆立と鱚」─云々。

中川家といえば、清太(礼二)と節子(剛)の火垂るの墓コント、さすがにあれはいかがなものかと。
あれを初めてテレビで見ちゃった時は、不覚にもムスコと一緒に笑ってしまいました。
「こりゃヒドイよ」と怒りながら。

高畑勲監督、戦時中はまだ9歳だったそうですね。
都心で逃げ場がなかった分、清太と節子が受けていた空襲より、もっときつかったと。
監督は「火垂るの墓」をつくるために生かされたのだと思います。
清太に畑の作物を分けてくれたおじさんの顔、高畑監督にかなり似ています。
そのおじさんが、清太に言います。
隣組に属していないと配給がもらえないのだから、親戚に頭を下げてもう一度戻った方がいいと。

何年か前に、実家で一緒に「火垂るの墓」を観た母も、しきりに同じことを言っていました。
どんなに嫌味を言われ、どんなに冷たくされても、親戚の家にいさえすれば、節子は死なずに済んだでしょう。
戦時中17歳くらいだった母の、真の感想。
それが出来なかったのは、なぜか。
私は、清太がまだ若く、生きていくための知恵が足りなかったからだと思っていました。
今は違う意見。
海軍大尉の父を持ったことが、悲劇を招いたのだと思います。誇りが彼らを殺したのです。

今日も笑って過ごせる時間がありました。
幸せなことだなあ。。。
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by vitaminminc | 2018-04-24 18:07 | 趣味 | Comments(2)

脱線的雅楽鑑賞

「ガラクタじゃないよ、ガラクだよ!」
先週半ばに恥ずかしげもなくムスコに言っちまった、うつけ者の母(私)の言葉。
疑ってかかるほどには成長したらしく、密かにググっていたらしいんですね。
前の晩になってムスコに訂正しました。
「ガラクじゃない、ガガクだった」
と潔く。ムスコが誰かに話したときに恥をかかないように。
するとムスコは努めてさり気なく(だが内心は待ってましたとばかりに)言いました。
「ツイッターで見たんだけど、JASRACってあるじゃん、音楽の著作権協会の」
「?」
「ソコが、雅楽で演奏した曲目について、著作権使用料を申告するように言ってきたことがあったらしくてさ」
「ふむ」
「千年前の音楽には著作権なんかありません、と教えたんだって」
「でしょうね」
「で、メチャクチャ上から目線で言ってきたJASRACの担当者が─(笑)」
「はぁ」
「雅楽のことをずっとガラク、ガラクって言ってたらしいんだよ」
「ヴ・・・」
勉強しろよって、ツイッターで言ってた」
わざわざ他人のツイッターまで引用して母(私)をいたぶるんかい。

ちゃんと予習しましたョ。
開演前に、他人の雅楽体験記ブログで学んだことをピーチクパーチクさえずってたら、一緒に行った友だちが、
「どんだけ暇なんだ」
と呆れ返るほどに。
だから否応なしに、読み方の間違いにも気づいたんであります。
気づかずにガラクと言ってたら、ぎゅうぎゅう詰めの客席ですから、周囲のほぼ全員の失笑を買っていたことでしょう。
顔から火焔放射するところでしたよ。あぶねーあぶねー。

でも「楽」というのは曲者ですね。
「神楽坂」という地名も然り。文字通り読んじゃうと大抵不正解。
「雅楽」にいたっては、我が家の御用達温泉「雅楽の湯」のとおり「うた」とも読むわけで。
素直に、かつ多少ひねって読んでみたら、このザマであります。

21日に、皇居東御苑の楽部で行われた雅楽の演奏会に行って来ました。
友人が、貴重なチケットを入手してくれたのです。
上記の通り、雅楽から何万光年も遠くにいた私。
目の前で鑑賞出来るなんて、本当にいい体験をさせてもらいました。

高尚なる感想は、いろんな人がすでに各々のブログで語り尽くしていらっさいます。
よって私メは、私メなりの感想を。

天井、素敵。
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高舞台後方にある、一対の大きくて立派な「飾り」に目を奪われました。
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開始までの長い時間、気づくとそこにばかり目の焦点がいきました。
舞楽「央宮楽」(ようぐうらく←コレはラクなんだな)で、向かって左側の「飾り」からどぉーん!
同じく「狛桙」(こまぼこ)で、向かって右側の「飾り」からどぉーん!
舞台装飾ではなく、れっきとした楽器(大太鼓)であることがわかりました。

家に帰り、夜も更けてから、(そう言えば)と思い出しました。
「火焔太鼓」という有名な落語を。
雅楽の大太鼓、周りに赤い炎を象った彫刻が施されていたのです。
調べると、火焔太鼓というのは、大太鼓(だだいこ)の異名だそうです。
「火焔太鼓」は、五代目古今亭志ん生の十八番であります。
古道具屋のダメダメ亭主の噺。
ある日、市で汚れた太鼓をつかまされた亭主、かみさんにさんざっぱら嫌味を言われてしまいます。
買ってきちまったものは仕方ないと、定吉にハタキをかけさせると、ホコリが出る出る。
調子に乗った定吉が、ホコリを落とすために太鼓をドンドコ叩いていると、赤井御門守様の家臣がやって来ました。
今しがた駕籠に乗って聞きつけたお殿様が、太鼓の音をたいそう気に入り、ぜひ見たいと仰せとのこと。
ただの薄汚れた太鼓と思いきや、実は「火焔太鼓」という国宝級の品とわかり、三百両でお買い上げとなりました。
日頃尻に敷かれっぱなしの亭主、
「ざまぁ見やがれ」と五十両ずつかみさんに叩きつけ─

ネタバレになるのでオチは伏せつつ、面白い裏話を仕入れました。
本物の火焔太鼓は3mを超える大物です。
とてもじゃないが、持ち運びなんてできるシロモノではない、というクソ真面目な批判もあったようで。
志ん生の長男(先代の馬生)も、そのことを指摘しちゃったところ、志ん生は一喝したそうです。
「だからてめえの噺はダメなんだ!」

この目で本物の火焔太鼓、見て来ました!
雅楽の大太鼓=火焔太鼓なのかはわかりませんが、優に3m以上はありました!
もちろん持ち運べるわきゃないですよ(笑)
それ言っちゃうなんて無粋! 
落語家というより落伍家?

客席に敷き詰められた、細かくて白い珠砂利に、ヒールが思い切り埋もれました。埋も~れ,埋もれ見~よ。

痩せよう。
何度目かの決意をさせてくれた、雅楽鑑賞でありました。








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by vitaminminc | 2018-04-22 10:43 | 人間 | Comments(4)

1コマ芸

ある日ムスコが言いました。
「オレなら1コマで表すことができる」

要らない紙に45秒で殴り描いた絵は、予想以上に私を笑わせてくれました。

この絵が何を表しているかおわかりでしょうか。
絵心はありませんが、心得てる風に詰め込んだ1コマ漫画です。
おっと、こりゃ反則だョ、汚い字で映画のタイトルやヒロインの名を書いちゃってるョ、ドップラー効果だョ。
下手な芸人が物真似する時に、真似る相手の名を名乗るのとおんなじどすえ。

映画をご覧になった方にしか通じない、しょうもない話でホント恐縮です。

因みに私、この絵のおにぎりがやたらツボでした(笑)
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by vitaminminc | 2018-04-12 20:19 | 笑い | Comments(0)

甘露茶

今月初頭、満92チャイを迎える誕生祝いに、母を秩父の温泉に連れて行った。
道中、母といろんな話をした。
「こないだね、お父さんが夢に出てきたの」
と母が言った。
私は動揺を悟られないように明るく訊いた。
「へー、珍しいね。お父さん、機嫌よかった?」
「それがね、お父さんと二人でただ黙ってお茶を飲んでるだけなんだけど、そのお茶が、すっごく!」 
「ぅわ…」
狭い車内、耳が遠い母に大音声をあげられ、私は耳の奥がキーンとなった。
「(あらごめんなさい)すっごく、すっごく、美味しかったのよ。あれは美味しいお茶だったわねぇ」
父は16年程前に他界した。こっちの水は甘いぞと蛍を呼び寄せるように、母を呼んでる気がした。
私は縮まる鼓膜と速まる鼓動をなだめながら、平静を装った。
「いい夢でよかったね」
「そうなのよ。いつも怖い夢ばかり覚えてるのに。お父さんが夢に出てくるなんて、今まで一、二度あるかないかよ。久し振りにいい夢だった。あのお茶、もう一度飲みたいわぁ」
母は亡夫よりお茶との再会を望んでいるようだった。
父は昔気質を絵に描いたようなスーパー頑固なカミナリ親父で、怒ると本当に恐かった。気に入らないことがあるとブチ切れ、母によく手をあげた。
アニメ『巨人の星』で、星一徹が卓袱台をひっくり返すたび、私はそこに父を見ていた。
おとーさん。
今だったらパワハラ&モラハラといわれてもおかしくないです。
おとーさんに、10年以上無期限の天国謹慎を申し渡します。
だからまだ待機です。
旅館の夕食の数えきれない料理にも、スタバの「ベジタブルロール」にも舌鼓を打って可愛い笑顔を見せてくれた母。
おかーさんには、百を超えるまで長生きしてもらいたいのです。
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by vitaminminc | 2018-04-11 09:17 | 人間 | Comments(0)

バカが1つ以上覚える時

私は「バカの1つ覚え」が多い。
この齢になるまで、筍の灰汁抜きといえば糠か米の磨ぎ汁。
筍が好きなムスコのために、先日筍を購入。
さて灰汁抜きをしようと思い、困ったことに気づいた。
糠の買い置きがない。しかも去年の夏あたりから、専ら無洗米。
かといって、灰汁抜きのために糠や米を買い足しにいくのは気乗りしない。
糠は生ゴミになるし、米の磨ぎ汁だと灰汁抜きが不十分。決して満足していたわけではなかった。 
ほかに手だてはないものか。料理好きなら常識の範疇だろうが、嫌いでも好きでもない私はネットで調べた。
ほうほう、炭酸パウダーかいな。
早速徒歩3分のドラッグストアに食用重曹を買いに行った。
水1㍑に対し重曹小さじ1杯。
鍋に2㍑の水と重曹小さじ2杯を入れて、筍を弱火でコトコト30分茹でた。
素晴らしい! 湯は筍の色素が出たためにうっすら黄色くなっているが、透明のまま。
そして、筍の色も黄色くて美味しそう!
しっかり灰汁が抜けていて、実際美味しかった。
これまで糠や米の磨ぎ汁で灰汁抜きしてきたが、いつも筍が白っぽくふやけた色合いになってしまうのも不満だった。
排水口も汚れずに済んだし、これからは絶対炭酸パウダーだな。
料理好きの皆さんは、今頃そんなことを知ったのかと呆れていらっさるこったろう。
発展途上人には発展途上人なりの歓びがあるんである。
また1つ、新しいことを知った時の歓びが。



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by vitaminminc | 2018-04-09 18:36 | 人間 | Comments(2)

はじめてのご祝儀袋(2)

訂正します。
そもそも結婚式は「招待した人」が来てくれるものなので、招待側がお客様情報を持っているのが前提。郵便番号も電話番号も不要でした。
今朝、ムスメが「引出物は荷物になるから、後日送ってくれるそうだよ」と話すのを聞いて、ハッと気づきました。
お目出度い挙式と葬式を比べること自体、間違っておりました。陳謝119.png

さらにムスメが言うのでした。
「結婚披露宴て、親のコミュ力が試されるものなんだね」
「え"? どういうこと?」
「披露宴が終わってみんなが帰る時、出口で新郎新婦の両親も並んでお見送りしてくれるじゃない?」
「ぅん…」アガリ症の私には、嫌な予感しかしません。
「凄いよ。『今日はどうもありがとうございます』から始まって、『あなたはどういったご関係? まあ、高校の時の─』てな感じに」
「そんな会話を一人一人と交わしてたら、最後の方の人はいつまでたっても帰れないじゃないか!」私はキレ気味に言いました。
「私はとーちゃんがいない分、不利! そういう(気を遣うような)ことはムスメの相手のご両親に全て任せるから!」
そして大人げなくも、秘かに思うのでした。来年はまた雛人形、出しっぱなしにしようかと。

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by vitaminminc | 2018-04-08 11:19 | 人間 | Comments(0)

はじめてのご祝儀袋(1)

25歳ともなると、友人、知人の中には結婚する人も現れるわけで。
昨日、ムスメが初めて友人の結婚披露宴に行ってきました。
いとこの結婚式には、すでに2回出席していますが、親戚以外は初めて。
つまりご祝儀袋を自分で用意するのも、人生初。
招待してくれたのは、高校時代の生徒会仲間。ちょいとした同窓会のようだったとのこと。
ご祝儀袋と新札を準備しておくのが精一杯だったらしく、当日の朝になってご祝儀袋に新札を入れたり、名前を書く始末。
私ゃ何ヵ月も前に招待状を目にしていたけどな。
「円も? 円もごちゃごちゃした字を書く方がいい?」
ムスメが、包む金額を書くところで、[円]にすべきか旧字体の[圓]にすべきか訊いてきました。
「どうせなら旧の方がいいんじゃない?」
「でも見本は、円だけは今の円になってるよ」
どれどれ?とご祝儀袋に付いていた書き方見本を見てみると、確かに『金 参萬円』となっています。


[萬]に比べて画数が少なく、軽い印象。これでは円の価値が下がると思いました。
「いや、バランス的にごちゃごちゃの方で」
私は有無を言わさず[圓]を勧めました。
「あ~、めんどくさい。この封筒、郵便番号を書く欄ないんだけど、書くべき?」
「書いてあげなよ。電話番号も。いちいち調べるの大変なんだから」
私はオットの葬儀の返礼品を手配するときの小さな苦労を思い出して言いました。
あの時、喪主を経験したことがある友人は、郵便番号から電話番号まで何1つ略すことなくきちんと記入してくれていて、(わかってらっさる)ことに感謝したものです。
「あ。結婚披露宴、引出物は持ち帰りか。なら電話番号は書かなくてよし」
すると慣れない筆ペンを使うことに嫌気がさしたムスメが言いました。
「いっそ住所の番地も全部コッチの漢字で書いてみようか」
【埼玉県うさばら市口八丁手八町伍参弐番地ノ壱】
想像して、ふたりでバカ受け(⬅アホ親子)
人生初の、知人の結婚披露宴に招かれた者として、語り継がれることまつがいなす。

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by vitaminminc | 2018-04-08 09:32 | 笑い | Comments(0)

「もーれつア太郎」門下生

先日、蜘蛛を生け捕りできることを自慢したが、言い換えれば「生け捕りする」=「殺せない」ということだ。
一部の甲虫類を除き、虫が大の苦手であるくせに、なぜ殺虫剤を使わないのか。
なぜ私は蜘蛛を、生け捕りしてまで外に逃がそうとするのか。

実は、赤塚不二夫のギャグ漫画に感化されたからである。
『朝の蜘蛛は縁起がいい』ということを、私は小学3年の頃に「もーれつア太郎」から学んだ。
こんなに影響を受けたのは自分くらいだろうと思っていたが、そうではなかった。
ネットで[もーれつア太郎][蜘蛛]の2語で検索してみると、ほかにもいた!
恐るべし、赤塚漫画。
「もーれつア太郎」は、1967年~1970年まで小学館の週刊少年サンデーに連載されていた。
アニメ化もされた。オープニングテーマは名曲で、今でも歌える。

♪こらえて 生きるも 男なら
 売られた ケンカを 買うのも男
 みせてやりたい 肝っ玉
 ガンと一発 しびれる たんか
 花のア太郎 江戸っ子気質

てやんでぃ、私も江戸っ子もどきでぃ。2代しか続いてない上に、今は埼玉県在住だけどな。
そんなことを思い出しているうちに、蜘蛛が出てくるシーンをもう一度読みたくてたまらなくなった。
あの下町人情&昭和気質丸出しの世界観に、どっぷり浸ってみたい!
思い立ったら無駄に実行する癖があり、つい大人買いしてしまった。
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竹書房から今も刊行されている「もーれつア太郎」の、いったい何巻に蜘蛛の出てくるシーンが入っているのやら。
わからないから、全9巻をセットで購入。
そしたら、早々と1巻の7話目『とうちゃん風船とともに去りぬ』(←漫画レット・ミッチェル?)に登場。
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全巻買う必要などなかったなとは思わない。
ニャロメ、ココロのボスなど主人公を食ってしまう強烈なキャラが活躍するのは後半からだ。
ニャロメだけは、今でも見ないで正しく描ける。
それに、意外なことには三島由紀夫も「もーれつア太郎」が好きで、全部読んでいたというではないか。
ニャロメもお気に入りだったというではないか。
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恐るべし、赤塚漫画。

「もーれつア太郎」は、「おそ松くん」「天才バカボン」と並んで赤塚不二夫3大ギャグ漫画と呼ばれている。
このどれもが好きだったわけではない。
「おそ松くん」は、私が小学校に上がる前の作品だったので、あまり記憶がない。
6つ子の名前を全員覚えられないことを兄貴イチローにからかわれたせいもあるだろう。
今「おそ松さん」をテレビで観ても、毎回どうしても1人だけ思い出せない。
あとでそれが[一松]だとわかるたびに、兄貴イチローの[一]が一松と重なり記憶から抹消されるんだと納得。
「天才バカボン」は、私の中では危険図書である。
見たり読んだりしていると、ただでさえアブナイのに、自分が真のバカになるような、底知れぬ恐怖を覚える。
自己防衛本能から避けてきたものの、何年か前にネットで受けた「バカ田大学」入学試験に落ちたせいで、ますます好きになれない。

余談になるが、今回全巻買って、ア太郎が小学4年生だと初めて知った。
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なんてことはない、リアタイで接していた自分と同じくらいの年齢だったわけだ。
しかし、幼い頃に母を亡くし、幽霊になったグータラ親父と暮らしながら八百屋を切り盛りするなんて、エライ。
ア太郎は、赤塚漫画ではたいへん珍しい、「真面目に働く主人公」なんである。
一方その頃の自分ときたら。
ある話でココロのボスが連発していた台詞が妙に気に入り、友だちに何か聞かれるたびにこう返していた。

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正確には、ニャロメっぽく「自分のムネにきいてみニャ!」
と言って友だちを笑わせていたのである(←アホ)

そんなわけで、蜘蛛を生け捕ることができるのも、手ごわいネコを愛することができるのも、みんな赤塚先生のおかげ?
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本日も2匹の爪切り大成功。前回の爪切りから半月しか経ってないのに。
午前中はうずぴが「シャー!」と一声、ケージに逃げ込んでしまったので、まどろみがちの午後に変更。
無事に切り終えた直後のふたり。前回ほどご機嫌ナナメにならなかったのは、ご覧の通り164.png





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by vitaminminc | 2018-04-07 20:34 | 趣味 | Comments(2)

ダレ?

1週間前くらい前の夕方だったろうか。
我が家に見なれぬ若者が侵入して来た。
(ぎょえぇっ!?)
びっくりして、しばし絶句した。
私はその若者をなるべく見ないようにして、そそくさと風呂に逃げ込んだ。
そして湯に浸かりながら、ムスメに緊急事態発生のLINEを送った。
21時頃になってムスメが帰宅した。
ムスメは予め私から連絡を受けていたから、いくらか心の準備が出来ていたはず。
それでも若者を見た瞬間絶句して、ようやく口をついて出たのが、
「あーーーパーマかけたんだ」
それ以上何も言えなかったそうである。
絶句のあとのセリフが、まるきり私と同じ。
で、若者は、たまらずに言ったそうだ。
「もしかして、不評?」
もしかしてどころじゃない、誰が見たって100%失敗だろ。
ゼミデビュー的にイメチェンを図ったのか?
新歓合宿を目前に、人生初パーマとは。
チャレンジャーというべきなのか。
せっかく髪がいい感じに伸びてきて、眼鏡も新調した。
そう、こんな感じになるといいな(⬅無理)と妄想していたのに─
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拉麺なのか顔面なのか。
なんでわざわざ小池さんになるのだよぉぉぉ?
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by vitaminminc | 2018-04-07 00:28 | 笑い | Comments(2)

日々の暮らしに「ん?」を発見